著者
高久 嶺之介 タカク レイノスケ Takaku Reinosuke
出版者
同志社大学人文科学研究所
雑誌
社会科学 = The Social Science(The Social Sciences) (ISSN:04196759)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.51-77, 2019-02-28

論説(Article)本稿は、第3代京都府知事北垣国道がその身を置いた鳥取人脈がどのようなものであったかを明らかにするものである。北垣は、もともとは但馬の豪農であったが、幕末の生野の変、そして幕末・維新の諸運動を通じて鳥取藩の人びととの接触を強め、後に鳥取藩士となる。本稿では、第1に松田道之との関係、第2には原六郎との関係、第3に河田景福との関係、第4に「鳥取池田家」との関係を通じてそのことを明らかにする。
著者
高久 嶺之介 Reinosuke Takaku
出版者
同志社大学人文科学研究所
雑誌
社会科学 = The social sciences (ISSN:04196759)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.101-129, 2019-08

本稿は,第三代京都府知事北垣国道(幼名晋太郎)が幕末にかかわった文久3年(1863)10月の生野の変でどのように行動をしたのかをあらためて検証しようとするものである。もちろん生野の変の北垣の行動は不明な点がある。しかし、明治期の彼の回想録など諸史料と当時の彼の行動を分析すれば,迷いがあったとしても決起中止の流れに身を置いていたことは間違いない。さらに北垣の生家跡にある祠の「祭神」をみれば,彼が生野の変においてどういう人びとに依拠しようとしていたかが判明する。研究ノート(Note)
著者
高木 博志 伊従 勉 岩城 卓二 藤原 学 中嶋 節子 谷川 穣 小林 丈広 黒岩 康博 高久 嶺之介 原田 敬一 丸山 宏 田中 智子
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

日本における近代「古都」を、歴史学・建築史・造園史などから学際的に研究した。奈良・京都・首里といった古都と、岡山・名古屋・大阪・仙台・江田島・呉・熊本など旧城下町や軍都とを研究対象とした。研究会の他に、各地でフィールドワークも実施しつつ、「歴史」や「伝統」と政治的社会的現実との、近代におけるズレや関係性を考察した。また学都や軍都などの都市類型も論じた。個別業績以外に、論文集『近代歴史都市論』を発刊予定である。