出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1075, pp.44-51, 2016-07-14

AIとの初顔合わせとなったのは、建て主から要望や条件を聞く打ち合わせの場だった。顔合わせといっても、相手はタブレット端末を通したクラウドシステムだが。最初の会合では、質問の多くは山田を含む人間が出した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1055, pp.30-32, 2015-09-10

発注者と設計者、施工者の関係が構造的に変化している。それに伴い、業務内容をファシリティーマネジメントやコンサルティングといった設計周辺業務へと広げていくことで成長を模索する設計事務所が目に付く。 2020年東京五輪に向けた首都圏の建設ラッシュに…
著者
磯 達雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.829, pp.96-99, 2006-08-28

日本列島を西から東へと旅してきたモダン建築巡礼だが、今回は西日本編の締めくくりということで、特別に日本の西端に戻って沖縄に向かうことになった。採り上げるのは那覇市民会館である。 予定より少し早めに着いたので、市民会館の中にある食堂で食事を取ることにした。注文したソーキそばが出来上がるの待っていると、ガラスの向こうに池があるのに気付いた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.758, pp.79-81, 2003-11-24

9月26日午前4時50分。大きな揺れとともに、高さ約10mから天井パネル約300m2が下地材の野縁と一体になって落下し、その破片が床上に散乱した。落下物の総重量は約4〜5t。人はいなかったため、死傷者はなかった——。十勝沖地震で発生した釧路空港ターミナルビルの出発ロビーでの天井落下の被害は、二次部材のもろさが際立っただけに記憶している人も多いだろう。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.781, pp.56-59, 2004-10-18

「地震多発地として二度と同じ事故を起こさない万全な改善策を採用する」。天井を復旧するに当たって、ビル管理者である釧路空港ビルはこう決意していた。 そこで、釧路空港ビルは天井の落下原因を突き止め、それを踏まえた復旧方法を検討する「天井復旧工法検討会議」を開催した。出席者は地元の行政機関と国土交通省の職員、新築時の設計者と施工者などだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.870, pp.40-66, 2008-03-17

東京・乃木坂の東京大学生産技術研究所跡に建つ、日本で5番目、30年ぶりの新設の国立美術館である。企画展や公募展専用の美術館であり、収蔵品を持たない。建築のコンセプトは設計者である黒川紀章氏が50年間一貫して主張してきた「共生の思想」。その一つの表現がファサードのガラスカーテンウオールだ。うねるような3次元の曲面を描く。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1054, pp.52-55, 2015-08-25

ハウステンボス(長崎県佐世保市)は、顔認証システムや約80台のロボットなどの最新技術を使ったローコストホテルを7月17日に開業した。1泊7000円から提供する。10年以内に国内外で数百店舗の展開を目指す。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1115, pp.58-61, 2018-03-08

国内でも、スタジアムで多様な楽しみ方を提供しようという動きが活性化してきた。なかでも注目を集めているのが、横浜スタジアムだ。街に開かれた「コミュニティボールパーク」を目指し、増築・改修工事が始まった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1062, pp.52-57, 2015-12-25

成長が止まらないゲンスラーの強みはスタッフの多様性だ。フラットな長机が並ぶ開放的な空間には世界各国から集まってきた様々な人種が働く。壁面には進行中のプロジェクトに関する情報がずらりと並び、通路に沿って配した長机には進行中のプロジェクトのサ…
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.845, pp.96-99, 2007-03-26

東京郊外・青梅線中神駅近くに建つ「haramoS1」は、建て主の原茂順一氏と長坂常氏(スキーマ建築計画、東京都世田谷区)が組んでつくった、2棟目の賃貸住宅である 1棟目は「haramocuprum」と名付けた地上9階建ての複合ビル(2006年7月10日号Next-A掲載)。同じ中神でも駅の真ん前という好立地で、「事業の勝算が立ち、冒険しやすかった」と原茂氏は言う。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1111, pp.10-13, 2018-01-11

