著者
萩野 浩之 利根川 義男 タナー マーティン ボロビンスカヤ オルガ 疋田 利秀 下野 彰夫
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.1341-1346, 2017 (Released:2018-05-15)
参考文献数
6

本研究では,誘導結合プラズマ飛行時間型質量分析計(ICP-TOFMS)を自動車排出粒子中の無機元素に対し,連続測定を行う技術へと応用した.ガソリン自動車排出粒子に対し,エンジンオイルの添加物に由来する各元素を検出することが可能であった.
著者
米陀 佳祐 三田 誠一 ヤン チェンシー ドー コク フイ テヘラニ ホセイン 江川 万寿三 武藤 健二
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.165-170, 2016 (Released:2018-01-29)
参考文献数
16
被引用文献数
2

本研究では公道自動走行の性能評価のための仮想自動運転システムを提案する.これによりリアルタイムな自己位置推定・周辺環境の認識・周囲に合わせた最適な意思決定を可能とする.また,高速道路でのレーンチェンジ走行において,熟練ドライバの走行データと本システムの出力経路との差異から意思決定の安全性を検証する.
著者
菅沼 直樹 魚住 剛弘
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.961-966, 2013 (Released:2018-01-25)
参考文献数
11
被引用文献数
3

自律走行自動車ではパスプランニングが重要な技術課題となる.一般的に,自律走行車は高速で走行するため,生成する軌道は効率的かつ滑らかに計算可能である必要がある.本論文ではデジタル地図に基づき効率的かつ滑らかに起動を生成する方法を提案する.また,提案手法を用いて実施した東京モーターショー2011 におけるデモンストレーションの結果について述べる.
著者
本間 亮平 若杉 貴志 小高 賢二
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.127-132, 2017 (Released:2018-05-15)
参考文献数
5

レベル3自動運転において,システム機能限界に伴う権限委譲時のドライバ対応行動を調べた.運転以外の作業として,ラジオ聴き取りタスクとテキスト入力タスクを設け,DS実験を実施した.テキスト入力条件下では,他の条件より対応の遅れる傾向がみられたものの,本実験設定において,ほとんどのドライバが対応できた.
著者
中島 卓司 濵村 航明 清水 圭吾 平岡 武宜 農沢 隆秀
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.447-452, 2018 (Released:2018-03-27)
参考文献数
8

本研究では,後端形状が異なる簡易車両模型を対象に接近流の風向角が単発的に時間変化する風洞試験を行い,特に空気抵抗変化を対象に空力現象を調査した.側面後端角部に曲率を有する模型では,風向変化後も空気抵抗変化が続く履歴効果が確認され,その要因は角部の流れの剥離性状変化が風向変化に遅れるためと推察された.
著者
久保川 明輝 鍵山 恭彦
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.91-96, 2017 (Released:2018-05-15)
参考文献数
7

正しくNVH事象解析, 性能検証するためCAE信頼性向上に取り組んだ.自動車は量産品で各個体ごとに性能ばらつきがあるが, 全個体の共通要素を詳細にモデル化する観点でBIW CAEモデル手法を見直した.BIWモデルにプレス加工影響を反映すると実験結果との相関が改善し, 目的に見合ったモデル信頼性を達成できた.
著者
鈴木 央一 山口 恭平
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.973-978, 2016 (Released:2018-01-29)
参考文献数
4

将来導入が予想される世界統一試験サイクル(WLTP)における排出ガスや燃費について,従来のJC08モードと,12台の車両について比較試験を行った.CO,HC排出はWLTPで増加するケースが多いが,冷始動時の影響度が高まることが主に影響していた.燃費については,多くの車両で同等な値を示した.
著者
藤田 光伸
出版者
Society of Automotive Engineers of Japan
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.993-998, 2010

