著者
尾島 俊雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1115, pp.78-81, 2018-03-08

博士課程の1年目に、井上先生が担当することになったのが、「国立代々木競技場(国立屋内総合競技場)」の設備設計です〔写真2、3〕。丹下(健三・当時東京大学教授)、構造の坪井(善勝・当時東京大学生産技術研究所教授)、設備の井上という3人が組みまし…
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1111, pp.96-99, 2018-01-11

1964年の東京オリンピック開催で会場施設が数多く建設された。そのなかで丹下健三の設計による国立屋内総合競技場(現・国立代々木競技場)と並んで、建築として特に高い評価を得たのが駒沢体育館だ。これを設計した芦原義信は、同じ年にもう1つの名作を竣工…
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.779, pp.26-29, 2004-09-20

さ152m、43階建ての超高層マンションでありながら、免震構造の採用によって躯体にかかる地震力を減らし、内部に梁のないフラットスラブを実現した。しかも、内部には床荷重だけを支える小断面の鉄骨柱しか構築せずに、空間構成の自由度を高めている。梁は外周部にしかない。地震荷重は鉄筋コンクリート(RC)による外周部のチューブ架構が受け持つ仕組みだ。
著者
樋口 智幸
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.929, pp.68-71, 2010-06-28

空地や都市内の公園を半日にして人のにぎわう産直市場に変える─。農家と消費者が直接触れ合う場を演出する「マルシェ・ジャポン」。値札のデザインにまで気を配り、集客につなげる。(樋口智幸) 「おいしそう」──シェフが腕を振るった料理が供されると、ウッドデッキに設けたテーブルから歓声が上がる。素材は産地直送だ。
著者
佐野 由佳
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.874, pp.62-67, 2008-05-12

意表を突いたものに出くわすと、思わず笑ってしまうことがある。ここはまさにそんな場所だ。ウェブサイトの制作を中心にしたIT(情報技術)企業、カヤックの新オフィス。神奈川県鎌倉駅前の、若宮大路の途中、ビルの2、3階を占める。 エレベーターの扉が開くと、そこはもうオフィスだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1033, pp.95-97, 2014-10-10

横浜市のマンション「パークスクエア三ツ沢公園」で、基礎杭が支持地盤に到達していないことが判明した。不十分な地盤調査が原因と推測されている。専門家は、敷地周辺の地形を考慮して調査することの必要性を説く。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.956, pp.40-44, 2011-07-25

文部科学省が、学校施設の防災機能を強化する提言を今秋までにまとめる。東日本大震災の経験から地域住民が避難生活できる機能をあらかじめ盛り込み、学校の役割を拡大する。学校自ら取り組む動きも出てきた。 文部科学省は、6月8日から30日まで、有識者らで組織した「東日本大震災の被害を踏まえた学校施設の整備に関する検討会」を3回にわたって開催。
著者
小宮山 宏 真部 保良
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.927, pp.30-32, 2010-06-14

地球環境工学の専門家として、環境問題を解決して高齢者が元気に活動できる理想の街「プラチナシティー」、理想の住宅「プラチナハウス」を提唱する。この構想に同調する各地の街が、ネットワークで結ばれつつある。(聞き手は本誌編集長、真部保良)─8年前に自宅をエコハウスとして建設されましたね。この経験がプラチナハウスの原点になっているのですか。
著者
大井 智子
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.887, pp.62-65, 2008-11-10

大きな木の扉を開けて室内に入ると、そこは土間。目の前のキッチンカウンターは茶の間のテーブルへと続いていく。ここは玄関土間であり、キッチン、リビングでもある。家族は普段から長さ約5mのテーブルまわりに集い、土間は家の中心としてにぎわっている。ときには突然の来訪者がそのにぎわいに加わる。 場所は福岡県小郡市。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.884, pp.20-25, 2008-09-22

敷地はかつて東京電力の社宅があった場所だ。今も隣地に月光町変電所が残る。最寄り駅からは徒歩12分とやや離れているが、南は「林試の森公園」の豊かな緑に面している。 この立地を生かし、東京電力では「電気がサポートするLOHAS(LifestylesOfHealthAndSustainability)な暮らしの発信拠点とする狙い」(同社用地部の前川努氏)でこの月光町アパートメントを計画した。
著者
西沢 立衛 真部 保良
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.946, pp.68-70, 2011-02-25

