著者
齋藤 隆之
出版者
国際医療福祉大学
雑誌
国際医療福祉大学紀要 (ISSN:13424661)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.13-27, 2007

目的:社会福祉におけるニーズとは,要援護者の社会生活上望ましい状態と現状との乖離状態に対し,それを充足させるため必要とされるものと捉えられる。本研究は乖離状態にある脳性マヒ者の性生活に対し,当事者サイドから実態を明らかにすると共に,そこに存在するニーズを導き出すことで,通常の性生活を送るに困難な状況を解決・改善する一つの契機とすると共に,当然あるべき生活の一側面として位置づけられることを目的とする。方法:当事者への非構造化面接手法によるインタビュー調査を通し「個人・環境状況→社会生活ニーズ→サービスニーズ」という手順を踏み,具体的社会資源の利用要求であるサービスニーズを明らかにした。結果:明らかになった性生活ニーズは社会資源の分類枠組みに分類してみると,それが可能であった。つまり,性生活は生活の一部に位置づけられるといえる。一方で,既存の支援の枠組みからは抜け落ちている現状が浮き彫りとなった。
著者
野田 浩司 齋藤 隆之 高橋 光成 中森 健之 稲田 知大
出版者
東京大学
雑誌
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
巻号頁・発行日
2020-10-27

大口径の大気チェレンコフ望遠鏡を用いた観測により、高エネルギーガンマ線で見える宇宙の極限現象、特に突発天体と暗黒物質の理解を進める。本研究では、現在稼働中のMAGIC望遠鏡に加え、次世代計画チェレンコフ望遠鏡アレイ(CTA)の大口径望遠鏡1号基を用い、また同望遠鏡2~4号基の設置・調整を行う。現行の望遠鏡によって明らかになった様々な宇宙現象の理解を更に深め、CTAによる研究へと継続・発展させていく。 MAGIC・CTAともにスペイン・ラパルマ島で進行中の国際共同実験であるため、観測地現地や欧州各国にある関連研究所に直接赴いて研究を進め、今後同分野でリーダーシップを発揮していく。