著者
金沢 好宏
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.669, pp.104-107, 2007-01-08

「わざわざ彼の部屋まで行ったのか。よく引っ越してなかったな」 「それはラッキーやった。携帯電話は着信拒否にされてたから、連絡の取りようがなくなるとこやった」 熊谷の声は弾んでいた。朝の6時だというのに、まるで真っ昼間のテンションだ。携帯電話の着信音で、いつもより1時間以上早く起こされた三津井は、体半分がまだ眠っているような状態である。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.738, pp.47-51, 2009-09-02

古い発想にとらわれず、新たな試みをどんどん取り入れる。どんな製品開発にも欠かせない方針だが、グーグルの徹底度合いは群を抜く。電子メールという定番ツールすら、同社にかかれば見直しの対象。中核サービスである検索にいたっては、仕様は1日たつと様変わりする。 「現在のオフィスソフトや電子メールは、すべて紙を使ったアナログ世界の技術を模したもの。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.571, pp.60-64, 2003-04-07

「システムはすべて内製する」というのが、国内最大手の宿泊施設予約サイト「旅の窓口」を運営するマイトリップ・ネットのシステム構築方針だ。顧客ニーズに迅速に対応することで、一強の地位を盤石にする。そのため、優秀な技術者の確保やベンダー選定方法で、さまざまな工夫をしている。明後日に急に出張が入った。ホテルを予約しなければならない。どうしたらよいだろう…。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.448, pp.188-195, 1998-07-20
被引用文献数
6

企業ネットワークへの「不正侵入」が後を絶たない。企業ネットワークは今後も拡大を続けるため,不正侵入事件もさらに増加するだろう。 そんな中,98年6月15〜17日の3日間にわたり,米国テキサス州サンアントニオでセキュリティ専門イベント「Network Security in the Open Environment(NETSEC '98)」が開かれた。メインテーマは「不正侵入」の防止。
著者
近藤 宣晃
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.612, pp.76-78, 2004-11-01

快進撃を続ける佐川急便。2004年3月期の宅配便取扱数は約9億2500万個で、最大手・ヤマト運輸との差を約1億個と一気に詰めてきた。佐川急便は来年、トラック運転手向けの携帯情報端末を約8年ぶりに刷新する。一連のIT投資の根底にある考え方を、同社CIO(最高情報責任者)の近藤宣晃氏は「セールスドライバーと顧客を支援すること」と即答する。
著者
大森敏行
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.602, pp.138-143, 2004-06-14
被引用文献数
1

システムへの不正侵入が相次ぐなか、「セキュアOS」と呼ばれるセキュリティ強化型OSが注目を集めている。システム管理者にも万能の権限を与えないなど、アクセス権の制御を強化することで、「たとえ侵入されても何もさせない」環境を実現する。商用UNIXやLinux、WindowsをベースにしてOSのセキュリティを高める。既存のアプリケーションも利用可能だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.445, pp.122-127, 1998-06-08

6月10日,20世紀最大のスポーツ・イベントであるサッカーの「ワールドカップ98フランス大会」が開幕する。これまでは蚊帳の外に置かれていた日本も,今回ばかりは他人事ではない。なんと言っても話題の中心は初の本大会出場を果たした日本代表チームだが,次回の2002年大会を韓国と共同開催する立場から運営面にも注目したい。
著者
鈴村 幸太郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.610, pp.254-257, 2004-10-04

慶應義塾大学理工学研究科修了後、1997年に日本総合研究所に入社。流通・金融・公共系のシステム開発に従事した後、システム開発技術の研究開発に携わっている。UML(Unified Modeling Language)は「オブジェクト指向のモデリング言語注1)」である。
著者
大和田 尚孝
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.714, pp.108-115, 2008-10-01

「数は力だ」。京都銀行の北山裕治執行役員システム部長はこう断言する。同行は13地銀が参加する最大陣営「地銀共同センター」の第1号ユーザー。複数の地銀が集まることでシステムの維持コストを下げられた。各行が知恵と開発費を出し合い豊富な機能を実現。ベンダーへの発言力も増した。
著者
シドゥ サンジブ
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.485, pp.156-158, 1999-12-20

1999年第3四半期の売上高は対前年比53%増の1億4630万ドル,純利益は289%増の1000万ドル—。業績不振に陥る大手パッケージ・ベンダーが少なくない中,絶好調を維持しているのがサプライチェーン管理ソフト最大手の米i2テクノロジーズだ。1999年11月には,企業間取引を支援するWebサイト「TradeMatrix.com」を開設すると発表した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.733, pp.106-108, 2009-06-24

