著者
守屋 進 大澤 隆英 渡辺 健児 中野 正 永井 昌憲 多記 徹 金井 浩一
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集E (ISSN:18806066)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.790-797, 2006 (Released:2006-11-20)
参考文献数
9
被引用文献数
1

本報告は,ISO/TC156に採択された国際共同暴露試験地の1つである駿河湾大井川沖に設置された海洋技術総合研究施設において実施された重防食塗装系の海上暴露試験結果である.下塗りに厚膜形ジンクリッチペイントを用い,上塗にふっ素樹脂塗料を用いた重防食塗装系は海上暴露という厳しい腐食環境下でも20年を経過しても良好な防錆性と耐侯性を有することが確認できた.一方,重防食塗装系でもエッジ部でさびが発生しているものがあり,エッジ部の防錆対策が重要であることが認識された.
著者
金井 浩 城戸 健一 鈴木 篤 金井 淳
出版者
一般社団法人 日本統計学会
雑誌
日本統計学会誌 (ISSN:03895602)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.255-276, 1990 (Released:2009-01-22)
参考文献数
40

経済指標の時系列信号は,公定歩合の引下げ,戦争の勃発など経済的衝撃による影響を大きく受ける.従って,経済的インパクトに対応するマルチパルス系列が,経済市場という伝達系を駆動し,その応答を観測しているというモデルが構築できる.この時系列モデルに基づく分析を行なう場合,一つの時間窓内に複数の衝撃パルスが存在する場合がある.しかし,従来のBox-Jenkinsモデル等の時系列分析法では,伝達系を駆動する信号は定常白色雑音か単一インパルスに限られるため,マルチパルスによって駆動された伝達系の応答から,各パルスの振幅及び伝達系の特性を決定することができない.本論文では,マルチパルスで駆動された伝達系の応答に,更に雑音が付加された観測信号から,全極型伝達系の特性と駆動パルス系列の振幅を決定する方法を提案する.最後に東京市場の円/ドル為替レートに対して,本分析法を適用した結果を述べる.
著者
安倍 正人 嶋 明弘 上田 隆 金井 浩 牧野 正三 城戸 健一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.28, no.12, pp.1306-1317, 1987-12-15
被引用文献数
1

筆者らは ディジタル信号処理技術を応用して 音響および音声信号処理の研究を行っている.具体的には 音響信号処理分野では機械系の故障診断 音源位置の推定を行っており 音声信号処理の分野では不特定話者単語音声認識に関する研究を行っている.これらの処理はいずれも膨大な計算量および記憶容量を必要とし かつ 最終的にはリアルタイムで行わなければならない.そのため 汎用計算機では演算速度 リアルタイム性および処理の連続性の点で問題があり DSPでは記憶容量 演算精度およびソフトウェアの柔軟性の点で問題がある.このため 筆者らはホスト計算機のバックエンドプロセッサとして ディジタル信号処理を主な目的とした以下に示す3つの特徴を持つ高速演算装置μKIDOCHを開発した.(1)ホスト計算機との間のデータ転送ネックを解消するため パイプライン化メモリにより結合する(2)マイクロプログラム方式によるパイプライン処理を行う.(3)データパスあるいはアドレスパスとして使える3本の32bitパスおよび128bitプログラムバスを用いることにより 複数の演算器が並列に動作する.本報では 試作した高速演算装置以μKIDOCHの特徴とクロスアセンブラを用いて作成した種々のプログラムにより検討したμKID0CHの性能について報告する.
著者
高橋 一生 瀧 宏文 山内 正憲 金井 浩
出版者
一般社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学
巻号頁・発行日
vol.54, no.26, pp.S86-S86, 2016

<p>Since ultrasonography has insufficient performance in depicting the vertebral surface, most examiners perform epidural anesthesia using landmarks on the back without ultrasonography. The final purpose of this study is to improve the performance by ultrasonography in depicting thoracic vertebral surface.RPM method is one of the bi-static imaging methods, it estimates the reflection point on a target surface by intersections of plural ellipses, where the focal points of an ellipse are the position of a transmit element and that of a receive element.We investigated the performance of the RPM method in an experimental study using a phantom with a concave surface of a 2 cm curvature radius. The depicted region of concave surface acquired using the conventional method and the RPM method was approximately 14.8% and 17.7% of the whole concave surface, respectively. This result indicates that the RPM method has high performance in depicting sloping target boundary.</p>