著者
呉 双 川本 淳平 菊池 浩明 佐久間 淳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IBISML, 情報論的学習理論と機械学習 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.139, pp.67-74, 2013-07-11

統計的分析を行う際に個人情報を保護することは,機械学習やデータマイニングにおいて多くの注目を集めている.この研究において我々は,異なる人間がそれぞれデータを持っている時に,実際にデータを合わせることなく予測を行うためのプライバシー保護ロジスティック回帰の提案を行う.ロジスティックシグモイド関数は非線形関数であるため,暗号上で扱えないという問題がある.そのため,我々の提案ではロジスティックシグモイド関数の近似として多項式フィッティングを用いている.
著者
向殿 政男 菊池 浩明
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.209-222, 1990-05-15
被引用文献数
15

真, 偽の他に未知や矛盾の情報を表現するために, 無限多値論理としてのファジィ論理を拡張した「ファジィインターバル論理」を提案する.そこでは, いかなる命題も区間真理値[n, p]を取ることが許されており, そして, その区間真理値は言語真理値の特殊な場合として, また数値真理値の一般化として定義されている.ここで, n及びpは区間[0,1]の間の任意の値である.本論文では, あいまいさと真偽それぞれについて2つの半順序関係を導入して, 基本論理演算が定義されている.それによって構成されるファジィインターバル論理関数のいくつかの性質が明らかにされる.ファジィ論理で成立していたクリーネ律は, ここでは必ずしも成立しない.新しく証明される量子化定理を用いることで, 二つのファジィインターバル論理関数が等しいための必要十分条件は, 4つの区間真理値{[0,0] , [1,1] , [0,1] , [1,0]}についてのみそれらが互いに等しいこと, すなわちファジィインターバル論理は本質的に4値論理であることが証明される.
著者
菊池 浩明 向殿 政男
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.39, pp.63-64, 1989-10-16

我々の日常のあいまいな論理構造を取り扱う論理体系にファジィ論理がある.そこに,真偽のあいまいさだけではなく,未知や矛盾に関するあいまいさを導入した論理体系=ファジィインターバル論理が提案されている.ここでは,ファジィ論理で用いられていた[0,1]上の数値の代わりに,区間[n,p]で真理値を取る.未知の度合はその閉区間の幅で,矛盾の度合は相当するファジィ集合の高さで表現される.「かつ」や「または」に相当する論理演算は,特殊な場合にファジィ論理を含む形で拡張されており,その代数系はドモルガン代数となることが知られている.また,それらの論理演算で構成される論理関数の数は有限であることも明らかにされている.本稿では,ファジィインターバル論理における論理関数の表現について議論する.そのために,2値論理で言うところのシャノン展開をファジィインターバル論理に拡張する.
著者
崔 浩晢 菊池 浩明 中西 祥八郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.323, pp.29-34, 2000-09-21
被引用文献数
2

グループ署名[Cha 91][CS 97][KP 98]とは, グループメンバの誰でもグループの代表で署名が可能で, かつ検証者に対して匿名性を保証でき, プライバシ保護が必要な数多くのアプリケーションに適応出来る.しかし, グループ管理者だけは署名文からグループメンバを特定可能であった.そこで本稿では, グループ署名を拡張し, 管理者にも匿名性を保証するブラインドグループ署名を提案し, 電子投票への応用を試みる.
著者
黒田 康嗣 菊池 浩明
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.48, pp.253-254, 1994-03-07

計算機の相互接続による広域ネットワークの商用化に伴い、ユーザを特定した機密性のある同報通信が強く求められている。同報暗号通信方式には、メンバ間で暗号鍵を共有する共通鍵方式と、各メンバが全メンバの公開鍵のリストを管理する個別鍵方式の2種類がある。しかし、共通鍵方式では、暗号鍵の横流しの恐れあり、閉鎖性に問題がある。一方、個別鍵方式では、横流しの心配はないが、メンバの追加や削除が困難である。そこで本稿では、上記方式の問題点を指摘し、その問題を解決するために、送信者と受信者の間に鍵交換センタを設けた鍵交換方式を提案する。さちに提案方式に基づく同報暗号メールシステムの実装について報告する。
著者
菊池 浩明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告知能と複雑系(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.23, pp.127-132, 1995-03-06

本稿では,連続する1の要素の数を指定した二種類の数列に基づいて,n×mの行列を0と1で埋めていく「イラストロジックパズル」を考察している.イラストロジックパズルのいくつかの性質が明らかにされた後,任意のパズルを解くいくつかのアルゴリズムが提案されている.また,アルゴリズムの重要な性質である完全性と健全性,すなわち,いかなるパズルもそのアルゴリズムで解くことが出来,かつ,アルゴリズムのいかなる出力も正しい解になっていることが証明されている.最後に,アルゴリズムの理論的な計算量の評価と,計算機上での実際の実行This paper studies the "illust-logic puzzle," which is of a n×m matrix to be filled with 1 and 0 based on two sequences specifying run-lengths of 1-elements. After some of properties of the illust-logic puzzle are clarified, some algorithms to solve any g