著者
渋谷 明子 萩原 滋
出版者
慶應義塾大学大学院社会学研究科
雑誌
慶応義塾大学大学院社会学研究科紀要 (ISSN:0912456X)
巻号頁・発行日
no.56, pp.1-19, 2003

I. はじめにII. 討論系バラエティー番組『ここがヘンだよ日本人」(TBS系)III. 研究の課題と方法IV. 結果V. 考察論文
著者
小泉 仰 佐野 勝男 萩原 滋 大久保 正健
出版者
慶應義塾大学産業研究所
雑誌
組織行動研究
巻号頁・発行日
no.5, pp.3-66, 1979-03

慶應義塾大学産業研究所社会心理学研究班モノグラフ ; No. 11Iはじめに- 多様化する価値観にせまる-現代の日本人は価値観の多様化と混乱現象のうちに陥っていると言われて,すでに久しいことである。こうした価値観の多様化現象は, 今日成人だけではなく, 幼児・小学校児童・中学校生徒をも捲き込んだ極めて広範酬の現象のように思われる。こうした価値観の多様化と混乱は,社会にとって良い方向に向う現象とも悪い方向に向う現象とも一概に言い切れないものを持っている。たとえば, ある一つの社会が仮りに等質的で一様な価値観のみを持っていると仮定してみよう。一体そうした社会は, その社会にとって良い状態なのであろうか。恐らくそうした社会は, 発展と飛躍を遂げるヴァイタリティを欠く社会である可能性が大いにある。またそうした等質的で一様な価値観を社会構成員に強制している極めて強大な権力機構さえ, 予想させる現象ではないだろうか。むしろ通常の現代社会は, 価値観の多様化を必然的に含んだダイナミヅクな社会であり, そうした価値観の多様化のゆえにダイナミックな発展と変質を予想できるものと言えよう。しかし他面において,価値観の多様化と混乱は, 社会構成員同志のコミュニケーションを極度に阻害したり, あるいはまた, いわゆる一種のアノミーの現象を社会構成員の間に引き起こして, 多くの社会問題の解決を一層困難ならしめる原動力にもなりかねないのである。
著者
萩原 滋
出版者
慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所
雑誌
メディア・コミュニケ-ション (ISSN:13441094)
巻号頁・発行日
no.54, pp.5-26, 2004-03

1 研究の方法2 CM特性の検討3 CMキャラクターの特性4 外国要素の使用率5 CMに登場する外国・外国人の特性6 外国CM内容の特徴7 結び
著者
萩原 滋 相良 順子 有馬 明恵 国広 陽子 上瀬 由美子
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

外国人や外国文化の表象を主題として、テレビのステレオタイピング過程を検討するために、異なるジャンルのテレビ番組を対象とした内容分析とそれに関連した質問紙調査を組み合わせた3種類の実証研究を実施した。第1に、1998年10月から2002年3月までゴールデンアワーに放送された『ここがヘンだよ日本人』というバラエティ番組における外国人出演者の言動と討議トピックスの詳細な分析を行った。そして、この番組において最も頻繁に登場し、顕現性の高い4つの外国文化のうち、日本人に馴染みの深いアメリカ、中国、韓国に比べると、馴染みの薄いアフリカに関して視聴者の社会認識が最も強く影響を受けることが明らかにされた。第2に、2002年5月23日から7月5日にかけて日韓共催のFIFAワールドカップに関するテレビ報道を対象とした内容分析を行い、この期間の報道量という点では、共催国の韓国に関して最も多くの報道がなされていたことが確かめられた。また大会前後に実施された質問紙調査を通じて、各国の人々の中では韓国人のイメージが最も大きな変化を示し、大会期間を通じて「自己主張が強い」「気性が激しい」など韓国人の感情的イメージが強化されたことが明らかにされた。第3に、2003年6月の第1週に東京の民放5局で放送されたテレビCMを分析した結果、やはり西洋イメージが広範に使用されていることが確認されると共に、最近では英語のテキストをキャッチフレーズとして使用する顕著な傾向が出現していることが示された。
著者
山本 明 萩原 滋
出版者
慶應義塾大学大学院社会学研究科
雑誌
慶應義塾大学大学院社会学研究科紀要 (ISSN:0912456X)
巻号頁・発行日
no.57, pp.97-109, 2003

1. 日本における中国・中国人イメージ : 先行研究の概観2. 『ここがヘンだよ日本人』(TBS系列)における中国・中国人描写3. 日本人の中国・中国人イメージに関する調査結果4. 考察論文
著者
萩原 滋
出版者
三田社会学会
雑誌
三田社会学 (ISSN:13491458)
巻号頁・発行日
no.12, pp.43-59, 2007

特集: メディア研究におけるフレーム分析1. はじめに2. フレーム概念の整理とフレーム研究の位置づけ3. メディアフレームの抽出とフレーミング効果の検証4. フレーミング研究への議題設定パラダイムの拡張5. むすび