著者
相部 久美子 梶原 瑠衣 古賀 京子 星子 奈美 山根 泰志
出版者
九州大学附属図書館
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.1-12, 2017-08

九州大学附属図書館では,近年の図書館員の関心の高まりにより,所蔵資料に押印された蔵書印の画像収集や印主の調査が行われてきた.それらの成果を公開するデータベースとして「蔵書印画像」ブラウズ画面を公開している.本稿は,そうした蔵書印収集と公開による様々な成果や事例を報告し,その意義を示すものである.また,特筆すべき例として,近年発見された,医学史・デザイン上極めて価値の高い「ショイベ文庫」の蔵書票について紹介する.
著者
原賀 可奈子
出版者
九州大学附属図書館
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.1-9, 2017-08

国文学研究資料館と国立国会図書館共催の日本古典籍講習会について紹介する.
著者
古賀 京子
出版者
九州大学附属図書館
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.1-5, 2017-08

医学図書館にある貴重古医書の中で興味をひかれた資料について報告する.
著者
畑埜 晃平 法常 知子
出版者
九州大学附属図書館
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.1-5, 2016-08

本報告では,電子ジャーナルの包括契約を雑誌毎の個別契約に切り替える際に生じる雑誌の選択問題を扱う.本事例報告では,梅谷のアプローチに基づき,九州大学における2014年度の電子ジャーナルの購読・ダウンロードデータを用いて,電子ジャーナル購読計画の数理最適化を試みる.結果として,包括契約においてダウンロードされた論文を7割以上充足しつつ,かつ分野毎の公平性をある程度保証する個別契約の雑誌の組合せを求めることができた.
著者
古賀 京子
出版者
九州大学附属図書館
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
pp.46-49, 2014

伊都図書館の自動書庫に入っている資料の中でも珍しい資料について報告する.
著者
片岡 真
出版者
九州大学附属図書館研究開発室
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.20-24, 2004

2004年12月に上海において開催された第7回アジア電子図書館国際会議[7th International Conference on Asian Digital Libraries (ICADL 2004)]の概要について報告する。あわせて視察する機会を得た復旦大学及び上海交通大学の図書館の状況について報告する。
著者
森 雅生 馬場 謙介
出版者
九州大学附属図書館
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
pp.11-13, 2012
被引用文献数
1

本稿は研究者データベースと機関リポジトリの連携を紹介する.研究者データベースに研究業績として登録された学術論文の書誌情報から,機関リポジトリに蓄積されるその論文の本文ファイルへのハイパーリンクの作成を考える.通常,こういったハイパーリンクは,バックグラウンドでの書誌情報の照合により実現される.本稿では,バックグラウンドでの書誌情報の照合を行わない方法を提案している.
著者
中尾 康朗
出版者
九州大学附属図書館
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.39-44, 2009

九州大学附属図書館では2009年11月の図書館システム更新に伴い,学生及び職員情報について学内他システムとのデータ連携のための開発を行い,利用者情報の管理に関して従来の個別ID管理方式から,全学共通IDへの統一化及び全学共通ICカードへの対応を実施したので報告する.
著者
堀 優子
出版者
九州大学附属図書館
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.45-55, 2009

平成21(2009)年,九州大学統合移転第Ⅱステージにおける六本松地区移転に伴い,附属図書館のⅡ期移転を実施した.本稿では,第Ⅱステージの図書館移転における計画策定と実施,移転の実際,各種課題への対応について記録し,第Ⅲステージにおける移転,及び29年度に控える新中央(文系)図書館(仮称)建設に向けての参考とする.
著者
兵藤 健志
出版者
九州大学附属図書館研究開発室
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.36-40, 2005

2005年12月4日から12月9日までのシンガポール出張のうち、ニー・アン・ポリテクニーク(Ngee Ann Polytechnic)、シンガポール国立大学(National University of Singapore)、テマセック・ポリテクニーク (Temasek Polytechnic)という3つの学術図書館に関する視察報告である。主にRFIDおよび「ライフスタイル (Lifestyle)」という概念を軸に報告を展開する。
著者
副島 雄児 田尾 周一郎 平井 康丸 金山 素平 木村 俊道 堀 優子 井川 友利子 大村 武史 宮嶋 舞美 工藤 絵理子
出版者
九州大学附属図書館
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.34-43, 2013-09

九州大学の全学教育科目「コアセミナー」は,各学部が必要とする初年次教育の実施を目的として設定され,学部ごとに特徴的な内容と方法を取り入れたセミナーが実施されている.今回,特色ある試験的な取り組みとして,九州大学附属図書館との連携によって,コアセミナーへのビブリオバトルの導入を行った.受講学生へのアンケート調査の結果から,「読む」,「伝える」,「聴く」などのスキルアップについての成果,「関心の広がり」,「コミュニケーション力の増加」,「人に対する興味・関心の深まり」などの内面的な側面に対する成果などを見てとることができるなど,初年次教育の教材としての有効性を確認することができた.今回の取り組みは,学部担当教員と附属図書館職員との教職連携による教育現場での実践例として,今後の教育改善や教育開発研究に参考となることが期待される.
著者
羽賀 真記子
出版者
九州大学附属図書館
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.44-48, 2013-09

