著者
Estabrook Polly Barbieri Andrea J. Edwards Jr. Charles D. MANNING Robert M. DANOS Monika J. ILOTT Peter A. MAKOVSKY Andre 前田 惟裕
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.88, no.6, pp.397-406, 2005-06-01
被引用文献数
1

NASAが開発した二つの探査機Spirit及びOpportunityが2004年1月4日, 1月25日に火星に着陸し, 水の存在などにかかわる貴重な科学データを取得した.データ中継には既に火星を周回しているMars Odyssey(2001年4月7日打上げ), Mars Global Surveyor(1996年11月7日打上げ)が活躍した.また, ESAのMars Express(2003年6月2日打上げ)との間で運用の互換性を実証した.地球からの近距離での通信, 深宇宙での通信でのアンテナの切換, 深宇宙通信, データ中継に必要なUHF, Xバンドを用いた通信システムの概要が示された.巡航, 大気突入, 下降, 着陸, 表面活動の複雑なシーケンスの各段階での通信方法が紹介された.
著者
東明 佐久良
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.87, no.2, pp.101-107, 2004-02-01
被引用文献数
3

位置情報サービス(LBS)は,日本においては,1990年代から始まったが,昨今,携帯電話の普及とともに利用分野が急速に拡大している.しかしながら,日本におけるLBSに関する標準化は,各社各様にされており,統一的な標準化は,なされていないのが現状である.本稿では,LBSの定義,並びにLBSの国内,国外の標準化の状況について述べるとともに,ISO/TC211 WG8で検討しているLBSの標準化の現状,Web環境下におけるトラッキング・ナビゲーションのUMLによる標準データモデルについて紹介するものである.
著者
明野 和彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.87, no.2, pp.88-93, 2004-02-01

ISO/TC211では,地理情報の標準化が進められている.主として初期に作成が始まった規格のうち,地理情報の整備・利用に関するものを日本の国情へ適合したものが地理情報標準である.地理情報標準では,空間データの設計方法,メタデータ,品質の規定・評価方法,空間参照の方法,空間データ調達のための製品仕様の作成方法などを定めている.この標準に従って,日本全国の数値地図の提供,地理情報クリアリングハウスのサービスの開始など,その利用が進みつつある.
著者
黒住 恭司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.76, no.5, pp.478-497, 1993-05-25
被引用文献数
1

第五世代コンピュータとは,ロジックプログラミング技術に基づく並列処理と推論処理を基本メカニズムとする知識情報処理指向のコンピュータである.第五世代コンピュータプロジェクトは,この第五世代コンピュータの技術体系を確立することを目的として,1982年度から実施されて来て,1992年度末で終了する.本報告は,プロジェクトの発足経緯・目的・実施体制,プロジェクト期間における研究開発の推移と成果の概要,プロジェクトの運営や成果に対する評価等を紹介するものである.