著者
井澤 一雄
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.47, no.12, pp.2056-2061, 1991-12-01

全身照射の線量をモニターした結果.1) 4MVX線を用いた全身照射では, 空間線量分布を良くするためには, 前後左右対向4門照射が必要である.2) 線量測定に使用するファントムは, 躯幹部の大きさが必要である.3) 基準点での実測線量は, 目的線量に対して5%の誤差範囲で照射できている.4) 半導体検出器を用いた線量の測定は, フィルタを使用する場合, 材質別のデータが必要である.稿を終えるに当たり, 本報告の機会を与えて下さいました山田会長, 野原大会会長, 秦座長を始め役員の皆様に深く感謝致します.また本研究にご協力下さいました放射線治療科の皆様にお礼申し上げます.

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著者
樋口 範雄
出版者
公益社団法人 日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術学会雑誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.481-483, 2008-04-20 (Released:2008-05-02)
参考文献数
3
被引用文献数
1 1

抄録はありません.
著者
熊谷 孝三 天内 廣 太田原 美郎 西村 健司 森田 立美
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.60, no.7, pp.927-938, 2004-07-20
被引用文献数
3

日本の医療をとりまく環境が大きく変わりつつあるなか,医療の高度化・専門化などに伴い医療事故の発生要因そのものが増えている.またそうした事故がこれまでになく紛争,訴訟につながっていくという事実を認識しておく必要が出てきた.医療現場にはさまざまな事故発生につながる要因が潜んでいる.しかし,ニアミスなど「ヒヤリ」としたり「ハット」することは比較的よくあっても,通常は事故には至らないものである.たとえエラーをおかしても,誰かが見つけてくれたとか,寸前で気がついたとか,幸運にもなんらかの防御のメカニズムが働いてくれたからである.つまりニアミスやたいしたことでないと見過ごすような些細な出来事を通して,潜在的な危険因子に気づいて対応しておくことや,防御の機能を確実にすることが重要である.つまり,その事例自体が事故防止の方策を教えてくれるということを知るべきなのである.これらのことを受け,本報ではアンケート調査を実施し,放射線業務において発生しているリスク事例について,CT検査,MRI検査,核医学検査,および放射線治療のモダリティについて,その内容と発生原因を事例集としてまとめたので報告する.
著者
倉西 誠 小西 稔 大山 永昭 松井 美楯 伊藤 一 中村 衛 嘉戸 祥介 吉田 寿
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.50, no.11, pp.1830-1838, 1994-11-01
被引用文献数
1

SDF法を使ったフィルム上のID自動認識技術を開発し臨床現場に展開させるためにAPR-SYSTEMの提案を行ったが, この成果を臨床技術として完成させるには次のような課題も残されている.(1)傾斜したり裏返しになっているネームプリント部にある数字を認識する時の対策(2)診療現場で許容される処理時間の検討と, ネームプリント部を検出する時の処理時間の高速化(3)提案したAPR-SYSTEMの開発と実用化(4) PUCK等のように特殊な形となっているネームプリント部への対応紙数の関係から割愛したが, (1)に関しては解決手段をほぼ確立しており, 評価結果を含めて別の機会に紹介したい.今後は(2)と(3)を重点に研究を進める予定でいるが, これらの技術やシステムは放射線診療の発展には不可欠な要素であり, 特許等により排他的, 独占的に一部のメーカーや施設で限られて使われるのではなく, 広く検討され, 多くの人々に普及することを強く期待するものである.最後に, 本研究に対し多大のご協力を賜った東京工業大学像情報工学研究施設・山口雅浩先生, コニカ(株)医用販売事業部・山中康司氏, ご支援を賜った富山医科薬科大学附属病院放射線部長・柿下正雄教授並びに放射線技師各位, さらにRIS(TOSRIM)の開発をお願いした(株)東芝医用機器事業部と東芝メディカル(株)の関係各位に深く感謝申し上げます.なお, 本研究は平成5年度文部省科学研究費補助金奨励研究(B)の補助による成果であり, 報告の要旨は第20回日本放射線技術学会秋季学術大会(山形市, 1992年10月), SPIE's Medical Imaging 1994 (Newport Beach, California U.S.A., 1994年2月)において発表した.
著者
歸山 智治 児玉 直樹 島田 哲雄 福本 一朗
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.58, no.11, pp.1502-1508, 2002-11-20
被引用文献数
8

To examine the possibility of diagnosing Alzheimer-type dementia, we studied this condition using the run length matrix, on head MR images of 29 Alzheimer-type dementia patients (8 men, 21 women 78.7±6.7 years) and healthy elderly controls (10 men, 19 women 72.3±8.7 years). The results showed that differences in GLN (gray level nonuniformity) and RLN (run length nonuniformity) were statistically significant. Furthermore, discriminant analysis based on GLN and RLN showed a rate of sensitivity of 69.0%, specificity 86.2%, and correct classification 77.6%. Although this rate of correct classification is inferior to the planimetric and volumetric methods, run length matrix is only one method of texture analysis. The results of this study indicate the possibility of MR imaging-based diagnosis of Alzheimer-type dementia with texture analysis including a run length matrix.
著者
小倉 明夫 東田 満治 山崎 勝 井上 博志
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.54, no.6, pp.778-783, 1998-06-20
被引用文献数
10

To calculate the contrast-to-noise ratio (CNR) on magnetic resonance images, an equation selected to match each study is commonly used. The CNR values calculated using these equations may have their own characteristics. Therefore, the characteristics of four commonly calculated CNRs were evaluated in comparison with signal detectability. For the calculation of CNR, a phantom with five different solutions of CuSO_4 was imaged using various scan sequences with different TR and NEX. These images, which had different levels of noise and contrast, were measured for averaged signal intensity and standard deviation of noise in the same ROIs (regions of interest). To define signal detectability, Burger's phantom soaked in the CuSO_4 solution was imaged with the same pulse sequences used to evaluate CNR. Burger's phantom images were evaluated by five observers with a 50% confidence level. The characteristics of each CNR valuewere evaluated by correlating them with signal detectability. The results showed that some calculated CNRs indicated the noise element, but contrast element. From the point of view of signal detectability, the equation using the average of local variance and global variance with respect to coarse pixels was superior to others.
著者
山崎 節雄 中平 美和 瀧 真佐留 古閑 健次 小沢 悦子 伊勢谷 修 関 守雄
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.46, no.8, 1990-08-01

APコリメータは、空間分解能感度等よりHRコリメータとHSコリメータのほぼ中間的性能を有し、感度はHRコリメータの2倍以上であるため従来の検査時間(30分)の半分ですむそのため、DOUBLE SCANモード(fig-7)を用いると小脳から頭頂葉全体の脳血流イメージングも可能である。また、^<99m>TC脳血流製剤を用いた場合1 SCAN 5秒の短時間DYNAMICデータ収集(fig-8)も可能ではあるが、さらに検討が必要と思われた。