著者
加藤 一郎
出版者
文教大学
雑誌
教育学部紀要 = Annual Report of The Faculty of Education (ISSN:03882144)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.71-86, 2000-12-01

Unu el la ortodoksaj historiistoj pri la Holokaŭsto, D. Lipstadt en sia verko "Denying Holocaust" severe kritikis la anglan historiiston, D. Irving, kiel "la defendanton de Adolf Hitler" kaj "la neanton de la Holokaŭsto". Kontraŭ tio, D. Irving akuzis ŝin kaj la eldonejon "Penguin books LTD" pro la malhonorado. Tamen, tiu proceso ne restis la personara malhonorada proceso, sed iĝis la tribunalo de la Holokaŭsto, ĉar la diputitaj temoj en la proceso havis rilatojn kun ĉefe la Holokaŭsto, precipe, la koncentrejo de Auschwitz kaj "gasaj ĉambroj". Unu el la gravaj disputitaj temoj estis "la arkitekture criminalaj postsignoj", kiuj pruvas, ke la koncentrejo de Auschwitz estis la eksterma centro uzinta "hommortigajn gasajn ĉambrojn". Bazante sin sur diversaj studoj de "la Holokaŭstaj Revizionistoj", D. Irving konkrete kritikis "la criminalaj postsignoj" prezentitajn de R. J.van Pelt.
著者
八藤後 忠夫 水谷 徹
出版者
文教大学
雑誌
教育学部紀要 = Annual Report of The Faculty of Education (ISSN:03882144)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.79-86, 2005-12-01

近年急速に進歩しつつある先端科学・技術は,私たちの生活を一層利便性の高い豊かなものとしている.しかし一方では,特に医学・医療において診断・治療・予防のいずれの段階においても「社会における人間像」や「死生観」に抵触すると思われる側面も増大している.本稿は,これらの問題に関して,古代社会以来連綿と続いている優生思想の歴史的変容を概観し,検討した.その結果,出生前診断や着床前診断と選択的妊娠中絶においては,「障害者の生存権の否定」傾向に強く影響を及ぼしていることが確認された.このことは教育のあり方全般にも大きく影響を及ぼしていると推測され,その実践の一つとして今後の学校教育・社会教育全体に大きな課題を与えていると判断する.特に,障害児教育においてはその教育内容に更なる「内容の質の高さ」が求められていると考えられる.
著者
黒坂 裕之
出版者
文教大学
雑誌
文教大学教育学部紀要 (ISSN:03882144)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.26-33, 1994

人文地理学の環境としての気候の記述においては,主に平均値や出現頻度の多い現象が記載の中心となっていることが多い.しかし,出現頻度は少なくとも,社会的・経済的影響の大きな気象現象は重要な事項である.例として,温暖地における降・積雪があげられる.関東地方の温暖地である千葉県内では大雪注意報・警報ともその基準値は非常に小さく,雪害対策が不可能であることを示唆している.千葉県の雪害は南岸を低気圧が接近して通る1月中旬から2月下旬に発生しやすい.過去25年間で見ると,年平均0.86回の雪害が発生している.また,2月に発生した災害の38%を占めている.積雪による被害は農業のみならず,交通障害などを引き起こし,生活や他の産業への影響も大きい.このように,出現頻度や発生時の多方面にわたる影響から考えて,千葉県における雪害は県の気候誌に記載すべき重要な要素と考えることができる.
著者
渡辺 律子
出版者
文教大学
雑誌
教育学部紀要 = Annual Report of The Faculty of Education (ISSN:03882144)
巻号頁・発行日
no.49, pp.169-176, 2015-12-20

平成20年の学習指導要領の改定に伴い,体育科の「表現ダンス」領域は小学校1学年から中学校2学年まで男女とも必修となった.また,指導内容が「表現系ダンス」「リズム系ダンス」「フォークダンス」の3つのダンスであることが明確化された.このうち「フォークダンス」教材について,筆者は授業時間数が他のダンスに比べて少ないように感じた.そこで本研究では学校における「フォークダンス」教材の意義について検討を行った.その結果「フォークダンス」は,学習指導要領「総則」をはじめ,「道徳」,「総合の時間」,「特別活動」の目的の一端をも担い得ることが分かった.これは他のダンスでは当てはまらない.このように「フォークダンス」は,学校教育全般にわたって汎用のある教材ともいえる.今後の課題として,教育的効果を高めるために主要なフォークダンスの「由来」「踊り方」「指導方法」「指導目的」「難易度」をわかり易くまとめ,学校現場において,ニーズに合ったフォークダンスを適宜選んで,指導できるような資料・データベースの必要性が示唆された.
著者
中村 修也
出版者
文教大学
雑誌
教育学部紀要 = Annual Report of the Faculty of Education (ISSN:03882144)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.57-78, 2013-12-01

