著者
黒田 七郎 田中 拓 上田 隆康 隆杉 憲行
出版者
The Japan Society of Naval Architects and Ocean Engineers
雑誌
造船協會論文集 (ISSN:18842062)
巻号頁・発行日
vol.1965, no.117, pp.292-309, 1965 (Released:2009-07-23)
参考文献数
15

It is well known that a submarine has the excellent propulsive performance in high speed. navigation in deeply submerged condition, but few papers have sufficiently shown economical feasibility of submarines for commercial use.The authors have studied about the feasibility of submarine tankers with a view to develop technical problems of commercial submarines. At first, the experiments on five submarine tanker models with the circular and rectangular hull sections were performed by method of three-component measurements at Mejiro No. 2 Tank.Examining the resistance, stability, floating draft and general arrangement of the submarine tankers, the authors chose the ST-2 type rectangular hull form as best for the submrine tanker. The lines of the ST-2 type hull form was shown in Fig. 3The ST-2 type submarine tankers with various dead weights and shaft horse powers were designed and their investment, operation cost, annual profit, freight rate per dead weight and capital recovery factor were calculated. The results of this study were summarized in Fig. 19 to 23. The best submarine tanker in the point of view of commercial feasibility was 40, 000 tons in dead weight and 20, 000 horse powers in shaft horse power under restrained condition within 14 meters in maximum floating draft. On the contrary to the previous opinions, was shown the fact that the submarine tankers would not be very fast than present conventional tankers. As shown in Fig. 23, the submarine tanker would not have commercial feasibility without drastically decreased cost of nuclear power plants.
著者
上田 隆也 柴田 昇吾 伊藤 史朗 廣田 誠 池田 裕治 藤田 稔
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.50, pp.49-50, 1995-03-15
被引用文献数
1

インターネットをはじめとするコンピュータネットワークの整備により種々の情報がオンラインで利用可能になり、情報収集が容易になってきた。しかしその反面、情報の量が多すぎるため有用な情報を見逃す危険性も増大してきている("情報洪水"の問題)。特に電子メール・Net News・新聞等の"フロー情報"では情報の"新しさ"が重要であり、時間が経過してしまうことによりユーザにとっての情報の価値が失われてしまうことも少なくない。こうした問題への対処として、我々は、フロー情報からの情報収集・整理を支援するシステムの研究開発を進めている。本システムは、フロー情報の中からユーザにとって有用な情報を選別し、大意・キーワード等を付与し、ユーザの設定した分類体系に振り分けて、適切なタイミングで提示する。柔軟な処理を行なうために、マルチエージェントモデルに基づくアーキテクチャーを採用した。本稿ではこのシステムの概要について述べる。
著者
三上 泰史 石川 弘也 原 直裕 夏迫 和也 空閑 融 大和田 恭平 北浦 勇人 上田 隆一
出版者
一般社団法人 日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.143-153, 2022 (Released:2022-03-17)
参考文献数
20
被引用文献数
1

This paper proposes a method for training deep convolutional neural networks (DCNNs) as a detector of plant stems partly hidden by leaves. The detector is assumed to be used by an agricultural robot that treats near trees in dense fruit vegitable fields, where the stems of trees are hidden not only by leaves, but also by the totally green confusing background. We tackle this difficult problem by training DCNNs with datasets that are compose of realistic computer graphic images (CG images) and annotated images of foreground leaves and stems. Physically-based Rendering (PBR) and Image-based Learning (IBL) are utilized for creating the CG images that make DCNNs distinguish foreground trees from the background. We have trained two DCNNs with the CG images and created a main stem detector with the DCNNs. In the experiments, the detector has distinguished near trees from the confusing background and has found a main stem partly hidden by leaves.
著者
上田 隆一
出版者
千葉工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

