著者
西川 康男
出版者
記録管理学会
雑誌
レコード・マネジメント : 記録管理学会誌 (ISSN:09154787)
巻号頁・発行日
no.65, pp.144-148, 2013-11-30

This report briefly summarizes background information and major topics in preparation and results of the Record Managements and Archives Annual Convention (Japan) held in Tokyo in September 2013. This report is only prepared by an individual committee member with his experience and impression. This is not an official report of the event.
著者
元 ナミ
出版者
記録管理学会
雑誌
レコード・マネジメント : 記録管理学会誌 (ISSN:09154787)
巻号頁・発行日
no.65, pp.79-99, 2013-11-30

近年、記録管理の重要性が社会的に大きな反響を及ぼしている中、日本では2011年4月から「公文書等の管理に関する法律」が施行され、国の行政機関や独立行政法人等において公文書管理が規定された。この法律により、地方の公文書管理について努力義務が規定された。しかし、公文書館運営については、地方によってその設立背景や経緯、根拠となる法律、管理・運営主体、主に受け入れる資料などが異なる場合が多く、法律的な設置義務も定められていない。地方自治体ごとに公文書館が設立されている状況でもないため、地方の公文書や歴史資料の保存は将来を保障できないといえる。そこで地方自治体に「記録館(Records Center)」が定着していく韓国における公文書管理と地方公文書館の設立・運営の現状と事例を紹介し、そのうえ日本の地方公文書館の現状と比べながら、両国の地方公文書館設置・運営の持続的な発展を図るための望ましいあり方を探る。
著者
嶋田 典人
出版者
記録管理学会
雑誌
レコード・マネジメント : 記録管理学会誌 (ISSN:09154787)
巻号頁・発行日
no.65, pp.48-64, 2013-11-30

学校という「組織」とそれを構成する教職員という「人」が、公文書を現用文書として管理している。本稿では主に教員について日々多忙な業務と文書管理の関係を若干の経験も交えながら「記録管理」の視点から考察する。国や地方公共団体、文書館などの他の行政機関・組織との関係について法的視点を交えながら述べる。現用文書としての保存年限が過ぎ、非現用文書となった時に歴史的公文書として保存されているのか、学校史編纂事業を通して、現用文書と非現用文書の連続性、文書のライフサイクルについて実態を見る。歴史的公文書は「学校アーカイブズ」であり、そのより良い保存と利用について、学校組織内での取り組みについて考える。最も重要であるのは、児童・生徒の教育への活用である。また、地域の拠点としての学校の役割と地域住民の利用について考察する。
著者
平井 孝典
出版者
記録管理学会
雑誌
レコード・マネジメント : 記録管理学会誌 (ISSN:09154787)
巻号頁・発行日
no.65, pp.30-47, 2013-11-30

フィンランドのアーカイブズの文化あるいは制度は、1809年9月17日にスウェーデンとロシアとで締結されたフレデリクスハムン講和条約の結果としてフィンランドが大公国となったときに始まったと言われている。実際には、中世以来、多数の「地方アーカイブズ」が発展してきた。本稿では、その条約、ストックホルムからオーボへのドキュメントの移送、1816年の議会公文書館成立などを扱う。
著者
永村 美奈 佐藤 翔輔 柴山 明寛 今村 文彦 岩崎 雅宏
出版者
記録管理学会
雑誌
レコード・マネジメント : 記録管理学会誌 (ISSN:09154787)
巻号頁・発行日
no.64, pp.49-66, 2013-03-31

東日本大震災に関する記録・証言などの収集活動は、今後の防災教育や東日本大震災の記憶を風化させないための重要な活動である。東日本大震災に関する記録・証言などの収集活動は多数存在する。今後、効果的な記録・証言などの収集活動を実施する上での基礎資料を提供し、記録・証言などの収集活動における課題の抽出、活動の空間的な偏りの把握を行なうために本調査を実施した。今回の実態把握は54件の東日本大震災に関する記録・証言などの収集活動を抽出し、抽出した54件の収集活動を収集内容、継続性、空間分布、アクセス性、活動主体、活動形態の6つの着目点ごとに属性を整理し、収集活動における課題をまとめた。属性ごとに整理した結果、東日本大震災に関する記録・証言などの収集活動の地域、継続性に偏りがあることがわかった。
著者
永村 美奈 佐藤 翔輔 柴山 明寛 今村 文彦 岩崎 雅宏
出版者
記録管理学会
雑誌
レコード・マネジメント : 記録管理学会誌 (ISSN:09154787)
巻号頁・発行日
no.64, pp.49-66, 2013-03-31

