出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.917, pp.62-67, 2010-01-11

環境問題や建設費削減など、様々な観点から、ストック活用の必要性が叫ばれている。既存建築の再生の事例やノウハウを紹介するシリーズ「ストック再生の時代」。第1回は、27年間の違法状態を是正した後、現行法規に適合させた大阪市の住宅「gather」を紹介する。 その住宅の建て主から、宮本佳明建築設計事務所(兵庫県宝塚市)に連絡があったのは、2004年5月のことだ。
著者
加藤 光男
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.838, pp.10-16, 2006-12-25

東京・三田。第一京浜道路に面したビルの背後には、都心とは思えないほどの豊かな緑の丘が広がる。外壁は赤のテラコッタタイル。住友不動産が作成したパンフレットには、「庭園1haの赤い広告塔」の文字が躍る。これらが三田ツインビル西館の設計コンセプトを物語る。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.920, pp.24-27, 2010-02-22

東京都が1982年にJR大崎駅周辺を副都心と位置づけて約30年、一帯の整備は大詰めを迎えている。 品川区などが描いてきたのは、「工場の街」として発展した大崎をものづくり産業の拠点にする青写真だ。86年に掲げた「大崎駅周辺地区市街地整備構想」(テクノスクエア構想)のコンセプトは2004年に示した「都市再生ビジョン」にも引き継いだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.826, pp.30-32, 2006-07-10

兵庫県、外断熱——。インターネットの検索サイト「グーグル」で上記のキーワードを入力して検索すると、兵庫県明石市に設計事務所を構える松尾設計室のホームページが検索結果の最上位に表示される。 松尾設計室はウェブを積極的に活用して、住宅設計の受注を増やしてきた。いまでは手がける仕事のほぼすべてがインターネット経由だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.808, pp.72-76, 2005-10-31

「開設後1年の間に約半分の入居者のADL(基本的な身体能力)が向上した。寝たきりだったのに、車いすで動き出した人もいる」。 けま喜楽苑(兵庫県尼崎市)を運営する尼崎老人福祉会の市川禮子理事長は、完全個室化とユニットケア化によって表れた効果について、こう説明する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.845, pp.68-72, 2007-03-26

建物がひしめき合う都心の住宅地。唯一開かれた前面道路に対して、この家は開口部を一切設けていない。しかもそのファサードは、真ん中が膨らんでいる。 設計者である中村拓志氏(NAP建築設計事務所、東京都世田谷区)は、「きっとここから議論が始まるのだろう」と思いながら建て主の塩山雅之さん、まなみさん夫妻にこのプランを提示した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1015, pp.28-33, 2014-01-10

東京五輪で変わる街湾岸部東京五輪に向けて最も変貌するのが、晴海や豊洲、有明などの湾岸部だ。五輪競技施設が集中し、選手村の開発も始まる。既に超高層マンションの建設が相次ぎ、豊洲新市場の完成で、観光地としての存在感も強まる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.919, pp.18-21, 2010-02-08

バンクーバー冬季五輪が、2010年2月12日に開幕する。この五輪では、競技施設の建設に木材を積極的に取り入れ、世界に向けて木造建築の可能性を示そうとしている。環境に配慮し、米国グリーンビルディング協会(USGBC)の環境性能評価システムLEED(LeadershipinEnergyandEnvironmentalDesign)の認証を取得しているのも特徴だ。
著者
安藤 忠雄 平島 寛
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.685, pp.32-37, 2001-02-05

昨年,産業廃棄物の不法投棄で社会的関心を呼んだ香川県・豊島てしまに緑を取り戻そうと,住民側弁護団長の中坊公平氏と共同で「瀬戸内オリーブ基金」を創設した。淡路夢舞台では,建築にかかわった人たちの同窓会を開いた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.899, pp.44-47, 2009-05-11

がらんとした大阪府庁舎本館の3階の一室。少し前まで、ここでは庁舎移転構想推進チームの11人がせわしなく働いていた。チームの解散に伴い、メンバーはそれぞれの所属部署へ戻りつつある。空き机を前につぶやく総務部庁舎管理課の杉原繁参事もその一人。「移転案は、長年の懸案だった庁舎問題を解決し、まちづくりにも変化を起こすという、一石二鳥を狙った妙案だったのだが…」。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1021, pp.70-73, 2014-04-10

