著者
野原 寛文 前田 育子 久澄 倫之介 内山 岳人 平島 紘子 中田 大仁 大野 里香 長谷川 哲朗 清水 健史
出版者
日本法科学技術学会
雑誌
日本法科学技術学会誌 (ISSN:18801323)
巻号頁・発行日
pp.778, (Released:2020-08-20)
参考文献数
9

Many unidentified bodies are expected to be discovered during a major disaster. Therefore it is necessary to establish a technique of identity estimation from the DNA of the dead person. Y-STR haplotype is genetically same among male relatives unless a genetical mutation occurs, and it is expected that the same Y-STR haplotype tends to be distributed in nearby residential areas. In this study, we analyzed Y-STR haplotypes and Y-haplogroups from 1,702 samples mainly collected from Miyazaki Prefecture to examine whether the geographic origin can be estimated. Y-haplogroup tended to be distributed differently between inside and outside of Miyazaki Prefecture. Some specific Y-STR haplotypes were intensively distributed in the southern and northern parts of Miyazaki Prefecture. These findings are thought to lead to the construction of a geographic origin estimation system in Miyazaki Prefecture, and are expected to be used in disaster victim identifications and criminal investigations in the future.
著者
平井 規央 谷川 哲朗 石井 実
出版者
THE LEPIDOPTEROLOGICAL SOCIETY OF JAPAN
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.57-63, 2011-06-30 (Released:2017-08-10)
参考文献数
34

アオタテハモドキJunonia orithya orithyaを実験室内の25,20℃の12L-12D(短日)と16L-8D(長日)および30℃の長日条件下で飼育し,発育,季節型,耐寒性を調査した.幼虫と蛹の平均発育期間は温度の上昇とともに短くなり,幼虫期の発育零点t_0と有効積算温度Kは,13.7℃と208.3日度,蛹期は13.4℃と99日度と算出された.25℃では長日・短日ともに3日目に,20℃長日では7日目に成熟卵を持つ個体が見られたが,20℃短日では14日目にも成熟個体は見られなかった.成虫期には日長と温度による季節型が見られた.雌雄後翅裏面の眼状紋と雌の後翅表面の橙色は高温長日で発達し(長日型),低温短日では眼状紋が消失して雌の後翅表面は青色となる(短日型)傾向が強く認められた.幼虫(4齢),蛹,成虫の過冷却点を測定したところ,それぞれ約-12,-17,-20℃となり,成虫で最も低かったが,飼育日長による差は認められなかった.
著者
野村 美咲 生田 泰志 谷川 哲朗
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集 第68回(2017) (ISSN:24241946)
巻号頁・発行日
pp.220_3, 2017 (Released:2018-02-15)

ドルフィンキック動作で、高い泳速度を得るためには、各関節動作を狭くし身体の振り幅を小さくすることによりストローク頻度を大きくすることが重要である(仁木2013)。練習時にこの動きを習得するためにフィンを使用することが多くある。本研究では、水中ドルフィンキックにおけるフィンの使用による泳パフォーマンス及び身体関節角度の変化を明らかにすることを目的とした。対象は、大学水泳部に所属する男子競泳選手7名、女子競泳選手7名であった。対象者は、15mドルフィンキック泳を最大努力でフィン未使用、フィン使用の計2本実施した。対象者の右側方より水中映像を撮影し、その映像よりキック速度、キック頻度、キック長、キック幅、肩関節角度・腰関節角度・膝関節角度及び足関節角度の最小値及び最大値を求め、フィンの使用前後で比較した。その結果、フィン着用時のキック速度の増加はキック長の増加によること、また、フィン使用時に肩関節及び膝関節の屈曲が少なくなることにより、キック幅が減少したことが明らかとなった。さらに、足関節の過伸展により足先のしなりが生まれたと考えられる。