著者
藤井 幹 丸岡 禮治
出版者
日本鳥類標識協会
雑誌
日本鳥類標識協会誌 (ISSN:09144307)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.39-42, 2008 (Released:2013-10-23)
参考文献数
4

コマドリErithacus akahigeの一亜種であるタネコマドリE. a. tanensisは,屋久島,種子島,神津島,三宅島,八丈島に分布し,本土に分布する亜種コマドリE. a. akahigeとは区別される (日本鳥学会 2000).本亜種は神奈川県では過去に記録されていない (日本野鳥の会神奈川支部 2002).筆者らは,神奈川県で鳥類標識調査中に本亜種を捕獲し標識したので,詳細を報告する.
著者
局 伸男 渕 祐一 森崎 澄江 溝腰 利男 首藤 真寿美 藤井 幹久 山田 謙吾 林 薫
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.27, no.5, pp.561-564_1, 1986-10-05 (Released:2009-12-11)
参考文献数
5
被引用文献数
1

大分県内のフグ料理専門店において行われていたフグ肝臓調理方法の除毒効果について調査した. トラフグ及びカラスの有毒肝臓 (最低62MU/g, 最高1,270MU/g) 21例の調理後の毒力はすべて5MU/g未満にまで減少していた. また, 各例とも調理工程における毒性減少の傾向が類似していた. 除毒のメカニズムは, 溶出除去を主としたものと考えられるが, 加熱処理によるフグ毒の分解とその無毒化も関与しているものと推測された.
著者
藤井 幹 丸岡 禮治
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類学雑誌 (ISSN:13485032)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.120-142, 2007-03-20 (Released:2009-03-20)
参考文献数
8
被引用文献数
1 3

We collected data to see which bird taxa possess unique feather structures, namely the after-shaft and tegmen, as a basis for bird feather identification. Using the collection of the Yamashina Institute for Ornithology, we examined 19 orders, 75 families and 529 species for tegmen feathers, and 18 orders, 44 families and 334 species of non-passerines and six families of passerines for after-shaft feathers. We also examined the authors' personal collection of passerines feathers for after-shaft feathers. After-shafts were present in 15 orders, 35 families and 246 species of non-passerines and 29 families of passerines, and tegmen was present in six orders, nine families and 86 species.
著者
藤井 幹也
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.91, no.11, pp.688-692, 2022-11-01 (Released:2022-11-01)
参考文献数
18

マテリアルズ・インフォマティクスについて,その背景から筆者らの最近の研究例を紹介する.マテリアルズ・インフォマティクスは物質科学と情報科学の融合分野であり,産学両面から注目を集めている.それは,両者の融合によって,これまでの物質科学の限界を超えて材料開発を加速する可能性を秘めているからである.本稿では,物質科学の歴史的な変遷からマテリアルズ・インフォマティクスを捉えることから始めて,MIに寄せられる期待や意義を述べる.続いて,最近の研究例では,シミュレーション速度や精度の向上というような物質科学における狭義の目的を情報技術で解決するものではなく,これまでの物質科学にはなかった概念が情報科学との融合によって生み出されていることをお伝えする.
著者
藤井 幹也
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集 第38回ケモインフォマティクス討論会 東京
巻号頁・発行日
pp.14-15, 2015 (Released:2015-10-01)
参考文献数
6

非断熱遷移を起こす系の時間発展を記述する古典的軌道について考察をした.まずは,古典的軌道の科学的妥当性を明らかにするために非断熱経路積分の定式化を行い,半古典近似を用いることで,量子時間推進演算子に古典的軌道が埋め込まれていることを明らかにした.続いて,エネルギースペクトルが古典的軌道を用いて記述できることを明らかにした.