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著者
齋藤 洋典
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.336-350, 2021-09-01 (Released:2021-09-15)
参考文献数
26
著者
呉 美京 齋藤 洋典
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.450, pp.41-46, 2004-11-12

近年,第二言語(L2)としての日本語の習得では,L2が利用される社会的文脈を理解し,L2を適切に使用するための社会言語的能力の養成に力が注がれている.本稿では,アニメーション伝達課題を用いて,発話言語(L1 韓国語,L2 日本語)と,それらの発話環境(韓国,日本)との組合せからなる発話負荷が,自発的ジェスチャーの生起頻度に及ぼす影響を検討した.実験の結果,L1韓国語による発話に伴う自発的ジェスチャーの生起頻度は,発話環境の影響を受け,韓国よりも日本で低下するが,L2日本語の発話に伴う自発的ジェスチャーの生起頻度は,発話環境の影響を受けないことが確認された.
著者
山本 雅基 齋藤 洋典
出版者
Japanese Society for Engineering Education
雑誌
工学教育 (ISSN:13412167)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.4_81-4_85, 2007 (Released:2007-08-21)
参考文献数
6
被引用文献数
2 1

In continuing education, it is necessary to evaluate the knowledge and skill levels the participants attain. Additionally, it is important to know how a participant's superior evaluates the subordinates' performance in the workplace. We examined the participants' (i.e. subordinates') self-evaluations and the superiors' performance-evaluations one week and, again, four weeks after our courses for embedded software engineers. The results showed that one week after ending a course, the participants mark relatively high scores in the self-evaluation task, while the superiors' evaluations attain the same level as the participants' scores four weeks after ending the course. These results demonstrate the effectiveness of the continuing education for embedded software engineers, and suggest that the participants' self-evaluations and the superiors' performance-evaluations may consist of different evaluation feedback systems.
著者
酒井 正明 齋藤 洋典 白石 知子 井藤 寛志
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.433-447, 2009 (Released:2010-09-10)
参考文献数
14

Designers are expected to create beautiful and functional products. Based on a concept of user-friendliness, users expect to understand functions mounted on a product without special knowledge and experience with the manipulation of the designers' real product, while usability of products is measured in terms of users' observation and manipulation. The purpose of this study was to focus on users' observation and to examine whether users can correctly understand functions of a designed product (digital sphygmomanometers), regardless of their medical knowledge, without manipulation. We conducted two experiments to test whether users, regardless of their expert knowledge, elicit high marks in the function-estimation task as well as in the beauty-evaluation task. Two groups of students with or without nursing education were asked to estimate functions and evaluate beauty of two types of digital sphygmomanometer (an old design model and its new model redesigned) based solely on the observation of the products' pictures without manipulating the real products. The results indicated that the two groups of participants showed higher correct responses to the old type than the new type in the function-estimation task, while they showed higher evaluations of the new type than the old type in the beauty-evaluation task. In particular, the results of nursing students in the function-estimation task indicated that medical knowledge in the nursing group did not contribute to the correct estimation of the operation procedure for the new model. These results suggest that designer's efforts for the new model were successful in production of beauty but were not successful in production of perceptive functionality under the present observation condition without manipulation of the real products. We discussed these results based on a framework of co-existence of beauty and functionality in the designers' work.
著者
真野洋平 高田敏弘 齋藤洋典
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.70, pp.1-6, 2014-03-06

本論文は、複数のユーザによって楽曲に付与された時間区間アノテーション (コメントや評価) の集約によって得られる楽曲のダイジェストを用いた、楽曲推薦システムを提案する。本システムは、ユーザが楽曲内の気に入ったフレーズを検索クエリとして選択すると、そのクエリと各楽曲のダイジェストとの類似度を計算し、クエリによく似たダイジェストを持つ楽曲を推薦する。本手法は、時間区間アノテーションに基づいたダイジェストに着目することで、部分的フレーズに対する楽曲推薦を可能にする。このダイジェストは、計算機による構造抽出とは異なり人の音楽に対する感性を反映しているため、よりユーザの嗜好に適した推薦を行うことができると考えられる。楽曲推薦実験を通じて、提案手法が正解率とセレンディピティ (思いがけず価値のあるものを発見する能力) に関して優れた推薦能力を持つことを示す。
著者
齋藤 洋典 柳瀬 吉伸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理
巻号頁・発行日
vol.98, no.504, pp.65-70, 1999-01-19

小学校の国語教科書を対象として形容語彙の調査を実施した.まず, 日本語形態素解析システムChaSenを利用してテキストを形態素に区切り, 品詞情報を付加した.この品詞情報に基づいてテキストから抽出された形容詞表現をイ形容詞とナ形容詞とに分類し, 集計を行なった.教科書の形容語彙について, 見出し語数1009語の形容詞辞典と比較したところ, 教科書の語彙は辞書の22%を占めていた.次に, 個々の形容詞が有する語義ごとに感情的評価値(快-不快)を割り当て, 教科書の形容詞における評価値の分布を求めた.辞書における形容語彙の快-不快比率は27%vs.56%で, 不快の評価値を有する形容詞の種類が圧倒的多数を占めるのに対し, 教科書の形容語彙においては35%vs.40%であり, この傾向が緩和されていた.
著者
呉 美京 齋藤 洋典
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.448, pp.41-46, 2004-11-12

近年,第二言語(L2)としての日本語の習得では,L2が利用される社会的文脈を理解し,L2を適切に使用するための社会言語的能力の養成に力が注がれている.本稿では,アニメーション伝達課題を用いて,発話言語(L1 韓国語,L2 日本語)と,それらの発話環境(韓国,日本)との組合せからなる発話負荷が,自発的ジェスチャーの生起頻度に及ぼす影響を検討した.実験の結果,L1韓国語による発話に伴う自発的ジェスチャーの生起頻度は,発話環境の影響を受け,韓国よりも日本で低下するが,L2日本語の発話に伴う自発的ジェスチャーの生起頻度は,発話環境の影響を受けないことが確認された.
著者
丹羽 利文 齋藤 洋典
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.331, pp.1-6, 2000-09-28

物語において先行呈示される不快情報が, 後続の快情報に対する感情評価と感動評価に及ぼす影響を, 評定課題実験を用いて検討した.刺激材料として, 感動の喚起が想定される物語(原文)を, 不快情報が含まれる文(不快先行文)と, 快情報が含まれる文(快後続文)とに2分割した後に, 快不快の評価が偏らない文(修正文:中立先行文, 中立後続文)を作成した.実験1・2において, 先行文と後続文の組み合せから4種類の物語文(例えば, 不快-快, 中立-快)を構成し, 物語読了後の感情の程度と感動の程度とを調査した.その結果, 感動の評価は, 先行文と後続文の感情情報の操作によって異なった値となることが示され, さらに, 快感情より高いことが示された.このことは, 物語を読む際の感動の評価は, 物語の構造に影響を及ぼされ, かつ, 快感情とは異なる評価であることを示唆する.