663年の白村江の敗戦以後の日本の社会を、唐の占領政策のもとにいかに展開したかを描いた。従来の説では、唐による占領政策はなかったものとして、両国は戦争をしたにもかかわらず、友好関係を維持し、日本は唐にならって律令制を導入したと論じられてきた。これは戦争という現実から目をそむけた論に過ぎない。本論では、郭務悰という唐からの占領軍事司令官のもとで、いかに占領政策が行なわれたかを『日本書紀』を新たに解釈しなおすことで明らかにした。また、新羅の反唐政策によって、唐は半島・日本から撤退せざるをえなくなり、日本も唐の占領政策から脱することができたことを論じた。
著者
加藤 一郎
出版者
文教大学
雑誌
教育学部紀要 = Annual Report of The Faculty of Education (ISSN:03882144)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.95-107, 2004-12-01

En majo de 2002, F. Meyer, la eks-redaktoro de la germana revuo "Der\nSpiegel", publikis la artikolon "Die Zahl der Opfer von Auschwitz". En tiu c i artikolo li kritikis la vidpunktojn de la tradicia holocaŭsta historiografio pri la nombro de la viktimoj de la koncentrejo Auschwitz /Birkenau. Recenzinte la tiun ci artikolon, F. Piper, la direktoro de la historia departmento de la Auschwitz muzeo, kondamis lin kiel la revizioniston. Post ne longe, F. Meyer kontraukritikis la recenzion de F.Piper. En tiu ci diskuto, F. Meyer adoptis la revisionistajn metodojn kaj analizojn, dum F. Piper defendis la tradician holocaŭsta historiografion. Tiu ci diskuto klarigis la disfalon de la tradicia holocaŭsta historiografio.
著者
加藤 一郎
出版者
文教大学
雑誌
文教大学教育学部紀要 (ISSN:03882144)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.95-112, 2003-12

Ĝis la nuna tempo la tradicia holocaŭsta historiografio, kiu rekte frontis kontraŭ la manko de la fizikaj kaj dokumentaj atestaĵoj, skribis la hisotorion de Holocaŭsto, bazitante sin sur la teorio de "koda lingvo" kaj "vidantaj testamentoj". La franca studanto, J.-C. Pressac kritikis tiu ci metodologion de la tradicia holocausta historiografio. Sed, aperis multaj kontraûdiroj en liaj verkoj, ĉar li klopodis eviti la revizionistan konkludon kaj defendi la holocaŭstan ortodoksan historion.
著者
成田 奈緒子 原田 ゆかり 樋口 大樹 田副 真美 成田 正明
出版者
文教大学
雑誌
文教大学教育学部紀要 (ISSN:03882144)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.81-89, 2011-12-20
被引用文献数
1

前頭葉の実行機能のひとつである抑制機能は,生後発達する高度な脳機能として知られている.今回,この抑制機能の向上に有効であるとされるじゃれつき遊びを,特別支援学級児童,及び成人ボランティアを対象として行った.その前後で抑制機能を要するストループ課題を施行し,その得点の変化により,じゃれつき遊びの前頭葉抑制機能への影響を検証したところ,児童,成人いずれにおいてもじゃれつき遊び刺激により,ストループ課題得点の増加が認められた.さらに成人においては,じゃれつき遊び特異的な増加も認められ,これらの結果より,じゃれつき遊びは前頭葉抑制機能の賦活に寄与することが示唆された.
著者
中村 修也
出版者
文教大学
雑誌
教育学部紀要 (ISSN:03882144)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.57-78, 2013-12 (Released:2014-02-26)

663年の白村江の敗戦以後の日本の社会を、唐の占領政策のもとにいかに展開したかを描いた。従来の説では、唐による占領政策はなかったものとして、両国は戦争をしたにもかかわらず、友好関係を維持し、日本は唐にならって律令制を導入したと論じられてきた。これは戦争という現実から目をそむけた論に過ぎない。本論では、郭務悰という唐からの占領軍事司令官のもとで、いかに占領政策が行なわれたかを『日本書紀』を新たに解釈しなおすことで明らかにした。また、新羅の反唐政策によって、唐は半島・日本から撤退せざるをえなくなり、日本も唐の占領政策から脱することができたことを論じた。
著者
桑原 千明 中本 敬子
出版者
文教大学
雑誌
教育学部紀要 = Annual Report of The Faculty of Education (ISSN:03882144)
巻号頁・発行日
vol.52, no.別集, pp.69-80, 2019-03-01

