著者
鈴木 秀幸
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.662-666, 1998-08-15 (Released:2018-01-07)
参考文献数
4
被引用文献数
2 1
著者
福田 得夫
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.499-505, 1998-06-05
参考文献数
13
被引用文献数
1

例えば, 人が気温・湿度・風の強さなどを五感で感じて, それを「蒸し暑い」とか「涼しい」と表現したとしよう.このようにして得られた情報には2つの大きな特長がある.すなわち, 温度や湿度といった不規則変動を伴う量に関連しているのであるから当然確率的な不規則性を有していること, およびそれらを人が感じ, 言語を用いて表現するのであるから, その表現に本質的な曖昧性があることの2つの点である.したがって、上述のような不規則現象を曖昧に観測することによって得られるデータの合理的な記述法を提案し, この様なデータから有用な情報を抽出するための基礎を確立する必要がある.上述の目的を成就するための第一歩として, 本論文ではまず, 不規則性と曖昧性を共に有するデータは, 確率ベクトルの実現値として得られる不規則データを曖昧に認識することによって取得できるものであるという立場から, その数学的なモデルとして一種のファジィ確率ベクトルを提案した.さらにその若干の性質について考察した.
著者
田伏 未来 萩原 将文
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.6, pp.1089-1097, 1999
参考文献数
18

<p>本研究では、人間が実行した操作データを用いることによりスキルを自動学習する手法を提案している。例題として、スキルの必要なゲーム、テトリスを用いている。学習、なかでもスキルの獲得や向上は人間の本質的なものである。機械学習においては、人間の学習過程を調べ計算機によりシミュレーションを行う研究が行われてきた。本研究では、ファジィ推論ニューラルネットワーク(Fuzzy Inference Neural Network:FINN)を用いて、テトリスのスキルをif-then型のルールで獲得し、検討を行うことを目的としている。学習データとして人間が実行したデータを与えることにより、ルールを自動的に生成することも可能となった。さらに学習データを追加することでスキルを向上させていくことが可能となった。また生成されたルールを調べることで獲得したスキルについて検討を行った。計算機シミュレーションにより、学習データの追加によるスキル向上が確認された。また提案システムが獲得したスキルは、生成されたルールにより明示的に表現された。また学習データ提供者の熟練度の違いを検討し、熟練者は初心者に比べ、より先を考慮しながらテトリスを実行していることが示唆された。</p>
著者
久保田 直行 森岡 利仁 小島 史男 福田 敏男
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.55-63, 2000-02-15 (Released:2017-09-22)
参考文献数
26
被引用文献数
2 1

本研究の目的は, 人間のような構造化された知能を模倣し, ロボットに高度な知能を実現することである.本論文では, 環境認識に重点を置き, 環境条件が変化した場合において, 迅速に適応する必要がある.そこで, 遺伝的アルゴリズム(GA)の各個体において, 環境密度情報をもとに交叉・選択の対象とする知覚情報に基づく知覚GAを提案する.また, 外部(環境)からの評価を基に評価関数や学習率のパラメータの変更則を提案し, 移動ロボットの障害物回避計画に適応することで, その有効性について, 検討を行う.
著者
竹澤 邦夫
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.205-209, 1995-02-15 (Released:2017-09-22)
参考文献数
13
被引用文献数
1

従来の可能性回帰は異常値に弱い。そこで、「平行な2本の直線の間にかなりの数のデータがある、という条件の下で、2本の直線の切片の差を小さくする」という方針に基づく可能性回帰アルゴリズムを開発した。この方法は、データの中に占める異常値の割合によらず対応でき、アルゴリズムが単純なため容易に実施でき、結果の解釈がしやすい点に特徴がある。また、この方法を応用すれば、可能性回帰の文脈に沿った、しかも、異常値に対して頑健なLOWESS(LOcally WEighted Scatter plot Smoothing)を実現することができる。
著者
広内 哲夫
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.736-755, 1994
被引用文献数
1

