著者
安彦 智史 長谷川 大 プタシンスキ ミハウ 中村 健二 佐久田 博司
出版者
一般社団法人 情報システム学会
雑誌
情報システム学会誌 (ISSN:18842135)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.41-58, 2018 (Released:2019-06-04)

プライベートチャットアプリケーションのID 交換を目的とした掲示板 (ID 交換掲示板 において違法・有害な情報を含む書き込みが増加傾向にある. ID 交換掲示板では,多様な隠語表現を用いたやり取りが行われており意図的に崩された日本語が多く含まれるため,従来の手法では有害性評価を行うことが困難である.そこで本研究では,ID交換掲示板における隠語表現を分類し,特に表層的な表記揺れが生じる環境下でも有害性判定を行える手法を検討する.
著者
石川 貴一 粕野 悠聖 高野 保真 佐久田 博司
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:21888760)
巻号頁・発行日
vol.2019-HCI-182, no.2, pp.1-5, 2019-03-11

近年,フィットネスクラブやジムの利用者の増加にともなって,筋力トレーニングに注目が集まっている.さらに,IT 分野の急速な発展により,筋力トレーニングに IT 技術を取り入れるための様々な試みがなされている.そのような背景のもと,本研究は,マーカー型モーションキャプチャによって取得したユーザの動作を,VR ゴーグル内にアバタとして再現し,VR ゴーグルを装着した状態で筋力トレーニングした際のプロテウス効果について調査した.プロテウス効果は,仮想空間内のアバタの外観が,ユーザの心理的 ・ 身体的に影響するという現象である.今回は,男女 16 名の被験者を対象に筋肉量の異なる外観の二種類のアバタを用いて,筋力トレーニング時の疲労度に与える影響を調査した.主観的な疲労度をアンケートにより集計した結果,被験者を男性に限定すると,筋肉質のアバタを映した場合には疲労度が軽減されるということが分かった.
著者
鄭 周華 新目 真紀 佐久田 博司 秋山 義希 野口 新司 玉木 欽也
出版者
特定非営利活動法人 横断型基幹科学技術研究団体連合
雑誌
横幹 (ISSN:18817610)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.60-70, 2022-10-15 (Released:2022-10-15)
参考文献数
8

The purpose of the research paper is to propose three research subjects related to the educational methods of hybrid group work exercises. The first research subject is to design “learning BOMs” that correspond to the overall education curriculum for the hybrid group work exercises. The second is to design the database of AI chatbot “Q\&A system” according to the designed learning BOMs. The third is to analyze the learning logs of learning behaviors for each learner to use the AI chatbot “Q\&A system” during actual group exercises and after classes.
著者
佐久田 博司 大吉 大輔 河原 宏俊 矢吹 太朗
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.40, no.Supplement1, pp.5-8, 2006 (Released:2010-08-25)
参考文献数
10

中高年齢の図形認知能力に関する調査は, 被験者の職業や環境による個体差が大きく, 統計的な考察のためには, 同一クラスに属する大学生などの群よりも多くの被験者が必要で, 個別の条件吟味が必要になると思われる.本研究は, 特に理工系の職業で同一部門に勤務している男女のエンジニアを対象に, MCTを実施し, 年齢別の考察を行った.勤務先などで実施するに当たっては, 通常の紙筆の試験が難しいため, モニタ上で行う試験を改良し, データベースを利用するなどによって, 試験環境の制約を極力除くこととした.また, 従来の紙筆によるMCT試験結果と比較するために, 大学生の男女による図学学習の前後の得点比較を行い, 本実験システムによる結果の妥当性を検証した.
著者
兜森 仁志 安彦 智史 長谷川 大 佐久田 博司
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.931-932, 2015-03-17

近年,オンライン講座やe-leaningシステムを利活用した講義などPCを利活用した教育手法が増加している.これらの教育手法を用いた講義は,従来における教員との対面型講義と異なり,受講者がPCと向かい合うため,授業に集中しているか把握しづらいという問題がある. そこで,本研究では集中力と関係が深いとされる瞬きに着目し,ノートPCに付属している低解像度カメラ画像から瞳孔座標の変化量を用いることにより,瞬目数を計測するシステムを提案する.さらに,本システムにより,e-learningシステムを利用中の学習者の瞬きを検出し,集中度との関連を調査する.
著者
長谷川 大 安彦 智史 小林 裕 佐久田 博司
出版者
一般社団法人 情報システム学会
雑誌
情報システム学会誌
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.1-12, 2015

本論文では,情報伝達効果の高いデジタルサイネージデザインの検討を目的として,自律移動型デジタルサイネージの移動方略における生物らしさが情報伝達効果に及ぼす影響を検証する.実験システムとして,12星座占いによる「今日の運勢」を提示する移動型デジタルサイネージを構築し,生物らしい移動方略として人を追従する動作を実装した.本デジタルサイネージを,生物らしい動作を行う条件(生物条件),機械的な繰り返し動作を行う条件(単調条件),および動作を行わない条件(固定条件)の3条件で比較実験を行った結果,生物条件では固定条件より利用者数が増加する傾向があり,また,生物条件では単調・固定条件と比較して,運勢占いの結果と実際の今日の運勢が一致していたと回答する利用者の割合に増加がみられた.
著者
長谷川 大 白川 真一 佐久田 博司
雑誌
情報処理学会論文誌教育とコンピュータ(TCE) (ISSN:21884234)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.83-92, 2018-02-20

本論文では,Pedagogical Agent(PA)が説明を行う際に用いる導管メタファ・ジェスチャが,学習者における専門用語の記憶定着,抽象概念間の関係性の理解,学習体験,および,PAの知覚に与える影響を評価する.実験は,ジェスチャ要因(スピーチ・ジェスチャ・マッチ条件vs.スピーチ・ジェスチャ・ミスマッチ条件vs.ジェスチャなし条件)を操作する1要因3水準参加者間実験デザインとし,用語記入課題,図形選択課題,およびアンケートによって評価を行った.大学生140名によるオンライン実験の結果,スピーチ・ジェスチャ・マッチ条件で,スピーチ・ジェスチャ・ミスマッチ条件およびジェスチャなし条件と比較して,図形選択課題スコアに向上がみられた.またスピーチ・ジェスチャ・マッチ条件で,ジェスチャなし条件と比較して,参加者がより学習内容の理解に努めていたことが明らかになった.これらのことより,PAの導管メタファ・ジェスチャは学習者にとって内容理解の補助になることが示唆された.
著者
加藤 康男 佐久田 博司
出版者
The Japan Institute of Electronics Packaging
雑誌
エレクトロニクス実装学会誌 (ISSN:13439677)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.224-229, 2014

Recently, intra-body communication using electric-field technology is attracting attention. However, it has not yet been put into practical use due to the difficulty of engineering these devices. At the same time, the apparatus design of modern simulation technology is essential. However, in the voltage method of intra-body communication technology, only an electromagnetic field simulator is used. If a circuit simulator like SPICE is applicable, intra-body communication device design may become markedly simpler. Therefore, we examined whether SPICE is usable for the voltage method of intra-body communication technology. Our results confirmed the possibility of using SPICE for the analysis of intra-body communication.
著者
山岡卓 矢吹太朗 佐久田博司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.365-367, 2011-03-02

SNSには人と人とのつながりを明示する機能が備えられている。<br />本論文では、この機能に人と人とをつなぐ以外の役割を持たせることを提案する。<br />SNS内の個人情報は自由に作成することができ確証のない情報も存在する。<br />この提案は、個人情報がより確からしい情報であるという証をつながりで明示し、<br />その証がウェブ上ですぐに確認できることを目標としている。