著者
赤木 正人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.78, no.5, pp.450-453, 1995-05-25
被引用文献数
8
著者
守谷 健弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.93, no.2, pp.133-138, 2010-02-01
被引用文献数
1

オーディオ信号の圧縮符号化技術は,CD(コンパクトディスク)のオーディオ信号の品質をほぼ維持したまま,およそ10分の1の情報量への情報圧縮を実現するものである.1990年代までの基礎研究の成果を結集して,ISO/IECのMPEGで国際標準化が行われ,このうち特にMP3やAACはフラッシュメモリを使った携帯オーディオプレーヤやディジタル放送に不可欠な技術として,日常生活の中に深く定着してきている.これらの技術の基本と最近の国際標準化の動向を中心に解説する.
著者
奥田 正浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 = The journal of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.93, no.2, pp.139-144, 2010-02-01
参考文献数
5
被引用文献数
8

暗所視から明所視までの輝度順応を考慮した場合,人間の視覚特性のダイナミックレンジは200dBを大きく超え,単一のシーンでも暗所と明所の比が100dBから120dBになり得る.これに対して一般に市販されているカメラのダイナミックレンジは高性能なものであっても80dB程度であり,シーンすべての輝度情報を記録することはできない.高ダイナミックレンジ画像(High Dynamic Range画像,HDR画像)はシーンの可視範囲の輝度すべてを記録するために開発され,人間の視覚特性と同等のダイナミックレンジと色域をサポートする画像である.ここではHDR画像処理における重要なテーマである,取得法,符号化,トーンマッピングについて解説する.
著者
赤羽 誠 水野 秀之 平沢 純一 中嶌 信弥 田中 和世
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.94, no.12, pp.1060-1066, 2011-12-01
参考文献数
12

JEITA規格IT-4006「日本語テキスト音声合成用記号」は,テキスト音声合成技術の利用拡大を目的として(社)電子情報技術産業協会(JEITA)音声入出力方式標準化専門委員会において,特定のハードウェアやプラットホームに依存せず,様々なアプリケーションやサービスで汎用的に利用可能な日本語テキスト音声合成用記号として規格化されたものである.本稿では,本規格策定の経緯と位置付けについて概説するとともに,テキスト音声合成用記号の構成とその記述方法について解説する.また,国内外におけるテキスト音声合成技術に関連する規格の動向についても解説する.
著者
奥 英之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.81, no.10, pp.1026-1033, 1998-10-25

本年2月7日から16日間にわたり, 長野オリンピックが開催され, 多くの感動とドラマを残し, 大成功のうちに幕を閉じた.今回の長野オリンピックは, 「ハイテクオリンピック」と銘打ち, 1市2町2村の広域に分散した競技会場等が光ファイバネットワークで結ばれ, CCTVシステム, VODシステム, Info'98等の様々なハイテクの情報通信システムが駆使され, 選手の活躍や大会の運営を支え, オリンピックの感動を世界に伝えると共に, 我が国のハイテク技術を世界にアピールした大会でもあった.また, 大会期間中, 競技ならびに大会の運営, 更には国際映像の制作等の面で無線通信が大変重要な役割を果たした.
著者
宮脇 健三郎 尾関 基行 木村 穣 相澤 清晴 北村 圭吾 山崎 俊彦 森 麻紀 武川 直樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.93, no.1, pp.48-54, 2010-01-01
参考文献数
12
被引用文献数
1

本稿では,「食べる」ことを「健康」と「楽しさ」の二つの側面からとらえ,携帯電話による遠隔食事指導,画像処理を応用した食事ログ,拡張現実感による食卓演出,遠隔共食システムの4件の研究事例を紹介する.
著者
高木 英明 吉瀬 章子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.94, no.9, pp.756-759, 2011-09-01
被引用文献数
2

2005年頃からサービスサイエンスと称する「サービス」の科学的研究が世界各地で始まった.本稿では,その背景となっている社会経済のサービス化,サービスの特徴と品質に関する基本的概念と最近の「サービスドミナントロジック」の考え方,国内外における研究と人材育成の取組みの動向,サービスへの科学的アプローチを概観する.最後に,情報通信技術に支えられるサービスイノベーションへの期待を述べる.
著者
荒川 薫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.77, no.8, pp.844-852, 1994-08-25
参考文献数
40
被引用文献数
4

信号処理の分野では,雑音除去,信号復元などを行うために,従来,線形ディジタルフィルタが主に用いられてきた.しかし,このフィルタは,相乗性雑音や非定常・非ガウス性の信号および雑音に対して有効ではない.そこでこのような線形フィルタの能力の限界を打破するため,種々の非線形ディジタルフィルタが提案されてきた.これには,信号の大きさの順位に基づくもの,信号の局所的性質に応じてフィルタパラメータを変化させるもの,線形式を高次多項式に拡張して信号モデルを表すものなどがある.これらの非線形ディジタルフィルタは画像および音声の雑音除去,画像強調,および各種システム同定に対して効果的である.
著者
山下 育男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 = THE JOURNAL OF THE INSTITUTE OF ELECTRONICS, INFOMATION AND COMMUNICATION ENGINEERS (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.91, no.8, pp.721-726, 2008-08-01
参考文献数
14
被引用文献数
2