国の公共工事の実績情報などを管理するサービス「コリンズ・テクリス」のシステム刷新が止まっている。官公庁はじめ793組織と13万社を超える企業が参加する巨大なシステムだ。新システムによるサービス開始延期から約1年たった6月中旬時点でも、新システムによるサービス開始時期は未定のままだ。 「一度リリースを中止しただけに、慎重になっているのは確かだ。
著者
井上 雅博
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.631, pp.58-61, 2005-07-25

ヤフーがあおぞら信託銀行への出資を通じて、銀行業務に進出する。井上雅博社長は、オークションやショッピングなどのEC(電子商取引)事業をさらに拡大するには、「もっと安心して利用でき、ネット利用者が便利に使える決済手段が必要だった」と参入の理由を説明する。2006年春の開業を目指し、9カ月という短期の勘定系システム開発に挑む。—ヤフーが銀行に参入する狙いは何ですか。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.519, pp.66-71, 2001-04-09

今年上半期,本格的な韓日ITコラボレーションが始まる。ベンチャー企業同士の合弁会社設立であったり,販売提携であったり,あるいは産業界同士が人材交流を支援したりと,その形態はさまざまだ。本誌は韓国での取材を中心に,コラボレーションの最前線をさまざまな角度から追った。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.584, pp.156-160, 2003-10-06

Suica、ICOCAにPiTaPa…。鉄道やバスにICカード化の波がやってきた。全国に利用範囲が増える交通系ICカードは、Suicaだけですでに発行枚数700万枚を超え、あと5年程度で2000万枚を突破する見込みだ。この巨大なインフラの上で、電子マネー、ポイント・カード、入退室管理など様々な応用分野が花開きつつある。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.738, pp.42-46, 2009-09-02

個人から企業まで、専門家から初心者まで。グーグルが基盤サービスの利用者層拡大に向け、拡充を急いでいる。開発実行環境である「App Engine」は企業ニーズに合致した機能を相次ぎ追加。グーグルのWebサービスを「ワンタッチ」でWebサイトに追加できるようにもなった。 米ホワイトハウスと横浜YMCA。両者には共通点がある。
著者
島田 優子
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.718, pp.116-121, 2008-12-01

日本の会計制度が大きく変わろうとしている。四半期開示、日本版SOX法(J-SOX)に続いて、日本企業に大きな影響を与える「国際会計基準(IFRS)」の適用がいよいよ現実味を帯びてきたのだ。会計制度の変更が基幹系システムのあり方に大きな見直しを迫る。
著者
桑原 里恵
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.766, pp.170-175, 2010-09-29

「今こそグランドデザイン(事業とシステムの全体像)を考えるべき」。8月18日号の『本物のアーキテクトを目指せ』でこう提言した。引き続き、デザインの方法論や実例に関する寄稿を掲載していく。1回目はグランドデザインを長年手掛ける札幌スパークルの桑原里恵氏に「デザイン大事」の本質を尋ねた。
著者
井上 史郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.506, pp.76-78, 2000-10-09

ファミリーマートが伊藤忠商事など6社と共同で設立した電子商取引(EC)事業運営会社「ファミマ・ドット・コム」(東京都豊島区)が,いよいよ10月30日にサービスを開始する。井上史郎社長は,「各店舗がそれぞれの個性を生かしたECサイトを立ち上げ,地域密着型のビジネスを展開する。この戦略で,ライバルのコンビニに対抗する」と宣言。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.730, pp.74-77, 2009-05-13

ERP(統合基幹業務システム)パッケージをはじめ、企業の基幹業務を支える国産のパッケージソフトがクラウドコンピューティングに対応し始めた。会計や販売といった業務は、利用企業の不安感からオンデマンド型の提供形態はなじまないと言われていた。この考えの打破に動いたパッケージ製品の動向を追う。
著者
河井 保博
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.601, pp.140-151, 2004-05-31
被引用文献数
2

過去最大件数に上ったソフトバンクBBをはじめ、ジャパネットたかた、コスモ石油など、個人情報の漏洩事件に歯止めがかからない。多くの事件は、情報流出後かなりの時間が経過してから発覚している。このことは、どの企業にも、すでに情報が流出している可能性があることを示している。今、漏洩対策だけでなく、「情報は漏れるもの」という視点に立った事後対策が必要だ。