L.A.ザディーは、人間中心のシステムに数理モデルを適用するのは不適切であり、本質的には言語モデルを用いるべきであるという「不適合性原理」を提唱した。野球の外野手が球を追跡し捕捉するという人間が演じる行動は、ザディーが主張するところの典型的な人間中心のシステムと言えるであろう。外野手はただ球の飛ぶコースを眺めながら、過去の訓練で身に付けた技能だけを頼りに、自分の走る速さより遥かに高速で飛ぶ球を難なく捕捉するのである。S.チャップマンは、外野手の捕球行動の観察から、捕球のための簡単な規則を見い出した。そこで、筆者はチャップマンの経験則をファジィプロダクション規則として構成し、外野手の捕球行動をファジィ制御的にシミュレートするファジィエキスパートシステムBS-SIMを開発した。そのシステム内に設定された外野手ロボットは、刻々と変化する球の状況をファジィ観測し、チャップマン経験則をはじめ、いくつものファジィプロダクション規則群を用いて、適切な走行速度を推論し、落下地点に到達する能力を持っている。このような能力を持った外野手ロボットは、現実に近い3次元シミュレーション環境(例えば風が吹く環境)において、非常に高い(場合によっては100%)確率で球を捕捉することが出来た。外野手ロボットの捕球行動は、言語モデルをベースにしているため、大局的な観点からすれば、人間の捕球行動をシミュレートしていると言ってよい。
著者
三藤 博
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4, pp.364-369, 2001
参考文献数
9

<p></p>
著者
堀川 慎一 古橋 武 内川 嘉樹
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.4, no.5, pp.906-928, 1992-10-15
被引用文献数
56

最近、ニューラルネットワークをファジィ推論におけるファジィルール等の同定に応用する研究が盛んに行われている。本論文では、このようなニューラルネットワークをファジィニューラルネットワーク(Fuzzy Neural Network : FNN)と呼ぶ。 著者らはこれまでに、ファジィルールの後件部が定数および一次式で表されるファジィ推論を実現した2種類のFNNを提案してきた。これらのFNNは、ファジィルールの同定とメンバーシップ関数の調整を自動的に行うことができ、学習結果をファジィルールとして容易に把握できるという優れた特徴を持つが、同定されたファジィルールや学習時の結合荷重に対する学習率設定に問題があった。 本論文では、上記のFNNに対して前件部に規格化演算を行うユニットを導入することにより重心法を実現する手法を提案する。重心法によれば、ネットワークの入出力関係や対象システムの特性を正確に表したファジィルールの同定が可能となる。さらに、後件部がファジィ変数で表される推論法に基づく新しいFNNを提案する。そして、学習における学習率設定の煩雑さを低減する手法について述べ、簡単な数値例により本FNNの有用性を示す。本FNNの前件部メンバーシップ関数は学習において優れた特徴を持ち、バックプロパゲーション法により適切に調整される。また、同定されたファジィルールは対象システムの特性をよく表している。
著者
佐藤 祐介 新宮 清志 杉浦 巌
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.5, pp.104-109, 2000-10-15
参考文献数
10
被引用文献数
5

茶室は、その空間内部のあらゆる場に於いて、秩序と無秩序の混在が織りなす複雑な構成となっている。茶室の美は、その複雑さに起因しているのではないだろうか。本論文では、茶室空間に施されたデザインに内在する複雑さを定量的に示す方法として、フラクタル幾何学におけるフラクタル次元の利用を提案している。その際、まず始めにサンプルとして取り挙げたそれぞれの茶室空間に施されたデザインから、実際にフラクタル次元を測定する方法を示す。さらに、算出されたフラクタル次元による比較・考察を行い、茶室空間における美的考察の新しい観点として"リズム"の分析について言及すると共に、デザインを数学的に解析する際の道具としてのフラクタル次元の有効性を示す。本論におけるフラクタル次元の算出方法は、以下に示す手順を踏む。(1)対象となる形態のディテールをグリッド化する(2)グリッドを空間的変動曲線として表す(3)作成した空間的変動曲線から、スケール変換解析よりH指数を測定する(4)測定されたH指数から、フラクタル次元を求める
著者
廣田 薫 小沢 和浩 保坂 春恵 早川 雅史
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.132-139, 1989

人間が行う知的動作や芸術的感覚をロボットで実現することを目的として、華道ロボットシステムを構築した.木を3本、花を3本用いた池坊流派の基本的生け方を実現した.2台のロボットとCCDカメラのシルエット画像により、木や花を回転させてその形状を認識し、剣山上の生ける場所をファジィ推論を適用して決定する.ファジィ推論の統合化部分では、水本の貢献度法を変形したものを用い、生け方の多様性を実現した.
著者
鈴木 秀幸
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.82-86, 1998-08-15
被引用文献数
3
著者
三藤 博
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4, pp.364-369, 2001-08-15 (Released:2018-01-07)
参考文献数
9

2 0 0 0 OA 尺度の理論

著者
鷲尾 隆 元田 浩
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.401-413, 1998-06-05 (Released:2018-01-07)
参考文献数
21
被引用文献数
1 1