出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.637, pp.38-42, 1999-04-05

景気の低迷が続くなか,オフィスを中心とする大規模ビルの完成は,東京・新宿駅南口のJR東日本と小田急の共同開発が目立った程度で,少なかった。設計面では,ビルの規模の大小にかかわらず,環境への配慮が大きなテーマとなっている。ルーバーや太陽電池パネルなどの装置や,二重壁といった工夫で,室内の快適さを保ちながら省エネルギーの実現を図る例が見られる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.668, pp.88-92, 2000-06-12

さいたま新都心の"集客装置"として期待されているのが「さいたまスーパーアリーナ」。新都心北側の台形の敷地に,南側の「けやきひろば」を見据える形で建つ。設計は,95年に公開コンペで当選したMAS・2000共同設計室(代表:日建設計)が担当した。営業開始は今年9月3日に開幕する国際バスケットボール大会「スーパードリームゲーム2000」以降だが,建物自体はほぼ完成した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1023, pp.50-57, 2014-05-10

戸畑図書館(北九州市)連続する門形鉄骨を再生の象徴に大胆な改修設計で知られる青木茂建築工房が初めて手掛けた「外観を変えない」改修だ。既存建物は築約80年の庁舎。補強を内部空間に絞ったことで、門形の鉄骨フレームを意匠のポイントにする新たな手法に…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.650, pp.26-32, 1999-10-04

3カ月おきに実施してきた全国有力建設会社へのアンケート調査も,今回の9月調査で4回目。ここ1年の施工単価相場の推移を地区別に眺めてみると,集合住宅でも事務所ビルでも平均値が下降傾向にある地区が多い。いつ終わるとも知れない激しい受注競争が続いている。6月〜9月の受注状況は,とりわけ西日本で厳しい結果となった。暑かった夏も建築市場は冷え込んだままだった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.760, pp.14-19, 2003-12-22

島県上下町は中国山地の分水れいに位置し、かつては銀山街道の中継地として金融業を営む豪商が軒を連ねていたという。歴史文化資料館は、この町の商店街に残っていた歴史的建物を再生してつくられた。 既存の建物は2階建ての土蔵造りの2棟で、1階部分をつなげて金物屋の店舗として使われていた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.969, pp.30-37, 2012-02-10

JR秋葉原駅と御徒町駅を結ぶ高架線路の下を開発した商業施設「2k540」が1周年を迎えた。貴金属や革製品の問屋が集まる土地柄を読み込み、小規模な店舗にクリエーターを誘致。高架下に活気を生み出している。 「2k540AKI-OKAARTISAN」は、JR山手線・京浜東北線の高架下を利用した商業施設だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.807, pp.6-13, 2005-10-17

隣接する池越しに見る姿は、丘のようであり、緑化されたドームのようにも見える。博多湾東部の人工島に福岡市が建設したアイランドシティ中央公園の中核施設「ぐりんぐりん」は、自由曲面のシェル構造を採用した建築だ。この9月開幕の第22回全国都市緑化ふくおかフェア「アイランド花どんたく」のメーン会場として使われている。 長さ189m、延べ面積5033m2。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.806, pp.14-19, 2005-10-03

坂道のアプローチを上ると、間口の狭いエントランスに出る。カウンターで受け付けを済ませてロビーに進む。高さ2.5m、幅9mの開口部から青々と茂る一面の稲穂が目に飛び込んでくる──。 JR成田線成田駅から車で約20分。日帰り温浴施設「大和の湯」は、丘陵と田んぼに囲まれた緑の中にある。約11カ月の工期を経て、今年のゴールデンウィークにオープンした。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.689, pp.18-23, 2001-04-02

さな扉に車いすをゴツンゴツンとぶつけながら介護ステーションへの侵入を試みるおじいさん,おだやかな顔でみんなの洗濯物をたたむおばあさん——なかにはしっかりと話す人もいるが,この特別養護老人ホームに入居するほとんどの人は重度の痴呆の症状を表す高齢者だ。 1978年に完成した特別養護老人ホーム玉川ホームの老朽化に伴い,痴呆専用棟となる南棟が増築された。
著者
三上 美絵
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.843, pp.24-27, 2007-03-12