建築界のノーベル賞とも評されるプリツカー賞を、建築家の妹島和世氏と連名で受賞。世界が注目するなか、環境を意識した建築をコラボレーションによって模索し続ける。(聞き手は本誌編集長、真部保良)─プリツカー賞を受賞して、何か変化はありましたか。世界から仕事の引き合いがある、といったような。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1123, pp.56-63, 2018-07-12

「街と駅をつなぐ0番線」。プランツアソシエイツ(東京都中野区)の宮崎浩代表が、新山口駅ターミナルパーク整備事業公開プロポーザルで提案したコンセプトだ。「駅と街の境界に歩道を設け、そこに利用者のアクティビティーを入れることを目指した」と宮崎…
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.956, pp.54-61, 2011-07-25

大阪・フェスティバルホールの建て替え工事が進んでいる。約60m四方の無柱空間の上に、センターコアの超高層オフィスが載る前例のない構造だ。上下のスパンを切り替えるメガトラスの工事が大詰めを迎えている。 大阪・中之島フェスティバルタワーは、「音楽の殿堂」と呼ばれたフェスティバルホールや、朝日新聞大阪本社が入るビルなどを建て替える再開発プロジェクトだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.789, pp.16-20, 2005-02-07

っくいの外壁と庭園の緑が柔らかな印象を与える。4階建てと8階建ての2棟で構成された賃貸集合住宅は、長年この土地に住む建て主の自宅を建て替えたものだ。高層棟の正面に設けられた庭園には、4階まで届くほどの高さを持つ立派なケヤキが植えられている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.804, pp.76-80, 2005-09-05

各住戸の専有面積は25m2から58m2。シングルやSOHO、セカンドハウスなどの需要を見越した分譲集合住宅だ。約3.4mの天井高を利用して、36戸中25戸がロフト付き。うち最上階の1戸はメゾネットにもなっており、ほかに5戸のメゾネットタイプがある。道路側は全面ガラス張りにして、立体プランによる開放感を強調した。
著者
磯 達雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.868, pp.98-103, 2008-02-25

辺りは一面の雪景色だった。色がない、音もない世界。その中に弘前市民会館は建っていた。 雲が途切れて晴れ間が訪れる。すると打ち放しコンクリートの壁が雪に反射した光でまばゆく輝き出した。そこに浮かび上がる木々の影。世界は一瞬のうちに息を吹き返したようだ。寒さで体は凍えていたが、雪の中で建築を見るのは、これはこれで悪くない。 建物の中へと足を踏み入れる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1127, pp.10-12, 2018-09-13

当該アパートは岐阜市にある。訴状によると、原告である所有者は95年4月にレオパレス21(当時の社名はエムディアイ)と契約を交わした。エムディアイ一級建築士事務所が設計・工事監理者、エムディアイ名古屋店が施工者となり、同年8月にアパートが完成した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.951, pp.52-55, 2011-05-10

無届けのペントハウスを屋上に建てた住宅はしばしば見かけるが、合法的にフロアを1層加えた例は珍しいだろう。外国人の依頼主にとって、「家の売買価値を上げる」ことはごく自然な発想だった。 ドイツ人のA氏は、ニュージーランド人の妻、2人の乳幼児とともに東京都港区の賃貸住宅で暮らしていた。A氏は2008年、港区の高級住宅街にある築26年の戸建住宅を購入する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.773, pp.52-56, 2004-06-28

「光の床をつくれないか」——。インタールクス(東京都中央区)の阿久根正次代表は、テナントビルの一室のインテリア設計を任されることになった夢・空間研究所(東京都新宿区)の黒沼清代表から、オフィスの照明計画について相談を持ちかけられた。 二人は、黒沼氏が松田平田設計に在籍していたころからの旧知の間柄だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.969, pp.20-22, 2012-02-10

優秀な職人をいかに確保するか。ものづくりに直接関わる専門工事会社にとって深刻な問題となっている。解決策の1つが職人の直接雇用だ。下請け任せの重層構造に頼らない施工が顧客の信頼につながる。 「体力的にはきつい仕事。でも、自分がつくった建物を街角で見ると達成感がある」。