本研究はロボットで別々に扱われることが多い空間認識技術と学習技術を「記憶」をキーワードに統合し、新たなアルゴリズムを考案することを目的としている。平成29年度の計画では、ロボットが得たセンサ情報と実際に行った行動を記録した「記憶」に対して、記憶中の各部分と空間中の特徴を対応づける研究を行う予定を立てた。平成29年度、実際に得られた成果は1)「教示のためのエピソード上のパーティクルフィルタ(教示のためのPFoE)」の実装と実験による有効性の確認、2)教示のためのPFoEで使う「記憶」のグループ化(クラスタリング)機能の実装と有効性の確認であった。1)の「教示のためのPFoE」は当初計画になかったものであるが、これによって、ロボットが自身のタスクと空間に対する知識を同時に学習する際の学習効率を大幅に向上させることが可能となった。本手法によって、マイクロマウス型のロボットが、ゲームコントローラで教示されたいくつかの動きを再現することを確認している。2)については、1)で作成した「教示のためのPFoE」に、記憶をクラスタリングするアルゴリズムを追加することで、ロボットがタスク中に、自身がタスクのどの段階にいるのかを認識できるようにした。また、この認識結果を使って、ロボットがタスク中に必要な行動をショートカットする問題を緩和することに成功した。1)の成果を平成29年度9月に行われた日本ロボット学会学術講演会において公表した。また、IEEE International Conference on Robotics and Automation (ICRA2018)に採択され、平成30年度の5月に公表予定である。2)の成果は、平成30年度の日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会で公表予定である。
著者
兼子 良久 上田 隆穂
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.6-17, 2022-01-07 (Released:2022-01-07)
参考文献数
34

1990年代後期以降,インターネットの普及,デジタル財の増加,収集可能な情報の増加,AI技術の発展など,情報技術の急速な進歩によって企業を取り巻くマーケティング環境は大きく変化した。これら環境変化を一つの背景に,企業が採用する価格戦略にも変化が生じた。この結果,近年ではダイナミック・プライシングとサブスクリプションが価格戦略の二大潮流になっている。本稿の目的は,情報技術が進歩する1990年代後期以降に採用されるようになった主要な価格戦略を整理し,Tellis(1986)によって示された価格戦略を起点としたプライシングの系譜を示すことにある。本稿では,近年の各価格戦略が採用されるようになった背景とプライシングの系譜に基づき,今後の価格戦略の行く末について述べる。
著者
上田 隆一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.55, no.12, pp.1320-1323, 2014-11-15

本稿では,2014年9月末に見つかったbashの脆弱性(CVE-2014-6271およびその修正の際に見つかったもの)について,脆弱性が起こる仕組み,影響が大きくなった理由,現状と今後の対応について,実際にあった攻撃の例を交えながら説明する.Shellshockと名付けられたこの脆弱性は,ある条件の下でWebサーバを通した攻撃の機会を与えること,実際にそのような攻撃が観測できること,bashがshの代用として用いられているサーバや機器で影響が大きくパッチを当てる以外の対策が困難であることを述べる.
著者
奥田 和子 上田 隆蔵
出版者
日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.44, no.12, pp.p1007-1020, 1993-12
被引用文献数
5

白ワインはやわらかい肉や白身の魚肉に用いられ,赤ワインは硬い肉をやわらかくするために浸漬(マリネ)してその後加熱するために用いられる.しかし,両ワインの使いわけや調理特性についてはまだ科学的に解明されていない部分が多い.本研究では,両ワインの使いわけ理由を明らかにした.水,白ワインおよび赤ワインを用いて牛腿肉を浸漬および煮沸した場合の肉の重量,最大圧縮応力ならびに処理液のtotal phenol contentおよびsediment量を測定した.処理後の肉の重量は,赤ワイン,白ワイン,水の順で低くなり,逆に最大圧縮応力は高くなった.浸漬後煮沸した肉の最大圧縮応力は,浸漬なしで煮沸した後の肉のそれよりも相当低かった.赤ワインの組成に近似させたモデル実験の結果から,白ワインと赤ワイン処理における最大圧縮応力の差は,主に赤ワイン中のpolypheno1(おそらくtannin)によってもたらされていることを示した.柿しぶ液(tannin acidとして0.003%)含有白ワイン処理における最大圧縮応力は,赤ワイン処理と近似し,肉および処理液の着色や渋味も観察されなかった.
著者
高橋 英之 伴 碧 近江 奈帆子 上田 隆太 香川 早苗 石原 尚 中村 泰 吉川 雄一郎 石黒 浩
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:21888760)
巻号頁・発行日
vol.2019-HCI-181, no.13, pp.1-7, 2019-01-14

心に働きかけることで,人間の暮らしを豊かにするヒューマンエージェントインタラクションの研究が多数行われている.一方で既存の研究は,ユーザーとエージェントとが特定の状況で短時間だけ相互作用することを想定する場面設定が殆どであり,従来のエージェントを長時間使用した際には,かえってユーザーがその存在に飽きてしまったり,“あざとさ”を感じてしまったりするリスクがある.本稿では,五感刺激を組み合わせて空間に提示するシステムとロボットを連動させることで,心に持続的に影響を与える続ける空気感エージェントのデザイン原理とそれに期待される価値についての議論を行う.
著者
上田 隆一 新井 民夫
出版者
日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.103-112, 2007-01-15 (Released:2010-08-25)
参考文献数
25
被引用文献数
2 1