降り注ぐ陽光を浴びて、縁側で遊ぶ母と子。庭とガレージを挟んで家をセットバックさせてあるとはいえ、前面道路との境に塀や生垣はなく、通りから濡れ縁までは素通しだ。ベランダへ洗濯物を干しに出た隣家の主婦が「おはようございます」と声をかけてくる。 最近は、プライバシーを重視して道路側の開口を少なく設計した住宅が多い。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1004, pp.58-63, 2013-07-25

2年後に控えた経済共同体の創設で6億人規模の統一市場が誕生する、東南アジア諸国連合(ASEAN(アセアン))。さらなる成長が見込まれるなかで、日本企業がその勢いを取り込むためには、息の長い取り組みが必要だ。 年6%の経済成長を続けるASEAN。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.939, pp.78-81, 2010-11-22

緑の丘を緩やかに上っていくスロープの上に、薄い金属の屋根がひらりひらりと連続する。外観は市立博物館という名称から思い描くものよりも、ひと回りもふた回りも小さい。公園の休憩所みたいな風情である。これが八代市立博物館を訪れた第一印象だった。 建物に近づくと、垂直の面はほとんどガラス。正面側に壁はほとんどない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.858, pp.83-87, 2007-09-24

「インターネットで賃貸マンションを探していたら、マインド和亜の写真が目に止まった。面白そうだったので見学に来たとき、現物の外観に圧倒され、中庭にはびっくり。間取りもよかったので、その日のうちに契約した」。 そう話す20代後半のウェブデザイナーの女性は、この夏、妹と一緒にマインド和亜の一室に引っ越してきた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.896, pp.40-43, 2009-03-23

30代の建て主夫婦が購入した千葉県柏市の40坪の敷地は、周囲の土地に比べて最も低い谷筋に位置する。敷地形状は台形だ。南側の隣地が約1m高く、冬場の日中は隣家の影が長く落ちる。こうした悪条件を解消する住宅プランによって建て主は、光と風を感じられる希望の新居を手に入れた。 「建て売り住宅や分譲マンションの間取りは使い勝手が悪い」と感じた建て主は、注文住宅を志向。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.777, pp.68-71, 2004-08-23

福岡県篠栗町の分譲マンション「エイルヴィラツインコートシティ門松駅前イーストサイド」の住民で組織する管理組合は6月18日、マンションを販売した作州商事(福岡市)、施工した香椎かしい建設(福岡市)、設計したニューアート建築設計事務所(福岡市)の3社に対して、建て替え費用や代替住居確保費用など総額約10億8000万円の支払いを求めて福岡地方裁判所に提訴した。 同マン…
著者
長井 美暁
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.915, pp.50-53, 2009-12-21

ユニクロは5年ほど前から500-1000坪の大型店戦略を進めており、現在は年間40店舗の出店を目標に掲げている。05年、東京・銀座中央通りに面して、銀座4丁目交差点のすぐ近くに出店した「ユニクロ銀座店」は450坪だったため、今年10月、隣接する建物の一部(250坪)を賃借して、既存の店舗と一体運営する形でリニューアルオープン。新たな店舗には男性向けの商品を集めている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.940, pp.66-71, 2010-12-13

2014年春、東京・大手町に完成する超高層ビルの足元に、約3600m2の"森"が出現する。その生育状況や管理方法を事前検証するため、約50km離れた千葉県君津市で、3年間にわたる実験が始まった。 「大手町の森」。東京建物が大成建設と開発する複合ビル「(仮称)大手町1-6計画」の外構計画の名称だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.799, pp.70-73, 2005-06-27

神奈川県の最西部に位置する真鶴町は、箱根の外輪山と相模湾に突き出した真鶴半島からなる起伏に富んだ町だ。森と海に恵まれたこの小さな町は「美の条例」を持つ町として、まちづくり専門家の間では知られている。美しい景観を守ろうと、1994年に町が施行した「真鶴町まちづくり条例」のことだ。 この真鶴町で、15年ぶりに動き出したある計画が物議を醸している。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.716, pp.14-18, 2002-04-15

法寺町の旧庁舎は,建築後40年を経て老朽化が著しく,1995年の耐久性調査では「今すぐ崩壊はしないが,危険な状態」とされ,建て替えを余儀なくされた。町では,大型建造物の構造として耐震性や防火性能を考慮した結果,RC造が妥当と判断した。しかし,RC造,850坪で新庁舎建設の概算額を試算したところ約20億円にものぼった。