著者
竹村 浩 塩谷 順彦 小森 美加 陶 易王
出版者
Osaka Urban Living and Health Association
雑誌
生活衛生 (ISSN:05824176)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.11-18, 2009-01-30 (Released:2009-02-09)
参考文献数
12
被引用文献数
1

To evaluate the effects of natto fermented by Bacillus subtilis MC1 on defecation, fecal properties and fecal microflora, a crossover study was conducted in 44 healthy volunteers (female, 34.9±8.8 years old; mean±SD). The subjects were divided into two groups and given 40g natto (B.subtilis MC1 spores 2×1010cfu) and boiled soybeans (40g/day) for 14 days each. No effect of natto was found on the frequency of defecation, the volume of feces or fecal characteristics. The number of Bacillus bacteria was significantly increased after the natto administration period in comparison with the boiled soybean administration period (p<0.05), indicating that live B.subtilis MC1 spores reached the large intestine. On the other hand, the number of other bacteria showed no change in the natto administration period in comparison with the boiled soybean administration period.
著者
小澤 迪喜 窪木 祐弥 末永 信太 石井 達矢 鈴木 仁 土谷 順彦
出版者
一般社団法人 日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科学会雑誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.108, no.2, pp.114-117, 2017-04-20 (Released:2018-04-19)
参考文献数
11

61歳男性,維持透析中.PSA高値のため経直腸的前立腺生検を施行.生検1時間後から肛門部重苦感が出現,7時間後から強い下腹部痛と胆汁様嘔吐が出現.貧血の進行と単純CTで一部腹腔内に達する巨大な後腹膜腔内出血を認め,前立腺生検時の動脈性出血が原因と考えられた.全身状態安定しており輸血と保存的加療にて症状は改善した.
著者
谷 順彦 坂田 和男
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:18847374)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.1-11, 1977

日本産フナの有効な分類基準を得るため, それらの筋漿蛋白像をデンプンゲル電気泳動法により分析した。デンプンゲル泳動像はデンプンの質, ゲルのデンプン濃度, ゲルと電極槽の緩衝液のpHなどの要因の影響を受け, 若干変化した。そこで種内および種間変異を最も明瞭に示す実験条件下で, 分類学上重要ないくつかの地点から採集したフナ類の筋漿蛋白像を比較したところ, それらは基本的4型に類別された。第1型はCarassius buergeriの4亜種;キンタロウブナ, キンブナ, ニゴロブナ, ナガブナを含む。第1型は1遺伝子座の2対立遺伝子に支配される3変異型, 1-A, 1-AB, 1-B型に細分される。キンブナ類のA遺伝子頻度は地域によって異なり, 0~1.00の範囲で変動した。<BR>第II型にはギンブナが含まれる。第II型もまた4変異型に細分されるが, バンドの数とそれらの濃度などから判断して, これらの変異が単に有性生殖集団内における共通の座の対立遺伝子による変異とは考え難い.これら4変異型のうちII-1およびII-3型は霞ヶ浦に多く, II-2型は西日本に多く, II-4型は霞ヶ浦でわずかに認められた.ゲンゴロウブナは例外なく第III型に含まれた.ヨーロッパブナは目本産フナのどの泳動像にもあてはまらないが, キンブナの像にいくぶん似たところが認められた。
著者
山辺 拓也 土谷 順彦
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.500-501, 2018-04-15

病態 放射線性膀胱炎は骨盤内の放射線治療に起因する出血性膀胱炎であり,骨盤内への放射線照射後6カ月〜10年で発症するとされている1).放射線治療の合併症のなかでも治療困難なものの1つであり,ひとたび発症してしまうと血尿,膀胱刺激症状が認められ,重症例では血尿のコントロールが困難となり,尿路変更術が必要になったり,時には致命的になったりすることさえある2).重篤な放射線性膀胱炎をきたした放射線治療の原疾患としては子宮頸癌が最も多く,ほかに直腸癌,膀胱癌,前立腺癌などが原因となり得る.照射線量が50Gy以下では発症頻度は約3%に過ぎないが,80Gyを越すと12%に達するとの報告や,90Gy以上ではGrade 2,3(表1)3)の放射線性膀胱炎の発症頻度が急増するといった報告が認められ,照射線量が増えるに従って発症の危険性が高くなることがわかっている4). 放射線障害の本態は血管内皮細胞による進行性の閉塞性動脈内膜炎であり,組織が傍血管性,低細胞性,低酸素状態になることとされている.病理学的には粘膜浮腫,血管拡張,閉塞性動脈内膜炎,平滑筋の線維化が認められる.通常の創傷治癒に必要な線維芽細胞が機能しないため,長期的には膀胱の線維化をきたす1).
著者
土谷 順彦 羽渕 友則
出版者
日本DDS学会
雑誌
Drug Delivery System (ISSN:09135006)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.134-142, 2010 (Released:2010-06-15)
参考文献数
16
被引用文献数
2

進行性腎細胞がんに対する治療は,免疫療法から分子標的薬へと大きな転換期を迎えている.腎細胞がんにおける分子標的薬の作用機序は,主として血管新生の阻害であり,チロシンキナーゼ阻害薬,mTOR阻害薬,抗VEGF抗体が使用されている.分子標的薬は強力な抗腫瘍効果を示す一方,薬剤ごとに異なる副作用のスペクトルを有し,ときに予期せぬ重篤な副作用を引き起こす.これらの薬剤の効果を最大限に引き出すには,多職種にわたるチーム医療がこれまで以上に重要になってくる.