24年5月,中央図書館修復室においてシバンムシの発生が確認された.本稿ではこの問題の経緯と対処について,またこれを機として開始した調査と対策について報告する.
著者
三輪 宗弘
出版者
九州大学附属図書館
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
pp.43-50, 2012

ロンドンの英国国立公文書館と大英図書館,帝国戦争記念館リサーチルームの利用ガイドである.はじめて訪問される研究者の方にわかりやすく解説し,訪問初日から資料の閲覧が滞りなくできるためのガイドである.英国国立公文書館の検索システムは優れており,またデジタルカメラで撮影したものがプリントアウトできるなど,常に利用者へのサービス改善を行っている.大英図書館では書誌情報をメールで送ることができる.帝国戦争記念館リサーチルームは写真コレクションをデジタル化して,膨大なデータベースを公開している.
著者
馬場 謙介 星子 奈美 工藤 絵理子 吉松 直美 伊東 栄典
出版者
九州大学附属図書館
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.1-4, 2011-08 (Released:2011-10-19)

本稿は機関リポジトリへの文献登録をサポートするシステムを紹介している.機関リポジトリは学術情報への オープンアクセスを実現する重要なサービスであるが,登録されている文献数は十分とは言えない.本稿の著者らは,機関リポジトリへの文献登録作業のうち,文献の著者とリポジトリの管理者による作業を部分的に自動化するシステムを開発した.このシステムは,論文誌や学術会議等で発表された文献についての外部データベースを利用し,該当する著者へ本文の登録を促す.また,各文献の出版社等の著作権ポリシーについても,外部データベースを参照し自動的に確認を行う.本稿は,現行の機関リポジトリの問題点を挙げ,その解決方法として開発されたシステムの詳細を述べている.このシステムにより,文献著者とリポジトリ管理者の文献登録の手間を省くことができ,機関リポジトリの登録文献数の増加が期待できる.
著者
兵藤 健志
出版者
九州大学附属図書館研究開発室
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.40-45, 2008

2009年1月8日から3月6日までの約2ヶ月間にわたるソウル大学校図書館での研修について報告する.
著者
南 俊朗
出版者
九州大学附属図書館
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.9-18, 2010

今後とも図書館が利用者ニーズを正確に把握し,より適切な利用者サービスを提供して行き続けるためにはデ ータマイニングなどの解析手法を用い,その結果をマーケティング活動に活用することが欠かせない.その方向 に向かっての試みとして,本稿では九州大学附属図書館中央図書館の2007 年度貸出データの解析例を示し,その 過程で得られた知見を示す.図書館マーケティングは現在初歩的段階にあるものの,本稿のような具体的事例を 蓄積していくことにより,将来は,有効性が高く,多くの図書館で導入可能な自動化された手法へと展開してい くことが期待できる.
著者
井ノ上 俊哉
出版者
九州大学附属図書館研究開発室
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.17-19, 2004

平成17年5月19日、大学生協が米国カリフォルニア州に設立した洋書物流会社COP(Co-op Online Pacific Inc.)の視察報告
著者
伊東 栄典 片岡 真 牧瀬 ゆかり
出版者
九州大学附属図書館
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.11-15, 2009
被引用文献数
2

Web 上で提供される電子ジャーナル等のe リソースサイトでは,契約した機関の構成員のみが利用できるようにアクセス制限を行っている。組織間の分散電子認証基盤としてShibboleth システムがあり,その利用が進んでいる。さらには Shibboleth を共通の認証基盤として用いる認証フェデレーションが世界で広がっており,日本国内でも学術認証フェデレーション「Gakunin」が設立されている。我々は,これまで九州大学におけるShibboleth の基盤開発を行ってきたが,この度情報統括本部と附属図書館の協力によって,Shibboleth IdP の立ち上げおよび図書館マイアカウントサービスのShibboleth 対応を行った。本稿では,特にGakunin フェデレーションに参加する場合の,Shibboleth IdP における属性問題についての検討と解決案を述べる。また,九州大学におけるShibboleth 導入と評価について述べる。
著者
昌子 喜信
出版者
九州大学附属図書館研究開発室
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.44-48, 2005

2005(平成17)年10月、九州大学伊都キャンパスに理系図書館が開館した。伊都キャンパスの最初の地区 基本設計である工学系地区基本設計が開始され、附属図書館の移転計画が具体的に動き始めた2001(平成13) 年から、伊都キャンパスに理系図書館が開館する2005(平成15)年までの検討体制及び検討内容を記録し、 今後の移転計画の参考とする。
著者
中尾 康朗
出版者
九州大学附属図書館
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.29-38, 2009

中央図書館が所蔵するマイクロ資料について,形態,状態,包材等の面から多角的に調査を行った.その結果,マイクロ資料に一定の劣化が存在することが確認できた.特に遊離酸度に関する調査については劣化度に関して定量的な情報を把握することができた.本調査結果をもとに,当館のマイクロ資料の今後の取扱いについて考察を行った.