著者
三浦 麻子
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.91, no.2, pp.137-141, 2008-02-01
著者
武川 直樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 = The journal of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.85, no.10, pp.756-760, 2002-10-01
参考文献数
18
被引用文献数
15

「目は口ほどにものを言い」といわれている.人と人とのコミュニケーションにおいて,視線は,言語情報のみでは伝わりにくい相手の意図,心理状態,個性を読み取ったり,相手にそれらを伝えたりするために使われている.近年,心理学,認知科学,ロボティクス,コンピュータビジョン・パターン認識など領域横断的に視線研究が注目を集めつつある.本稿では,視線を用いた人と人,人とコンピュータとのコミュニケーションに関する研究動向を紹介する.まず,これまでの研究成果として得られた知見から視線の機能を整理し,続いて,視線による意図の伝達,印象の伝達,コミュニケーションの調整についての研究動向を系統的に紹介する.最後に今後の研究の方向性についてまとめる.
著者
栗田 泰市郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 = The journal of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.97, no.12, pp.1026-1031, 2014-12

テレビ放送技術のこれまでの進展と今後について,オリンピックとの関連に着目しながら述べる.幻となった1940年の東京オリンピックに向けて,オリンピックテレビ放送の実現を目指して中継車など様々な機器が開発された.1964年の東京オリンピックでは,カラーカメラや国際衛星中継技術など一連の国産テレビ機器・技術が開発・実用化された.高精細テレビ「ハイビジョン」は,1988年ソウルオリンピックでの実験放送,1998年長野冬季オリンピックでの機器開発などを経て今日の発展に至っている.現在,超高精細テレビ「8Kスーパーハイビジョン」の本放送を2020年の東京オリンピックで実現すべく,機器開発や体制作りが精力的に進められている.
著者
江原 暉将 安藤 彰男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.84, no.5, pp.316-319, 2001-05-01
参考文献数
4

聴覚障害者向け字幕放送の拡充を目指した研究開発の状況を紹介する.通信・放送機構では,オフラインでの字幕制作を対象に,字幕原稿の自動要約技術,音声と字幕との自動同期技術,字幕表示を適切に行う自動字幕画面制作技術,これらを統合化するシステム技術について研究している.NHKでは,ニュース番組に対する字幕放送を実現するため,音声認識技術を利用した字幕制作システムを開発し,平成12年3月27日から,このシステムを利用して,「ニュース7」の字幕放送を開始した.本稿では,これらの研究内容について解説する.
著者
長谷川 良平
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 = The journal of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.95, no.9, pp.834-839, 2012-09-01
参考文献数
19

近年,脳と機械を直結するBrain-Machine Interface (BMI)技術を用いた脳機能補償技術の開発が盛んになっている.なかでも頭皮上脳波に着目した非侵襲BMIは,重度の運動機能障がい者を対象にした画期的な意思伝達支援技術として注目されている.しかし,脳波BMIシステム実用化のためにはハードウェアとソフトウェアの両面において解決されなければならない課題が幾つか存在する.本稿では,脳波BMIの基本原理やその開発動向,更には筆者の研究チームで開発を進めている脳波BMI「ニューロコミュニケーター」とその臨床応用を紹介する.
著者
山下 将嗣 中島 佐知子 大谷 知行 川瀬 晃道
出版者
社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.89, no.6, pp.481-487, 2006-06-01

我々はテラヘルツ波の物質に対する透過特性を利用したテラヘルツ分光イメージングシステム,及びフェムト秒レーザ走査による物質からのテラヘルツ波放射を用いたレーザテラヘルツエミッション顕微鏡の開発を進めている.本稿では,これらのイメージングシステムの応用例として,薬物のテラヘルツ帯分光情報を用いた郵便物内の違法薬物識別技術,及びレーザテラヘルツエミッション顕微鏡によるLSI内部の故障箇所絞り込み技術への応用について紹介する.
著者
山下 将嗣 中島 佐知子 大谷 知行 川瀬 晃道
出版者
社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.89, no.6, pp.481-487, 2006-06-01

我々はテラヘルツ波の物質に対する透過特性を利用したテラヘルツ分光イメージングシステム,及びフェムト秒レーザ走査による物質からのテラヘルツ波放射を用いたレーザテラヘルツエミッション顕微鏡の開発を進めている.本稿では,これらのイメージングシステムの応用例として,薬物のテラヘルツ帯分光情報を用いた郵便物内の違法薬物識別技術,及びレーザテラヘルツエミッション顕微鏡によるLSI内部の故障箇所絞り込み技術への応用について紹介する.
著者
水野 皓司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 = The journal of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.91, no.12, pp.1047-1053, 2008-12-01
参考文献数
12
被引用文献数
5

電磁波のスペクトルのうちミリ波の主要な応用は大容量通信の分野にあると思われるが,一方計測の分野にもユニークな応用を有している.最近,安全・安心(セキュリティ)の分野で,ミリ波を用いたイメージング計測が注目されている.ミリ波イメージングは,光に比べると分解能は落ちるが,衣服,炎などを透過して観測できるなどの利点を持っている.特に,物体自身が放射しているミリ波を観測するパッシブイメージングは完全無侵襲であり,これは計測技術として大きな特長である.更に,ミリ波帯ではこれまで通信用として多くの優れた技術が開発されており,それらを利用して常温で動作する高感度のシステムを組み上げることができる点もミリ波イメージング技術の大きな特長である.

