著者
倉林 俊雄 柄沢 隆夫 小林 孝徳
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
燃料協会誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.57, no.11, pp.904-911, 1978-11-20 (Released:2010-06-28)
参考文献数
1
被引用文献数
1

The immersion liquid sampling method is widely used to determine spray droplet sizes for its simple principle and easy sampling technique, but the method has some problems unsettled which we should be cautious of when we adopt it. The coalescence of droplets in the immersion liquid is one of them and is liable to cause an unexpected increase of measured diameter.By considering a simplified model for sampling of droplets, theoretical formulas for possibility of the coalescence and for increase rate of mean diameter due to the coalescence have been derived. The calculated values were compared with measured ones under various spraying and sampling conditions. While quantitative agreement between them was not acheaved, it was confirmed the calculated values agree quite well with measured ones qualitatively and the formulas are applicable to analyse the effects of various factors on the coalescence and on the increase of mean diameter.The following items have been revealed by this theory and the related experiments.1. The increasing number of droplet, the higher viscosity of immersion liquid, the larger nozzle hole and the smaller droplet diameter have tendency to increase the mean diameter due to the droplet coalescence.2. It should be avoided to bring the sampling position too close to the noz-zle.3. Discharge velocity of the jet does not affect on the droplet coalescence and on the increase of mean diameter remarkably.
著者
岡米 太郎
出版者
THE JAPAN INSTITUTE OF ENERGY
雑誌
燃料協会誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.29, no.9, pp.216-224, 1950

要旨我が国の職前に於ける原油輸入の歴史, 状況及び主なる輸入原油の性状に就て述べ, 次いで職後初めて日本石油に輸入されたアラビヤ原油 (アブカイク産) の性駅及び同社柏崎製油所に於けるNNO蒸溜 (2000kl/月) 成績を示し, 同原油がパラフィニックで硫黄含量に富み, ガソリン分はオクタン価が低いが実用には差支えない, 軽油のセタン価は高く優秀である, パラフィンは高融点分に冨み対原油収率は約2%である, 潤滑油は溶剤脱蝋, 硫酸及び白土処理により高粘度指数の良好な竜のを製造し得る, アスファルトは良い志のが得られない等を述べた6なお硫黄による装置の腐蝕の防止策とガソリン及び燈油溜分中に含まれる硫黄成分の分析結果を示した。<BR>更に太平洋岸製油所再開と原油輸入が許可されたこと及び最近の原油輸入計画, 石油製品の製造計画を述べた。最後に原油の輸入, 精製に関する2, 3の問題, 即ち外国原油特にアラビヤ原油と国産原油との性状及び価格の比較, 製油設備とその管理の問題を論じた。
著者
渡辺 扶
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
燃料協会誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.310-320, 1956-05-20 (Released:2010-06-28)

常磐炭は非粘結性の黒色褐炭である故一般焚料に適し, 專ら熱源として用いられているまた一方工業的には煉炭の製造, 加圧式製塩工業, Koppers-Totzek微粉炭ガス化炉による合成ガスの製造などに利用されて多大の成果を牧めつつある。筆者はこれらの諸工業について詳細に説明するとともに今後の常磐炭の化学的利用として現地でルルギの高圧ガス化炉を用いて低品位炭のガス化を行い, 都市ガスあるいは有機合成ガスとして大都市への高圧輸送の構想を詳述すると共に常磐低品位炭活用対策委員会が立案した卒-東京間のガスの高圧輸送計画の概要およびその経済的考察を行つている。

1 0 0 0 OA 9. 原子力利用

出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
燃料協会誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.70, no.7, pp.757-760, 1991-07-20 (Released:2010-06-28)
著者
山崎 毅六
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
燃料協会誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.2-11, 1960-01-20 (Released:2010-06-28)
参考文献数
4

ロケット推進剤としては化学エネルギ, 核エネルギおよび太陽エネルギを利用するものが考えられるが, 本報では主として化学エネルギによる推進剤について解説した。まず, ロケットの基本原理によれば大きな比推力を得るには燃焼生成物の温度が高く平均分子量がなるべく小さいことが要求される。このため燃料成分としてはH, Li, Be, Bなどの元素から成る化合物, 酸化剤としては0およびFの化合物が適している。この中, Beなどは資源酌ならびにその他の制約があるので, 現在の水準ではBの水素化物が注目されている。しかし, たとえばB10H14などはBの毒性が強いという欠点があるので, Bの水素化物の水素をアルキル基で置換したものが脚光を浴びることになろう。さらに本報で略衝推進剤の基本的性質, 分子量と温度の限界誰進剤とし腰求される液体ならびに固体推進剤の共通性質, 固体および液体推進剤の具体的な例などについて述べている。