光ファイバの利用として,光ファイバを介してエネルギー伝送を行う光ファイバ給電がある.高出力の光をファイバで伝送し,受信端でこれを電気変換して負荷に供給するという単純な手法であるが,強電磁界中でも安定した直流電力が供給できるといった特長を備える.この技術について素子や基本特性を概観するとともに,電力会社における特色のある利用例として,送電鉄塔などの高圧設備の至近へのカメラ設置をねらいとした,CMOSカメラやディジタル一眼レフカメラの光給電による駆動に関する取組みについて紹介する.
著者
星 岳彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.95, no.9, pp.779-783, 2012-09-01

少子化,高齢化に伴って,我が国の農業,植物生産のあり方も大きく変化しようとしている.植物工場などの施設植物生産も例外ではなく,施設面積の減少,競争の激化,内需の縮小に対応し得る,新たな植物生産システムの構築が急務である.植物の成育には環境が大きな影響を及ぼす.生産現場における,この環境の低コストセンシングによる可視化,ディジタル化と,植物生体情報・労務情報・市場情報との連携は重要である.そこで,自律分散環境計測制御システムであるユビキタス環境制御システム(UECS)を中心とした,施設植物生産における今後のセンシング・コントロール・アプリケーション開発の方向性について解説した.
著者
赤松 幹之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.76, no.11, pp.1176-1182, 1993-11-25
被引用文献数
15

形は視覚で知覚できるが,指で触ってでもできる.この異なるモダリティの間の対応関係は,能動的に触る運動をしたり,その運動が眼で見えたり,また触っている形の縁の触覚刺激があると,より正しく獲得される.その一方,視覚だけでなく触覚もあると,触る運動が速くなったりする.すなわち,視覚と触覚と運動とは相互に結び付きを強めるように働いている.そこで,視覚だけでなく触覚呈示もできるマウス型インタフェース装置を構築して,ポインティング操作の評価をしてみると,操作時間が短くなるなどの効果があることがわかった.
著者
都甲 潔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.80, no.8, pp.805-811, 1997-08-25
被引用文献数
4

快・不快や好き・嫌いといった感情は生物の生存にかかわる本質的応答である. 「感性」とは五感を総動員し, しかも過去の体験等も考慮して生じる感覚, 感受性である. 来るべき21世紀では, 感性に立脚した, 人に優しい技術について再考する時代であろう. 本稿では, 感性の中でも最もあいまいな感覚である味覚と嗅覚に客観的物差しを与えるセンサについて紹介する.
著者
葉原 耕平
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.191-192, 1992-02-25
著者
安田 浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.92, no.5, pp.347-350, 2009-05-01

私は1980年代後半から1990年代のすべての時期,JPEG/MPEGと呼ばれる画像ディジタル符号化方式の国際標準化作りで,世界中を駆けずり回っていた.本稿では,最初の外国滞在で何を得たか,どうして標準化の世界に入り込んでいったのか,また多くの方々の御支援御協力を頂きながら,そこで何をしたのか,どのようなことに留意しながら標準作りを進めたのか等について述べている.
著者
広瀬 秀顕 井上 謙一 一條 宏 小金澤 紀子 大場 健嗣 大原 慎也 筧 慎治 飯島 敏夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.87, no.4, pp.265-271, 2004-04-01

脳神経細胞集団の動態をいかにとらえ,どこまで解析できるかが今後の高次脳機能研究展開の成否を左右するといってもよいかもしれない.現在,種々の手法を用いてその取組みが精力的になされている.方法はおおむね2群に分かれる.すなわち神経の膜電位や膜電流変化などの計測により,神経活動そのものをとらえる方法と,神経活動に伴う脳内の代謝性シグナル変化を計測して,脳活動を間接的に測定するものである.短時間のうちに時間的,空間的に大きく変動する神経活動のダイナミックスをとらえ,解析するには前者の,脳活動の一次シグナル計測が主体となる.
著者
上田 修功
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.85, no.8, pp.633-638, 2002-07-25
被引用文献数
28
著者
二瓶 瑞久 粟野 祐二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.91, no.3, pp.189-193, 2008-03-01

従来LSIに用いられてきた銅(Cu)配線は,今後更なる微細化に伴い,配線抵抗の増大と許容電流密度耐性の面で限界が訪れる.これらの課題を解決する次世代配線材料の候補としてカーボンナノチューブ(CNT)を用いた配線ビアの研究を行っている.MIRAIプロジェクトでは,配線帽が32nmとなるhp32nm世代(実用化時期2013年以降)でのCNTビア応用を目指して,多数本のCNT束内でのバリスティック伝導を観測した.これによって,従来用いられているCu配線を上回る低抵抗・高信頼性を有するCNTビアの実現が期待される.