著者
石田 修一
出版者
日本橋学館大学
雑誌
紀要 (ISSN:13480154)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.95-126, 2016-03-01

2005年4月から現在まで柏市教育委員会に勤務,市内42校の小学校及び中学校20校,高等学校1校の音楽教育について指導助言をおこなってきた。この10年間で子どもたちを取り巻く環境は大きく変わり,価値観が多様化,音楽活動にあてられる時間は半減している。その中で,より短時間で教育効果が上がった指導方法について考察する。 最初に時間の使い方を見直す。子どもたちの活動をじっくりと観察すると,無駄な動きが見えてくる。その無駄を改善することによって,練習時間を年間数十時間増やすことができる。次に効果的な実践として1.「倍音を感じて!意味のある基礎練習をおこなう」2.「個々の奏法向上教育方法改善」3.「システム化された合奏指導法」4.「コンクールの練習方法・ホール全体を上手に響かせる方法」5.「簡単なスコアリーディング方法」6.「指揮する自分の姿を自分の目で見て!感じて」7.「演奏者から離れた場所で聴いてみる」8・9.「音楽の授業との連携」を実践報告。 これらの実践報告をもとに短時間で教育効果を上げるための具体的方法や初心者の効果的指導方法について子どもの興味関心を高めるとともに,自ら音楽表現するよろこびが体感できる教育方法をシステム化した。
著者
石田 修
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究では,財市場の階層構造が存在すること,そして,この構造が企業の補間構造と階層構造に規定されることが研究される。このような主張を論拠づけるために,まず、財市場の階層構造を財の単価の相違から導きだした。さらに、部品貿易のアジアとヨーロッパとの構造の相違を明確にした。そのうえで、アジア域内の用途別貿易構造を注意深く研究した。とりわけ、日本、韓国・台湾、そして中国という代表的4カ国の貿易財の階層関係、貿易財の多様化と収斂化、貿易の高度化という傾向を指摘した。
著者
稲葉 雄二 新美 妙美 石田 修一
出版者
The Japanese Society of Child Neurology
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.267-272, 2010-07-01

軽度発達障害児の支援を目的として, 不適応や行動, 学習面で問題となっている児童の学校での指導・支援について教師から相談を受けるoutreach clinicを実践した. 2年間で13校を訪問し, 36事例について相談した. 医療機関をすでに受診中の児童は44%で, 28%は相談の後に受診した. 20名で広汎性発達障害が疑われた. 教師へのアンケート調査では学習面で気がかりな児童は全体の4.4%, 対人関係や行動面では2.6%であった. さらに, 教職員の研修会で軽度発達障害の理解を促し, 支援体制や連携について意見交換した. 医療と教育の双方向性の連携により, より適切な支援と二次障害の予防につながることが期待される.
著者
石田 修
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.92, no.9, pp.782-790, 2009-09-01
被引用文献数
10

可変長のデータパケットを運ぶリンク規格Ethernetに,40及び100ギガビットの超高速インタフェースが追加される.電気処理速度とコストを勘案し,マルチレーン(並列伝送)技術が採用される.本稿では,まず,Ethernet規格の歴史を振り返り,「ネットワーキング」から「リンク提供」への役割変化と,その特徴である「プラグアンドプレイ」「パケット転送への最適化」「技術進歩への適応」を支える技術を紹介する.次いで,2010年6月に標準化完了予定のIEEE802.3ba 40/100ギガビットEthernet(40GE/100GE)について,そのインタフェース規格の概要と,多様な並列数に適応するレーン振り分け技術を解説する.最後に,40GE/100GEの登場を契機に,従来のSDH中心からEthernet向けに進化しつつある,広域光転送網規格ITU-T G.709 OTNの標準化動向を展望する.
著者
上谷 宏二 中村 恒善 森迫 清貴 石田 修三
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文報告集 (ISSN:09108025)
巻号頁・発行日
no.445, pp.67-78, 1993-03-30
被引用文献数
7

In the incremental analysis of the critical behavior of an elastic-plastic structure, a conventional iterative procedure for finding the set of element stiffness coefficients consistent with the material flow law may often lead to a pitfall of cyclic process, in which a multiple inconsistent sets of stiffness coefficients are to be alternately or recurrently selected. This is one of the most serious difficulties left unsolved in combined nonlinear analysis. In this paper, the intrinsic mechanism and characteristics of these cyclic processes are clarified for a simple rigid body-spring column model. On the basis of the results, an effective strategy for finding the consistent set is proposed with the use of the eigenvector associated with the smallest negative eigenvalue of system stiffness matrix.
著者
石田 修一 三村 昌弘 瀬戸 洋一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.213, pp.145-152, 2000-07-18
被引用文献数
1

インターネットなどを介した個人認証にはICカードと生体情報を組み合わせた認証が効果的である.認証はデジタル署名技術を用いたICカードの認証と, カードに格納した生体情報を用いたカード利用者の認証の2段階で行われる.生体情報によるカード利用者の認証は, 安全性等の面からICカード内部で行われるのが望ましい.本報告では, ICカード実装型の指紋照合技術について述べ, そのプロトタイプシステムを開発した結果を報告する.
著者
石田 修己 北沢 祥一 近藤 博司 末松 憲治 辻 幹男 山岸 明洋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.366, pp.85-92, 2000-10-13

2000年6月11日から16日まで米国ボストンで開催された2000年IEEE MTT-S国際マイクロ波シンポジウムの概要を報告する。今回のシンポジウムは、参加者、発表論文件数ともに昨年の記録を更新し、それぞれ12,500人以上、518件に達した。シンポジウムで発表された内容は、増幅器、発振器、コンバータおよび制御回路、受動回路、電磁界解析の分野に大別し、会議に出席した専門家が概要をまとめている。