We propose the real-time Q-MDP value method for decision making of a robot under uncertain state recognition. When the computation result of a control problem is known on the assumption that recognition is certain, the original Q-MDP value method decides an appropriate action based on uncertain recognition. The method is not suitable for real-time decision making due to the complexity of probability calculation. In the real-time Q-MDP value method, a particle filter that is utilized for state estimation is directly used for the probability calculation. The proposed method can make it possible to execute the Q-MDP value method in real-time. The proposed method is applied to total behavior of a goalkeeper for robot soccer competition. Experiments and actual games have suggested that this method can decide actions effectively according as uncertain result of state estimation.
著者
上田 隆司 花見 真司 平野 聡 山本 明
出版者
公益社団法人精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.1195-1200, 1985-06-05
被引用文献数
6

Influence of the bonding material of a diamond stick is investigated on honing performance. Three kinds of synthetic diamond sticks are used, that is, a metal bonded stick, a resinoid one and a vitrified one. For the metal bonded stick its bending strength is changed to find out the suitable bonding strength. Workpieces are alumina AI_2O_3,silicon nitride Si_3N_4 and silicon carbide SiC, which are sintered under atmospheric pressure. The results are as follows. The metal bonded diamond stick is most suitable for the effective honing of these three ceramics. In this stick, there is an advisable value of bending strength σ_b to get high productivity, namely, 120-140 MPa for AI_2O_3 and 80-100 MPa for Si_3N_4 and SiC honing, and these are less than the ordinary value 200 MPa at metal honing. This comes from necessity of creating some new cutting edges in operating. Then, the diamond grain with high toughness is recommended. Using the vitrified bonded stick and the cubic boron nitride grain is not advisable.
著者
上田 隆一
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究では,複数のカメラ・センサから得られる情報を統合する演算方法の設計と,その演算を実行するソフトウェアの実装を目的とした.存在しているカメラの互いの相対姿勢(6パラメータ×カメラの台数)をパーティクルフィルタで推定するアルゴリズムを実装した.これにより,複数台のカメラが協調して物体位置をロバストに計測することを可能とした.
著者
上田 隆一
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2005

本研究課題は,最適制御問題を動的計画法で解いた解「状態行動地図」のメモリ容量を不可逆圧縮の代表的な手法であるベクトル量子化で圧縮するというものである.本年度は,申請者らの既発表のアルゴリズムの応用と評価を中心に研究を行い,成果を国内外の学会において発表し,今後雑誌論文として発表できる様々なデータを得た.本年度は,開発したアルゴリズムを大規模な問題へ適用し,評価を行った.その一つとして,ロボットサッカーでのマルチエージェント系となるタスク(パス)に本手法を適用した.状態行動地図の要素数は6億程度となったが,これを3.0GHz CPU,3.0GBのRAMを搭載した計算機で10日間計算することで,パスや互いに衝突を回避するなどの協調行動が見られる状態行動地図を得ることができた.また,この状態行動地図を同計算機で1日で圧縮することに成功し,結果的に実装するロボットのメモリ量(16MB)を下回る,8.2MBのベクトル量子化地図を得ることができた.また,シミュレーションではあるが,圧縮による地図でもロボットが協調して効率よく作業できることを示すことで,提案手法が,複雑なタスク用の地図を破綻させないで小さく圧縮できることを示せた.さらに,非常に非線形な制御問題であるアクロボットの振りあがりタスク,上記のロボットサッカーのタスク,人工知能の標準問題の一つである水たまりタスクにおいて,本手法と競合する手法との比較を行った.評価指標として,圧縮率と圧縮による性能劣化を計測した.結果,本手法で得られるベクトル量子化地図は,タスクの種類にかかわらず,他手法よりも安定して低消費メモリで性能劣化の小さい行動決定手法を記憶できることが示せた。
著者
上田 隆一 林原 靖男
出版者
千葉工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

人の操作を得ずに自分自身で動いて何か仕事を行うロボットは,仕事の目的達成と環境中の障害物の回避の両方を意識しながら仕事を遂行しなければならない.例えば自動で移動しているロボットは,道路脇の縁石に乗り上げないようにしながら目的地に行くことが求められる.しかし,多くの場合,ロボットは縁石を確実に認識するセンサを持たず,計算できるロボット自身の位置にも誤差や不確かさが残る.本研究では,このような状況でロボットが自身の位置の不確かさを考慮しながら縁石などの障害物にぶつからないように慎重に移動するための理論を研究する.