著者
小林 雄一郎 阿部 真理子
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2014-CH-101, no.2, pp.1-8, 2014-01-18

本研究の目的は,多変量アプローチを用いて,ライティング・タスクにおけるトピックと課題文の影響を調査することである。分析データは,International Corpus Network of Asian Learners of English (ICNALE) を用いる。そして,英語学習者のライティングがトピックと課題文の影響を強く受けていることを明らかにする。
著者
阿部 真理奈 渡部 喬之 迫 力太郎 小笹 佳史
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.485-490, 2023-08-15 (Released:2023-08-15)
参考文献数
10

大脳性運動失調により,日常生活で左上肢の使用が困難となった50歳代男性に対し,視覚遮断を用いた訓練を実施したため報告する.症例は右前頭葉から頭頂連合野の皮質下出血により左片麻痺,高次脳機能障害を呈し,特に視認下で左上肢の運動失調が増悪した.視認下での運動失調の増悪は,運動前野の損傷による影響が大きいと推論し,視覚遮断を用いた身体ポインティングや把持動作の作業療法を開始した.その結果,左上肢機能は改善し,日常生活でも麻痺側上肢で茶碗を把持することが可能となった.大脳性運動失調症例への視覚遮断を用いた作業療法は,上肢機能改善や日常生活での麻痺側上肢の使用頻度の向上に寄与する可能性が示唆された.
著者
松田 基 竹末 俊昭 阿部 真理 藤盛 啓冶
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.48, pp.374-375, 2001

Many subject exist in the Wheelchair, for example, the Wheelchair being used in the advanced-age home at present.Mainly it is used that the bad designed one made of metals.Using the lumber is the better for a wheelchair, because of its sensory characteristic.It's also necessary for designing as the furniture.In this case of study, it has proposes of combination of the limber to the wheelchair designed as keeping basic operation.
著者
阿部 真理子 加納 尚美 島田 智織 小松 美穂子
出版者
茨城県立医療大学
雑誌
茨城県立医療大学紀要 (ISSN:13420038)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.133-145, 2004-03
被引用文献数
1

外からは見え難い出産環境の現状を探る目的で, 2002年秋, 新聞や地域情報紙で, 茨城県南地域で過去5年以内に出産を経験した人を募集した。6名1人約2時間のインタビュー逐語記録について, 医師, 助産師, 看護師の対応に言及している部分を取り出して整理すると, 産む人の身体的・精神的欲求に照らして, 医療者との間で様々なコミュニケーション・ギャップが経験されていることがわかる。産む人の受け止め方を大きく「不足感の気づき」「満たされる」の2つのカテゴリーに分類し, コミュニケーション・ギャップの本体として「不足感の気づき」, そこに含まれる「不足感の合理化」「不足感の転化」について検証した。現場で繰り返し体験される何気ないコミュニケーション・ギャップは, 産む当事者の主体性や自律性を侵食し, 脆弱なものとしていることがうかがわれた。
著者
阿部 真理子 小林 雄一郎 藤原 康弘
出版者
中央大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究の目的は、高校生の英語スピーキング力を 3 年間にわたり縦断的に追跡し、その発達過程を明らかにすることである。具体的には、(1)個人レベルでの経年変化のモデル化、(2)内的・外的な学習者要因が発達に及ぼす影響の解明を行う。そのためには研究の共同基盤となるコーパスの整備が不可欠である。「Longitudinal Corpus of L2 Spoken English (LOCSE)プロジェクト」において収集している縦断的英語スピーキング力データ(約120名×8回)をもとに、今年度は学習者コーパスの構築を推進させた。またコーパスの概要を示す特徴量算出(前半3回分)と、個々人の発話に関する数値的な情報(前半3回分)を算出した。個々人の情報に関しては、学習者ごとにフィードバックも行った。さらには、書き起こしの精度と速度を向上させるために、自動書き起こしツールを用いた作業の検討を繰り返し行った。そして、自動書き起こしツールの効果を検証するためのデータ収集を開始した。高校生の英語運用能力および学習意欲の変動に影響する要因を探るためのアンケートも実施し、内的・外的な学習者要因がスピーキング力の発達にどのような影響を及ぼしているかについて論文をまとめた。国内・国外において一件ずつの研究発表を行った。そのことで、次年度(2018年夏)に共同シンポジウムを二件行うことが決定した。また国外における人的ネットワークの構築を行うのみならず、海外の大学との共同研究の開始が決定した。
著者
小林 雄一郎 阿部 真理子 成田 真澄
雑誌
じんもんこん2013論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.4, pp.89-96, 2013-12-05

本研究の目的は,英語学習者のライティングにおける書き手の習熟度と母語が第2 言語ライティングに与える影響を調査することである。具体的には,東アジア圏(香港,韓国,台湾,日本)の大学生によって書かれた英作文コーパスにおける58 種類の言語項目(語彙,品詞,統語,談話など)を分析対象とした。その結果,香港人学習者と日本人学習者に関しては,習熟度による影響よりも母語による影響の方が大きいことが示唆された。また,韓国人学習者と台湾人学習者に関しては,母語による影響よりも習熟度による影響の方が大きいことが分かった。
著者
大井 恭子 田中 真理 成田 真澄 阿部 真理子 保田 幸子 板津 木綿子 ホーン ベバリー 小林 雄一郎
出版者
清泉女子大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は日本、韓国、台湾、香港という東アジアに位置する4か国がする英語ライティング教育に関して、アンケート調査によって実態を浮き彫りにし、そして互いが一堂に会することで実態を比較しあい、問題点などを共有し、今後の展望などに関して国際シンポジウムとして意見交換ができたことが一番の成果と言える。さらに、学習者コーパスを精査することにより、4か国・地域の学生の書く英語の諸相が明らかにされた。最終成果物として『EFL Writing in East Asia: Practice, Perception and Perspectives』を刊行し、多くの方と共有できたことで、この分野の進展につながった。