著者
護山 真也 小野 基 稲見 正浩 師 茂樹 桂 紹隆 船山 徹 早坂 俊廣 室屋 安孝 渡辺 俊和
出版者
信州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究は,インド・チベット仏教における仏教認識論・論理学研究の成果と東アジアで展開した因明学の成果とを架橋することで,言語や文化の壁を越えて継承・変容した仏教認識論・論理学の特質を明らかにすることを目的とした。その主たる成果は,第18回国際仏教学会(IABS)のパネル“Transmission and Transformation of Buddhist Logic and Epistemology in East Asia” での発表と討議に結実しており,近くWiener Studien zur Tibetologie und Buddhismuskund シリーズから出版予定である。
著者
護山 真也
出版者
信州大学人文学部
雑誌
信州大学人文科学論集
巻号頁・発行日
vol.2, pp.43-56, 2015-03-15
著者
護山 真也
出版者
信州大学人文学部
雑誌
人文科学論集. 人間情報学科編
巻号頁・発行日
vol.45, pp.23-41, 2011-03-15
著者
護山 真也
出版者
信州大学人文学部
雑誌
人文科学論集. 人間情報学科編
巻号頁・発行日
vol.46, pp.1-17, 2012-03-15
著者
桂 紹隆 吉田 哲 片岡 啓 志賀 浄邦 護山 真也 能仁 正顕
出版者
龍谷大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

平成28年5月28日・29日に龍谷大学において国際ワークショップ「Bhaviveka and Satyadvaya」を開催した。京都大学の出口康夫教授の基調講演"Bhaviveka on Negation from a Contemporary Viewpoint"のあと、米国のDavid Eckel, Mark Siderits教授、中国の葉少勇、何歓歓、李生海博士、日本の一郷正道、斎藤明教授他8名、合計15名の研究発表が行われた。Eckel, Siderits, 一郷教授の発表は「インド学チベット学研究」第20号に既に掲載されている。李博士の研究は、Journal of Indian Philosophyに掲載される予定である。近年斎藤教授を中心に進められているBhaviveka(清弁)研究の国際ワークショップを引き継ぐものであり、上記の研究成果は、ラトナーカラシャーンティの『般若波羅蜜多論』の内容理解、とくに対論者である中観派の学匠の見解を同定するの大いに貢献した。『般若波羅蜜多論』を読解するための定例研究会を引き続き行い、平成29年3月には全編を読了することができた。主として関係文献へのレファレンスからなる詳細な和訳研究は一応完成することができた。ただし、梵語原典の校訂者である羅鴻博士の来日が実現しなかったため、「和訳研究」の出版には、もう少し時間をかけることとした。平成29年3月には、タイのマヒドン大学で開催された「ジュニャーナシュリーミトラ研究会」に参加し、『般若波羅蜜多論』の梗概を紹介すると同時に、ハンブルク大学のIsaccson教授の「有相証明論」の読書会に参加し、ラトナーカラシャーンティの「無相論」の理解を深めることができた。
著者
護山 真也
出版者
信州大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、ダルマキールティの『プラマーナ・ヴァールッティカ』第三章後半ならびにラトナキールティの『多様不二照明論』の解読研究に基づき、外界対象、形象、自己認識という三要素を整合的に理解する方策、ならびに形象真実論と形象虚偽論との対立に絡む概念知の働きを解明した。また、W・セラーズによって提起された「所与の神話」とも重なる論点に関連して、解脱論と結びつく合理性を考える仏教認識論の体系では、形象は経験的知識の基礎づけの役割を担うわけではないことが明らかにされた。