著者
長石 道博
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.68, no.9, pp.J414-J416, 2014

顔表情は複数のカテゴリーであり,快―不快など連続量で次元的に捉えられる,2つの側面をもっていると考えられるが,両面から顔表情を説明する認知モデルは余り検討されていない.本研究では,視知覚の場が感性を定量評価できることから,カテゴリー,次元の側面をもった視知覚の場による顔表情認知モデルを提案し,線図形の顔表情の実験から顔表情は視知覚の場の分布の複雑度とポテンシャル値のシグモイド関数で表現できる可能性を示した.そして,シグモイド関数の傾きを決めるパラメータが感情の違いに関連していることが示唆された.このように,視知覚の場による顔表情認知モデルは,顔表情というカテゴリーの違いを,シグモイド関数のパラメータの組合せで連続量で捉えることができるので,カテゴリー,次元の双方の側面をもっている認知モデルの1つとして妥当であると考えられる.
著者
鈴村 高幸 伊藤 博仁
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.J29-J34, 2018

テレビ朝日では,非常災害時における放送継続手法の検討を継続的に行っている.本社の番組送出機能が喪失してしまい,親局送信所のみで放送を継続する事態を想定した時,SNGを用いて各地の系列局より放送素材を伝送してもらい,親局送信所において直接受信するという手法が有効である.しかし,関東広域放送の親局送信所は東京スカイツリー<sup>&reg;</sup>であるため,アンテナを設置するための条件が厳しく,SNGを簡単に受信することはできない.そこで,常設されているFPU受信アンテナを用いてSNGを受信するという手法を考えた.この手法を実現するために,FPU受信アンテナの受信帯域幅を広帯域化し,SNGも受信可能となるような共用受信アンテナの開発を行った.
著者
吹抜 敬彦
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.63, no.10, pp.1467-1469, 2009-10-01 (Released:2010-05-01)
参考文献数
16
被引用文献数
4

Sampled motion in TV and movies, e.g., has been considered to be apparent motion (AM) . Here in this paper, it is emphasized that these two motions are completely different, and the former is named "visible-band motion (VBM) ". In the VBM, real motion components exist in the visible-band in the spatio-temporal frequency domain, while the AM may be due to brain's higher functions. Hence, these two should be studied as complete different phenomena for the future expansion.
著者
蓑毛 雄吾 佐藤 誠 鈴木 寿晃 神崎 正斗
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.J75-J79, 2016

2015年1月に放送した「第91回東京箱根間往復大学駅伝競走」(「第91回箱根駅伝」)において,往路第5区・復路第6区の箱根エリアの中でコース変更される箇所や山登り・山下りの過酷さと難しさを視聴者に判り易く解説したいという番組制作側からの演出要望があった.そこで,複数の静止画から対象物の3次元情報を再構成する手法(フォトグラメトリー技術)とマルチコプター空撮を組合せることで,高品質なコース解説CG映像を効率的に作成し放送に用いたので報告する.
著者
大松 浩一郎
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.J2-J8, 2018

リニア編集のように映像を止めることなくテロップ付け(またはスーパー)する仕組みを,ノンリニア編集上に実現した.テレビ朝日は 2015年に報道設備がテープからファイルベースのシステムになり,編集面では本格的にノンリニア編集システムを取り入れた.しかし編集マンによると,映像編集は便利になる一方で,テロップ付けは逆に作業が大きな負担になるとのことだった.理由の一つはテロップ付けの際,映像の再生・停止を頻繁に繰り返すため,リニア編集よりもテロップ付けに時間がかかるためだった.もう一つはリニア編集で使っているディレクター用のスーパーボタンがなく編集マンがテロップ付け操作をすべて代行しなければならないためだった.今回の開発により,それら弱点を克服し,ノンリニア編集でのテロップ付けにかかる時間は旧来の半分になった.ノンリニア編集の圧倒的な利便性に加え,リニア編集の弱点であったテロップ付け機能が補強され,両者の長所を併せ持った編集システムが実現できた.
著者
富岡 強 阿部 隼也 長谷川 誠
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.71, no.4, pp.J151-J154, 2017

メガネ型のビデオカメラを着用して保育士が園児を撮影し,顔認証システムを用いて個人識別する.撮影された映像中に複数の園児が登場することから,これらの情報を用いて園児間および保育士の関係をソーシャルグラフで図示する.ソーシャルグラフを分析することによって,仲良しグループや孤立児の存在が分かる.ソーシャルグラフにおける各園児の次数中心性,媒介中心性,近接中心性,固有ベクトル中心性を算出し,中心的な園児を推定する.実験により,ソーシャルグラフの生成,および,中心的な園児の推定が可能であることを明らかにした.
著者
三橋 哲雄
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.1195-1198, 1999-09-20 (Released:2011-08-17)
参考文献数
17
被引用文献数
1 2
著者
中枝 武弘
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.60, no.11, pp.1749-1754, 2006-11-01 (Released:2008-11-01)
参考文献数
13
被引用文献数
2 1

近年の広色域ディスプレイの開発を踏まえ, 現在のディジタルビデオ信号規格であるITU-R BT.709/601規格の上位互換で, より広色域な色空間の規格であるxvYCC規格 (IEC61966-2-4) が2006年1月に制定された. 本稿では, まず映像信号のさまざまな広色域化の方法を述べ, さらに, xvYCC規格の内容や広色域化の効果, ディスプレイの色域との関連について解説する.