本稿では,幼児期から児童期にかけての他者との協同による学習について,対人関係及び社会性の発達を概観した上で自己調整学習の観点から検討を行った.対人関係は,自己完結的で単発的な関わりから,他者と目標やテーマを共有し協同し合う関わりへと変化していく.社会性についても,他者視点の取得や共感性の発達に伴い,向社会的行動や道徳性を発達させていく.自己調整学習については自己の学習をモニタリング・コントロールし調整する自己調整の他,他者と一時的に調整を協調する共調整や共通目標のもと相互に学習を調整し共有し合う社会的に共有された学習がある.幼稚園や小学校での学習を考える時には,一般的な発達段階を踏まえた上で,共調整から自己調整への内化を踏まえてメタ認知や調整能力の発達を促すことや自他の視点の違いを踏まえて学習を調整しあうプロセスに注目することが重要であると考えられる.
著者
川崎 衿子
出版者
文教大学
雑誌
教育学部紀要 = Annual Report of The Faculty of Education (ISSN:03882144)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.27-36, 2004-12-01

Isaku Nishimura(1884~1963)is well-known as founder of a high school and college named "Bunka Gakuin" in Tokyo and as an architect dvocating new idealism on houses in the early 1900's. He was born in Shingu,Wakayama and raised by an eager Christian family.\nHe introduced western houses in order to innovate the old Japanese style in housing.He insisted that the living room be the most important room in a house. In addition he tried to adapt the Western way of sitting on chairs, sleeping on beds and eating in the manner of westerners. He especially evaluated American bungalows that had a living room planned in the center of the house. He established Nishimura Architects Office in Kobe and Tokyo in 1921.\nAt the same time Akio Senoo(1891~1962)who was a translator of English novels and also known as a mystery story writer admired western houses and western life-style.Senoo received recognition for his psychological description of the protagonist. In his works we can find fantastic and illusional atmosphere which depended on using lots of words to describe the architecture, a part of a building or elements of interior design with technical knowledge. Senoo ordered Nishimura to design and construct his house in 1931. The Senoo Residence completed the next year in Kawasaki-shi was a typical bungalow. That was a great example showing Nishimura's accomplishment as seen in the history, of Japanese houses.\nThis study illustrates how the common attitude and spirit of embracing Western lifestyle by Nishimura and Senoo was approved through their works.
著者
葉養 正明
出版者
文教大学
雑誌
教育学部紀要 = Annual Report of The Faculty of Education (ISSN:03882144)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.73-77, 2019-12-20

本稿は,東北地方沿岸部の少子化・人口減の中長期的なトレンドのもとで発生した東日本大震災後の,①小中学校の再建再編の進行,子どもの教育圏に生じた変化の記述を進めるとともに,②「学校統廃合の社会的費用1)」に関連する先行研究2)や学校統廃合の財政効果に関するいくつかの自治体3)の試算などのレビューを進め,②「学校統廃合の社会的費用」に迫る枠組みについて検討を進めようとする研究に向けた序論である.本稿が対象にする東日本沿岸部の場合,中長期的に少子化・人口減が進行すると同時に被災からの教育復興という二重苦に直面している.そこで,本稿は,「学校統廃合の社会的費用」という切り口を設定し,就学人口の中長期的縮小と被災に伴う就学人口の変動,教育復旧・復興の必要性という諸要因の絡んだ学校規模や配置のあり方問題の検討を進めることにする.
著者
成田 奈緒子 伊能 千紘 油科 郁佳
出版者
文教大学
雑誌
教育学部紀要 = Annual Report of the Faculty of Education (ISSN:03882144)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.149-158, 2013-12-01

小学生を対象に学力と学習効率、そして体力という多角的な要因と睡眠動態との関連について実践研究を行った。某小学校全校児童を対象に、2011年5月と7月の2回、計算タスクを行った際の正答率、計算タスク前後でのストレスマーカーである唾液アミラーゼ活性値、さたに文部科学省の定める「新体力テスト」のうち反復横とび20mシャトルランの二種目の記録を測定し、同時に就寝時刻、起床時刻から睡眠時間を計算してその関連を検討した。その結果、睡眠時間が5月、7月とも9時間以上である群はそうでない群に比較して7月の計算タスクの正答率が高くなり、唾液アミラーゼ活性値が低下した。また、体力テストの2種目とも記録が7月に上がった児童は、そうでない児童に比べて、7月に就寝時刻が早まり、睡眠時間が長くなった。このことより、児童の睡眠動態を良好に保つことは、学力向上や学習に対するストレスを低下させ、学習効果を上げ、さらに継続的な体力向上にも効果的に働く可能性が示唆された。