1 0 0 0 料理を作る

著者
山肩 洋子 舩冨 卓哉 上田 博唯 辻 秀典 美濃 導彦 中内 靖 宮脇 健三郎 中村 裕一 椎尾 一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 = The journal of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.93, no.1, pp.39-47, 2010-01-01
参考文献数
16
被引用文献数
7

食材を用意して調理を始めてから,調理を終えて盛り付け作業に移る前までの一連の作業を支援するため,様々な研究がなされている.本稿では,調理の手順について情報提示を行うことで調理者を支援するシステムや,調理技術の伝達をねらいとした人と人のコミュニケーションを支援するシステムに関する研究を紹介する.
著者
中沢 正隆
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.79, no.3, pp.259-271, 1996-03-25
参考文献数
32

最近の光通信技術は, 低雑音・高利得・広帯域という特徴をもつエルビウム光ファイバ増幅器の研究開発と共に新しい時代に突入しつつある. そうした中で, この光増幅器は高速・長距離通信の実現を目指す光ソリトン通信にも画期的な進展をもたらし, 今では数多くの優れた光ソリトン通信実験が報告されている. 来るべき21世紀のマルチメディア社会には大容量の通信が不可欠であり, 超高速・長距離ソリトン通信はその中核をなす技術の一つとなると考えられる. 本稿では, ここ6年の間に大きな進展があったソリトン通信とその周辺技術について, その動向を解説する.
著者
浅見 徹 江崎 浩 関谷 勇司 斎藤 賢爾 山下 達也 岩浪 剛太
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 = The journal of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.95, no.9, pp.809-814, 2012-09-01
参考文献数
5

本稿は平成23年12月に解散したネットワーク高度利用推進協議会の活動報告である.平成19年8月, Winnyに代表されるP2P (Peer to Peer)技術による著作権侵害や情報漏えいによる通信業界の混乱と,それによる商用P2Pサービスの立ち遅れが目立った日本の事情を鑑み, P2Pネットワーク実験協議会が設立され,キャッシュ技術全般に対象を拡大したネットワーク高度利用推進協議会に発展し,後述するヒントサーバ実験や標準化活動, P2Pガイドラインの制定,優良P2Pの認定等普及啓発活動を行った.第171回通常国会で著作権法が一部改正され,送信を効率的に行うために必要と認められる限度において著作権侵害にはならないことが明確になった.
著者
小田原 亨 永田 智大
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 = The journal of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.97, no.9, pp.806-811, 2014-09

本稿では,携帯電話ネットワークの仕組みを使って,日本全国の現在人口を継続的に推計できるモバイル空間統計について述べる.モバイル空間統計は人口の地理的分布を示す人口分布,地域ごとの現在人口の時間推移を示す人口推移,性別・年齢・居住地に基づく人口構成を推計し,社会や産業の発展に寄与していく.防災計画,地域活性化,まちづくり分野などの公共分野と,大規模店舗の商圏分析,出店計画といった産業分野でのモバイル空間統計の活用例を具体的に述べつつ,その特徴を明らかにする.
著者
荒川 泰彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.85, no.11, pp.826-833, 2002-11-01
参考文献数
22
被引用文献数
3

最近のナノテクノロジーの進展により,我々は10〜20nmのオーダの量子ドット構造を手中に収めつつある.特に,フォトニックデバイスについては,量子ドットレーザや量子細線レーザに対して大きな期待が寄せられている.それは,ナノ構造の活用が,電子の低次元化に伴うレーザ特性の向上のみならず,多様な材料系におけるひずみ効果等を通じた発振波長選択の自由度の拡大や,非発光転移の影響を避けて量子効率の増大を可能にするなど,多岐にわたっているからである.本稿では,量子ドットレーザを中心にしてナノ構造フォトニクス素子の展開及び期待される性能,最近の研究動向について展望する.
著者
小泉 英明 牧 敦 山本 剛 山本 由香里 川口 英夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.87, no.3, pp.207-214, 2004-03-01
参考文献数
12
被引用文献数
6

デカルトは「考える,故に我あり」といった,「考える」のは私たちの脳である.その生きた脳の解剖学的形態と,精神活動を含む高次脳機能を可視化する方法論を述べる.安全に脳機能を調べることができる無侵襲高次脳機能イメージング法の出現によって,脳神経科学の分野でもパラダイムシフトが起きている.高次脳機能を計測する方法論の原点について述べ,更に,最近になって広範な応用が注目されている近赤外光トポグラフィーを中心に紹介する.