著者
久能 若葉 杉本 麻樹 杉浦 裕太
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.73, no.3, pp.595-601, 2019 (Released:2019-04-26)
参考文献数
28
被引用文献数
2

本研究では,ウェアラブルデバイスを用いて手の甲の皮膚変形を計測して手指の姿勢を推定する手法を提案する.本研究で開発したウェアラブルデバイスは反射型光センサによって手の甲の皮膚を計測する.本手法は手の甲の皮膚変形から手指の姿勢を推定するため手指の位置を直接計測せず,手指の可動域を制限することなく姿勢情報を得られる.本手法はバーチャル空間におけるインタラクション手法などに使用できる.提案手法の姿勢推定精度を評価するためにユーザ実験を行った.

2 0 0 0 OA 2. 全天周撮影

著者
庄原 誠 佐藤 裕之 山本 勝也
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.69, no.9, pp.652-657, 2015 (Released:2017-09-01)
参考文献数
4
被引用文献数
1
著者
小林 潤平 新堀 英二 川嶋 稔夫
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.71, no.10, pp.J241-J246, 2017 (Released:2017-09-25)
参考文献数
23
被引用文献数
1

文章を読み進める目の動きを効率化することで,読み心地や理解度を維持したまま読み速度の向上を図るための,電子リーダー上での日本語表示方式を提案する.読者が読みやすいと感じる一行の長さは20~29文字程度であるが,既存方式では行長が短いほど読み速度は低下するため,最大速度で読むためには一行40文字程度の行長が必要という課題があった.そこで本研究では,文節にもとづく改行位置の調整および文字ベースラインを文節単位で階段状に下げていく既存手法に加えて,新たに「隔行単位の背景着色」「行間隔の拡張」「階段状の行頭インデント」「行頭文節の微振動」の4手法を組合せた表示方式を考案し,その効果を読み速度や眼球運動の点から検証した.その結果,提案方式では,読者が読みやすいと感じる一行20~29文字の行長でも,一行40文字の場合と同等の最大速度で読めることがわかった.また,読み速度の向上は,停留数の減少に起因していることがわかった.
著者
児玉 明 鈴木 俊哉
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.59, no.7, pp.1020-1032, 2005-07-01 (Released:2011-08-17)
参考文献数
18
被引用文献数
2 1

We often use simulcast video data to provide multi-quality video over broadband networks. However, this is not superior from the viewpoint of efficient transmission and data storage. Moreover, scalable coding was selected as an MPEG standard, but the fact that the scaled bitstream cannot be reconstructed by a generic decoder is a problem. Previously, proposed updatable scalability adapted generic decoders in simulcast. Therefore, in this paper, we propose a video cache and delivery method with scalable architecture. Through simulation experiments, we found that scalable architecture is better in user access models than simulcast, which is explained in this paper.
著者
長谷川 良平 藤村 友美
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.68, no.12, pp.902-906, 2014

筆者らの研究グループは,重度運動機能障害の患者のコミュニケーションを支援する目的で,ブレイン-マシンインタフェース(BMI)技術を活用した脳波による意思伝達装置「ニューロコミュニケーター」の開発に取組んできた.本稿では,特に当該技術の高度化に繋がるCGアバターの表情制御技術について,その基礎となる感情心理学的知見とともに紹介する.
著者
安田 英史
出版者
The Institute of Image Information and Television Engineers
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.J61-J65, 2014

テレビ番組で頻繁に使用されるフリップは,放送の必須のアイテムである.これまでは紙製で使い捨てのフリップが主体であったが,昨今のいわゆるエコの考え方には逆行している.そこで筆者らは,タッチパネル機能付きの大型液晶モニタを用いた,生放送に耐えうる電子フリップシステムの研究・開発を行った.電子フリップのアプリケーションは,汎用的なツールを用いて作成し,システム構成も簡素化した.利用者の運用面の最大限の協力も相まって,コストパフォーマンスの良いシステムを作り上げることができた.
著者
関根 雅人 小川 克彦
出版者
The Institute of Image Information and Television Engineers
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.67, no.12, pp.J463-J471, 2013

Motion graphics is a form of visual expression characterized by non-narrative, non-figurative based visuals that change over time. Due to the expansion of its application areas, a consideration of the affective quality of motion graphics is growing more important. This paper proposes an arousal estimation method that uses optical flow analysis as an affective quality assessment method for motion graphics. The primary objective is to verify two indexes: the total flow amount and the average magnitude of motion vectors. According to correlation analyses between each index and the arousal factor scores of video stimulus derived from an impression test with human participants, the correlation between the average magnitude of motion vectors and the arousal factor scores is significant. An analysis of the distribution of displacements showed that about three pixels per 33.3 msec is the border value: a higher ratio of movement slower than that border reduces the arousal level, and faster movement raises the level.