1 0 0 0 OA 随想

著者
児玉 信次郎
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
燃料協会誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.40, no.12, pp.905-905, 1961-12-20 (Released:2010-06-28)
著者
伴 義定
出版者
一般社団法人日本エネルギー学会
雑誌
燃料協會誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.12, no.127, pp.四二七-四三五, 1933-04

石油資源に乏しき國柄に於ては國内に於て生産可能なる代用燃料を以てガソリンに代へ、之に依て其の缺を補はんとし、之が爲に必要なる研究又は對策を講じつゝあり、演者は歐米各國に於ける其の状況の概要を述べ併せて我國に於ける代用燃料の現状並に之に對應すべき方法等に就き聊か私見を述べんとす
著者
高橋 隆
出版者
一般社団法人日本エネルギー学会
雑誌
燃料協會誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.9, no.97, pp.一〇六九-一〇八一, 1930-10

我國々有鐵道の使用する動力は主として石炭にして最近其の消費量は三七〇萬噸、其價格は鐵道事業費三億圓の七分の一に當る、斯く鐵道は莫大なる動力消費者として將來の交通動力を如何にして低廉確實に供給すべきやの動力及燃料問題に關し説かんとす
著者
西川 亮一
出版者
一般社団法人日本エネルギー学会
雑誌
燃料協會誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.11, no.117, pp.六七六-六八六, 1932-06

石油類を分解蒸溜に附して揮發油を製造するクラッキングに於て其方法及設備に就ての進歩發展の跡を辿るに製品品質の改善の上に進歩をなせることも著しけれど更にクラッキング反應に對する見解異なり來りシエル型蒸溜器を用ふるものすべて滅亡しパイプスティルと完全なる精溜器を用ふる型に統一され、長時間連續作業從つて能力の増大燃料の經濟化大に實現され原料も燈油、輕油、重油の何れのものも使用され、副産物も輕油、重油、骸炭の何れとも爲し得るに至り市況市價の變遷に順應し得著しく製造上彈力性を帶び來れる事實を概説せんとす
著者
岡村 金藏
出版者
一般社団法人日本エネルギー学会
雑誌
燃料協會誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.9, no.98, pp.一二六五-一二八三, 1930-11

撫順炭層の直上に五四億噸餘の油母頁岩存在し露天掘採炭法に依り剥離すべき頁岩量三億二千三百萬噸にして其六〇%は採油率平均六%にして工業原料とするに足る、南滿洲鐵道株式會社は之が利用に就き大正十年以來各種の乾餾法を調査研究せる結果撫順式と稱する獨特の方法を發明し二箇年間五〇噸能力の試驗爐に依りフルサイズ・テストを施行し其成績良好なるに鑑み更に昭和三年一月資金一千萬圓を投じて日額四、〇〇〇噸を處理し併せて粗油蒸溜、石蝋抽出工場建設に決し同年四月起工翌四年十二月竣工作業開始せり、なほ目下第二期擴張工事に就き研究中なり
著者
渡邊 全
出版者
一般社団法人日本エネルギー学会
雑誌
燃料協會誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.3, no.27, pp.八五九-八六七, 1924-12-20

我國の森林面積は相當に多いが伐採は年々漸増するに不拘植林面積は漸減しつヽあるのみならず施業が充分に行はれて居ないから森林面積の大なる割合に木材生産量は多くない近年多量の外國材を輸入しつゝあるも之が一因を爲して居る我國の森林を現在の儘に放任して置いたならば木材供給上多大の支障を來すのみならず水源涵養上にも至大の影響を及ぼし發電水力可能力一千四百萬馬力の見込も裏切らるゝに至るであらう故に林業者、水力電氣業者相協力して水源地方に於ける森林の増殖、水源の涵養を圖ることが肝要である現状は必ずしも左様でないのを誠に遺憾としてをる。
著者
大島 義清
出版者
一般社団法人日本エネルギー学会
雑誌
燃料協會誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.6, no.52, pp.四九-七五, 1927-01

余は昨年一〇月中旬急に本會議參列を命ぜられ何等の準備をなす暇なく出發漸く會議に列席するを得たり、幸にして船中「コールタール中に存するナフタリン生成の機構」及「日本に於ける低温乾餾工業現状」の二篇を草したるを以て此を提出し二篇共に受理せられ朗讀の榮を得たり(英文欄參照)左記は本會議の状況にして本會に提出せられたる諸論文の梗概を附記せり
著者
脇村 義太郎
出版者
一般社団法人日本エネルギー学会
雑誌
燃料協會誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.12, no.129, pp.七七六-七八〇, 1933-06

世界的資源の豊富を誇る英國石炭界は、其の需要線が次第に石油に侵食されつゝあるに鑑み、石油の需要は總て石炭で補へ、との叫びが業界は勿論一般財界にも擡頭して來た、あるものは英國刻下の不況を打開するには是が斷行の外なしとまで叫んでゐる、演者は之を經濟的見地より批判し各位の參考に資せんとす