著者
齋藤 英文
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.35-37, 2015

Boeing787で本格的な実用化時代を迎えたMEAの将来について,MEAAPの研究会活動を通じて検討を重ねてきた.短時間使用のエンジンスタータを除けば,航空機装備システムの中で最大の電力消費者であるECSは,エネルギ消費に課題があると認識し,ECSが発揮すべき機能に基づいて,エネルギ消費改善の方法を検討している.ECSは,与圧・換気・温度調節という3つの機能が求められるが,構成するサブシステムがこれらの機能を最適に担う形態を追求すると,冷却時のエネルギ利用効率の大幅改善のために,ACSをVCSに置き換える技術獲得が重要であるとの結論に至った.ACSを代替するVCSとして,具体的に実現するための課題を明確にし,課題解決に向けた研究を進めている.併せて,電力量の増大に伴う電力制御機器の冷却は,ユーザでの保守作業改善のために液冷を廃することが望ましい.そこで,新たな冷却方法であるAACS方式を提案し,その検討を進めている.これらについて,解説する.
著者
小平 信彦
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.26, no.298, pp.552-557, 1978-11-05 (Released:2009-07-09)
参考文献数
6
著者
東野 伸一郎
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.215-222, 2015-07-05 (Released:2017-06-08)

近年は国内でも無人機がかなり一般的に知られるようになってきた.マスコミも「無人航空機」あるいは「無人飛行機」などの代わりに「無人機」という用語を使いつつあるようである.おそらく福島原発での活躍や,北朝鮮の無人機,また最近は「ドローン」と呼ばれることの多いマルチコプターがしばしばニュースとなるようになったことなどの影響であろう.福島原発の例からもわかるように,過酷な環境で人間パイロットに代わって業務を行う無人機は,国内のみならず北極や南極などの極域における科学観測においても大変有用である.日本の南極観測に関しては,2004年頃から国立極地研究所の一部の研究者グループが固定翼無人機を南極昭和基地で利用することを試みたのが始まりである.筆者は偶然このグループに関わる機会を得て,南極の夏期における観測のために,国立極地研究所や福岡大学との無人機の共同開発と,南極の夏期シーズン(12月〜1月)のみではあるが,2010年から2015年まで4回の夏期シーズンにわたって実際に南極で観測・運用を行う機会を得た.本稿では,極域の特に南極における各国および日本の無人機観測の動向と,筆者が関わった観測・運用の実際と課題等について述べる.
著者
山本 彬也
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.18, no.193, pp.73-78, 1970
被引用文献数
1

The heaving motion of air cushion vehicles of plenum-chamber type which is induced by the sinusoidal irregularity of the ground is analysed and its non-linear effects are particularly demonstrated by the numerical experiment in a digital computer.