著者
ルミアナ ツエンコヴァ 近江戸 伸子
出版者
神戸大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

研究成果の概要(和文):近赤外分光法及び水分子と生体分子との相互作用から生体システムの動態を明らかにするための新しい分析法であるアクアフォトミクスを用いて、細胞の生存能力に関与するDNAの分析を行なった。DNAにおける近赤外スペクトルの水分子振動を表わす OH 第1 倍音領域(1300-1600 nm)を解析することで、4 種類の異なる構造の DNA それぞれの濃度を定量化し、その回帰モデルから DNA の違いを明らかにした。また、直鎖 DNA と環状 DNA を識別し、DNA 構造の違いを表わす水分子吸収バンドを明らかにした。
著者
山本 智一 中山 迅 近江戸 伸子 竹下 裕子 稲垣 成哲 竹中 真希子 山口 悦司 藤本 雅司 坂本 美紀 大島 純 大島 律子 村山 功
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.423-424, 2004
参考文献数
2
被引用文献数
2

筆者らは, Knowledge Forum を利用して,遺伝子組み換え食品問題に対する社会的意思決定をテーマとした科学教育のためのCSCL環境を開発している.本研究では,遺伝子組み換え食品についての基礎的内容に対する学習者の理解度を検討した.その結果,多くの学習者は,遺伝子,遺伝子組み換えと品種改良,遺伝子組み換え食品の現在といった基礎的な内容をおおむね理解できていたが,他種間の品種改良や世界の表示状況についてはあまり理解できていなかったことがわかった.
著者
坂本 美紀 稲垣 成哲 竹中 真希子 山口 悦司 藤本 雅司 山本 智一 大島 純 大島 律子 村山 功 中山 迅 近江戸 伸子 竹下 裕子
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集
巻号頁・発行日
vol.28, pp.425-426, 2004

筆者らは,遺伝子組み換え食品(GMF)を題材にした科学教育のためのCSCL環境を開発し,小学生を対象にデザイン実験を行っている.本研究では,このデザイン実験の評価の一環として, GMFに対する理解とイメージが,単元の学習を通して変容したかどうかを検討した.分析の結果,概念的理解については. GMFの基礎知識や論争性についての理解が進んだことが明らかになった。また,イメージの変容も確認された.