太陽の塔は建築基準法上、地下1階・地上2階の仮設建築物として1970年3月に完成した。万博終了後に撤去する予定だったが、保存運動が起こり、人が常時立ち入らないことを前提に工作物として残された。 塔内に観客を入れて一般公開するとなると、工作物から建…
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1105, pp.40-43, 2017-10-12

東日本大震災で立体駐車場のスロープが崩落して8人が死傷した事故は、刑事責任を問われた構造設計者が二審で逆転無罪となった。その一方で10億円超の損害賠償を求める民事訴訟が提起されていることが判明した。 東日本大震災で立体駐車場の車路スロープが崩落…
著者
福田 晴政
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1084, pp.88-90, 2016-11-24

第㉑回東日本大震災の地震によって建物の一部が崩落した事故で刑事責任を問われ、一審で有罪判決を受けた構造設計者に、二審では無罪の判決が下った。福田晴政弁護士は、二審判決に疑問を呈する。(本誌) 東日本大震災で、大型量販店の「コストコ多摩境店」…
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.817, pp.50-52, 2006-03-13

国土交通相の諮問機関、社会資本整備審議会建築分科会(分科会長:村上周三慶応義塾大学教授)は2月24日、基本制度部会がまとめた中間報告を了承し、北側一雄国交相に答申した。第三者機関による構造設計図書の審査、建築士に対する罰則や処分の強化、指定確認検査機関に対する処分の強化などによって構造計算書の偽造のような悪質な行為を防ぐとともに、保険制度などを活用してセーフ…
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.768, pp.30-32, 2004-04-19

玉・所沢駅前に建つMTFGプラザは、銀行、信託、証券の三業態が、同一フロアに融合した新しいタイプの店舗だ。これまでは同一フロアに異なる業態を入れた店舗はできなかったが、金融の規制緩和によって可能になった。 所沢MTFGプラザの計画を担当した藤貫俊裕・東京三菱銀行所沢支店副支店長は「融合型の金融店舗の第一号店。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.853, pp.45-48, 2007-07-23

原油をはじめとする資源価格の高騰や好調な世界経済などを追い風にして、中東各地で大規模な都市開発が動き出している(70ページ参照)。 こうしたなか、中東でプロジェクトを受注する日本企業が目立ってきた。例えば、大成建設はアラブ首長国連邦(UAE)とカタール、トルコの3カ国で8件の建設工事を施工中だ。大成建設の南部邦彦副社長はこう話す。
著者
辻 孝 浅野 祐一
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.985, pp.41-43, 2012-10-10

歯や毛髪の再生研究で国内外から注目を集める東京理科大学の辻孝教授。研究成果向上のためには、建物にも力点を置くべきだと説く。革新的な発想を生む空間の要件を聞いた。(聞き手は、浅野祐一)─辻さんは研究活動における人材の重要性だけでなく、建築空間の重要性も指摘されていますね。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.685, pp.80-83, 2001-02-05

受忍限度は超えていない,との理由で却下したが,建築行政の「常識」とは異なる見方を示した。 このマンションは,JR国立駅から南に延びる通称「大学通り」沿いで明和地所(本社,東京都渋谷区)が建設中の地上14階建てのもの。建築確認を経て工事に入ったマンションが「違法建築」とは,どういうことなのか—。その点をまず整理しておこう。
著者
佐藤 隆良
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1024, pp.15-17, 2014-05-25

とはいえ、今回の消費増税の影響は、前回の1997年と比べ、小幅にとどまるだろう〔図2〕。国交省の住宅着工統計によると、97年の住宅着工戸数は138万7014戸。前年の15.6%減で、約26万戸減った。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1055, pp.36-39, 2015-09-10

建設会社に起きているもう1つの変化がインフレを意識した受注だ。将来のコスト高騰が予見しにくいデフレ経済では、建設会社は発注者に対して価格上昇を織り込んだ受注額を提示しにくい。 しかし、新国立競技場の整備費が設計側と施工側で大きく乖離したよ…