地下鉄始発駅は賃貸住宅では人気の高いエリア。改札の目の前に建つ白い複合ビルは、店舗の大開口を街に開く。その上に並ぶ控えめな窓は、西日とプライバシーに配慮した住戸だ。 不動産賃貸事業において、駅に近いことは大きな利点だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.964, pp.42-45, 2011-11-25

ニュージーランド・クライストチャーチ市近郊で2月に起こった直下型地震で、倒れたビルの崩壊メカニズムが次第に明らかとなってきた。躯体の偏心や靭性の不足などが大きな要因として浮かび上がった。 ニュージーランドの建築住宅庁は2011年9月末、地震で倒壊したり、躯体に重大な損傷が生じたりしたビルを対象に、構造的な原因を調べた中間報告書を公表した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.811, pp.82-85, 2005-12-12

超高層ビルは、中低層ビルより耐震安全性が高いというのが通説だ。構造技術は進歩しているが、長周期地震動の経験はほとんどない。未検証の部分は多く、学識者らが構造面の不安要素を指摘している。 パソコンの画面上で、緑色に着色された超高層ビルの骨組みが揺れ始めた。ゆらり、ゆらりと上層部が左右に揺さぶられる。約30秒後、下層部で梁の端部が黄色に変わった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.940, pp.44-54, 2010-12-13

千葉市の土気にオープンしたホキ美術館は、現代写実絵画を展示する個人美術館だ。空中に約30mも張り出したギャラリーが、通りがかった人々を内部へと誘う。 裸婦や自然の風景などを緻密に描いた絵画を約300点も所蔵したホキ美術館が、「写実の殿堂」をうたって11月3日にオープンした。 展示したのは、館長の保木将夫氏が収集してきた作品。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.950, pp.58-63, 2011-04-25

地盤の液状化現象が広域で発生、上下水道が寸断して多くの戸建住宅で不同沈下被害が生じた千葉・浦安の埋め立て地域。現地に住む建築専門家は、液状化した深さ7m付近の地層を超えていなかった杭や地盤改良は、全く効果がなかったとみる。 浦安市における埋め立て地は、市総面積の4分の3、13km2に達する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1029, pp.66-69, 2014-08-10

柏の葉スマートシティ・ゲートスクエア(千葉県柏市)公道またぐ電力融通で26%ピークカット余った電気は、足りない施設へ─。街全体でエネルギーの平準化を図るスマートグリッドが、民間の大規模開発で本格稼働した。公道をまたぐ異なる用途間の電力を融通し…
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1033, pp.36-38, 2014-10-10

事例コンビニ出店の迅速化を支援品質の高い建物を早く入手して事業効率を高める。そんな発注者ニーズに応えるには川上段階で迅速な意思決定ができる仕組みづくりが不可欠だ。先進的な民間発注者はBIMを自らの業務プロセスに取り込もうとしている。
著者
加藤 光男
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.833, pp.8-15, 2006-10-09

格子状の柱と梁がガラスボックスを囲むように立ち上がる。特注の陶板で覆った柱と梁を極力、細くすることで「風格」と「透明感」を両立させている。「これまで、構造を意匠として表現することを設計の基本テーマにしてきた。今回は繊細な構造でありながらも風格と力強さを表現したいと考えた」と設計を担当した日建設計設計室長の江副敏史氏は話す。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.770, pp.75-77, 2004-05-17

北京オリンピックの開会式や閉会式に使われるだ円形のスタジアム。長径約310m、短径約260m。開閉式屋根のあるスタジアムとしては世界一の規模となる。オリンピック開催時の収容人数は10万人で、オリンピック後には8万人収容に変更される。スタジアムの完成は2006年12月の予定だ。
著者
藤村 龍至 金野 千恵 伊庭野 大輔
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1018, pp.57-59, 2014-02-25

図1は本特集で取り上げた100人の出身大学(最終学歴)を示したものだ。東京大学が21人で最も多かったが、同大学は他大学からの大学院進学者が少なくない。2位の早稲田大学は建築学科の学生数が国立大学に比べて多い。