交通事故調査において衝突地点の特定は重要であり,衝突時に破損した部品の落下機序の理解が必要となる場合があるが,衝突実験を基に詳細に検討した例はほとんど存在しない.本報では,過去に実施した100以上の衝突実験映像から,衝突時の部品の飛散態様をその落下機序を基に分類し,それぞれの特徴を明らかにする.
著者
藤田 光伸
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.1145-1151, 2009-09-25
参考文献数
5

交通事故調査において衝突地点の特定が重要であることは異論を挟まない.その際に破損部品の散乱状態を参考にする場合があるが,衝突時の部品落下機序を衝突実験を含めて詳細に検討した例はほとんど存在しない.本報では車対車の一次元衝突実験結果から,直接損傷部位の部品落下の機序および衝突地点と部品停止位置の関係を明らかにする.
著者
高橋 絢也 山門 誠 横山 篤 齋藤 真二郎
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.195-200, 2010 (Released:2010-06-16)
参考文献数
8
被引用文献数
4

G-Vectoring制御による横加加速度に応じた減速度指令と,車両の横滑り情報からのヨーモーメント指令によりブレーキ制御を行う車両を構築し,圧雪路での性能試験を行った.横滑り情報からアンダーステアを検出し,旋回促進のモーメントを加える従来の制御に比べ,明らかな性能向上が確認できたので報告する.
著者
渡辺 皓太 松村 將宏 宮坂 勇輝 深谷 拓己 飯田 達也 沖本 憲昭 井元 浩二
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.421-426, 2011 (Released:2011-07-14)
参考文献数
5

直噴式ディーゼル機関の低公害、低燃費化のために、コモンレール式燃料噴射系、高圧縮比のもとで、吸気スワール比、アフター噴射特性を理論的、実験的に追求した。その結果、NOx-燃費のトレードオフの点で、低吸気スワール比での燃料噴射時期遅延、アフター噴射時期を早め、少量にすると有効であることを見い出した。
著者
前田 公三 水島 卓也 綱井 秀樹 ラクシンチャラーンサク ポンサトーン 林 隆三 永井 正夫 小花 麻純 佐々木 和也
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.1369-1374, 2009-09-25
参考文献数
5
被引用文献数
1

本研究では、常時記録型ドライブレコーダを用いて、ドライバ個人の車線変更時の運転行動の解析と評価を目的とする。走行車線から追い越し車線に車線変更する場合の運転行動データベースを構築し、個人別・車線変更状況別の安全確認行動、ウィンカ点灯タイミング、操作特性、後続車への影響の解析を行ったので報告する。
著者
飯島 直樹 青木 秀馬 今村 淳一 瀧口 雅章
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.1477-1482, 2009 (Released:2010-06-18)
参考文献数
6

ピストンリングの低張力化がガソリンエンジンのピストン摩擦力とオイル消費に及ぼす影響について検討するために,浮動ライナ法とSトレース法により両者の同時測定を行った.各リングの低張力化による摩擦力とオイル消費への寄与率について解析を行い,その原因をピストンおよびリング周りの油膜観察により確認した.
著者
金原 秀行 中平 祐子 岩本 正実
出版者
Society of Automotive Engineers of Japan
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.1327-1333, 2011

頭部傷害値(HIC)では予測が困難な,頭蓋骨骨折を伴わない脳震盪などの頭部外傷を予測するため,ダミー頭部の加速度データから直接算出できる傷害評価指標を提案する.アメフトのボランティア実験等から得られた頭部衝撃データを用いて解析した結果,本指標は脳FEモデルから得られる脳損傷率(CSDM)と高い相関を示した.
著者
野崎 博路 清水 將之 作野 誠
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.15-20, 2009 (Released:2010-08-10)
参考文献数
2

スピンあるいはドリフトコーナリング挙動等の限界時のコーナリングフィーリングが感じられるシミュレータを構築した。次にドリフトコーナリング時の操縦特性の検討を行った結果、ドライバは主としてヨーイングを、加えて横加速度をモーションフィードバックしたカウンタステアコントロールを行っていることを明らかとした。