東日本大震災に関する記録・証言などの収集活動は、今後の防災教育や東日本大震災の記憶を風化させないための重要な活動である。東日本大震災に関する記録・証言などの収集活動は多数存在する。今後、効果的な記録・証言などの収集活動を実施する上での基礎資料を提供し、記録・証言などの収集活動における課題の抽出、活動の空間的な偏りの把握を行なうために本調査を実施した。今回の実態把握は54件の東日本大震災に関する記録・証言などの収集活動を抽出し、抽出した54件の収集活動を収集内容、継続性、空間分布、アクセス性、活動主体、活動形態の6つの着目点ごとに属性を整理し、収集活動における課題をまとめた。属性ごとに整理した結果、東日本大震災に関する記録・証言などの収集活動の地域、継続性に偏りがあることがわかった。
著者
中臺 綾子
出版者
記録管理学会
雑誌
レコード・マネジメント : 記録管理学会誌 (ISSN:09154787)
巻号頁・発行日
no.64, pp.33-48, 2013-03-31

本稿は、2009年に英国にて公開された『ビジネスアーカイブズに関する全国的戦略(イングランドおよびウェールズ版)』(以下『戦略』)の試訳を通して、英国におけるビジネスアーカイブズの現状を学び、長所・短所を導き出すことで、日本社会においてビジネスアーカイブズ発展のために何が必要であるかを検討することを目的としている。『戦略』はビジネスアーカイブズの発展を推進するために、目標を立て、現状把握を行い、目標に向かってどの組織がどのような行動をとるべきかを明確に示す画期的な取り組みである。『戦略』の分析を通して、日本において欠けているビジネスアーカイブズ発展の明確なイメージの創出と共有、そしてそれを支える関係団体の組織力の重要性を示す。
著者
小形 美樹
出版者
記録管理学会
雑誌
レコード・マネジメント : 記録管理学会誌 (ISSN:09154787)
巻号頁・発行日
no.64, pp.20-32, 2013-03-31

東日本大震災では組織も個人も多くの記録を失った。しかし、組織の場合は何らかの形で完全とはいえないまでも記録を復旧することが可能であった。一方、個人の多くは自分に関する記録を管理しておくという習慣がなく、震災後に記録を作成・管理することの重要性や必要性に気づかされた。本稿では、東日本大震災の事例を踏まえつつ、個人記録の管理の重要性と課題について述べる。
著者
中臺 綾子
出版者
記録管理学会
雑誌
レコード・マネジメント : 記録管理学会誌 (ISSN:09154787)
巻号頁・発行日
no.64, pp.33-48, 2013-03-31

本稿は、2009年に英国にて公開された『ビジネスアーカイブズに関する全国的戦略(イングランドおよびウェールズ版)』(以下『戦略』)の試訳を通して、英国におけるビジネスアーカイブズの現状を学び、長所・短所を導き出すことで、日本社会においてビジネスアーカイブズ発展のために何が必要であるかを検討することを目的としている。『戦略』はビジネスアーカイブズの発展を推進するために、目標を立て、現状把握を行い、目標に向かってどの組織がどのような行動をとるべきかを明確に示す画期的な取り組みである。『戦略』の分析を通して、日本において欠けているビジネスアーカイブズ発展の明確なイメージの創出と共有、そしてそれを支える関係団体の組織力の重要性を示す。
著者
小形 美樹
出版者
記録管理学会
雑誌
レコード・マネジメント : 記録管理学会誌 (ISSN:09154787)
巻号頁・発行日
no.64, pp.20-32, 2013-03-31

東日本大震災では組織も個人も多くの記録を失った。しかし、組織の場合は何らかの形で完全とはいえないまでも記録を復旧することが可能であった。一方、個人の多くは自分に関する記録を管理しておくという習慣がなく、震災後に記録を作成・管理することの重要性や必要性に気づかされた。本稿では、東日本大震災の事例を踏まえつつ、個人記録の管理の重要性と課題について述べる。
著者
嶋田 典人
出版者
記録管理学会
雑誌
レコード・マネジメント : 記録管理学会誌 (ISSN:09154787)
巻号頁・発行日
no.64, pp.3-19, 2013-03-31

公文書は現用文書から非現用文書となり、役所の各課(原課)からアーカイブズ(文書館)へ移管され、組織内アーカイブズとして、古文書は個人等からアーカイブズ(文書館)へ寄贈・寄託され、収集アーカイブズとして保存される。公文書や古文書の歴史公文書等の的確かつスムーズな移管や寄贈・寄託、その後の利用促進のための普及活動のよりよいあり方について考察するものである。
著者
嶋田 典人
出版者
記録管理学会
雑誌
レコード・マネジメント : 記録管理学会誌 (ISSN:09154787)
巻号頁・発行日
no.64, pp.3-19, 2013-03-31

公文書は現用文書から非現用文書となり、役所の各課(原課)からアーカイブズ(文書館)へ移管され、組織内アーカイブズとして、古文書は個人等からアーカイブズ(文書館)へ寄贈・寄託され、収集アーカイブズとして保存される。公文書や古文書の歴史公文書等の的確かつスムーズな移管や寄贈・寄託、その後の利用促進のための普及活動のよりよいあり方について考察するものである。