著者
井上 光平 浦浜 喜一
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.59, no.11, pp.1701-1704, 2005-11-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

An acceleration method is presented for searching for similar images based on the lower bound of the Euclidean distance between feature vectors. The lower bound is calculated with lower dimensional feature vectors that are obtained by partitioning each image into several blocks. The effectiveness of the proposed method was determined experimentally using a simple image database. The time required for a 10-NN search was reduced by 95 percent on average.
著者
小谷 信司 清弘 智昭 森 英雄
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.878-885, 1997-06-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
16
被引用文献数
4 8

The Robotic Travel Aid (RoTA) is a motorized wheelchair equipped with vision, sonar, and tactile sensors, as well as a map database system. The visually impaired can get mobility, orientation, and obstacle information from the RoTA, and they can inquire about their present location, landmarks, and future parts of their route. The RoTA can help the visually impaired avoid vehicles along a road with lane marks or along a sidewalk marked with braille. In this paper, we propose the locomotion strategy of our robot, which is based on “sign-pattern-based stereotyped action.” This paper describes 1) danger estimation, 2) pedestrian detection, and 3) the map system for the RoTA. Experimental results showed the effectiveness of our proposed method. Furthermore, a psychologist wearing an eye-mask evaluated a RoTA (not the vision-based type but the sonar-based type), and the experimental results showed the RoTA to be a very valuable aid to the visually impaired.
著者
鈴木 淳也 佐川 雄二 杉江 昇
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.55, no.7, pp.1053-1057, 2001-07-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
4
被引用文献数
3 5

刺激として音, 映像, またそれらの組合せ刺激を提示したとき, 人がその刺激から受ける印象について調べるために, さまざまな組合せの刺激を用いた2種類の実験を行った.調査にはSD法によるアンケートを用いた.それらの結果から, 聴覚と視覚との相互作用による主観的な印象の変化について考察を行った.
著者
井坂 元彦
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.60, no.9, pp.1367-1372, 2006-09-01 (Released:2008-09-01)
参考文献数
7

1990年代半ばから広く知られるようになったターボ符号や低密度パリティ検査符号は通信の信頼性の限界であるシャノンの通信路容量に迫る特性を示し, 今後各種の応用における実用化が進むことが予想される. 本稿では, これらの符号に関する基本的な概念や手法について解説する.
著者
小森 智康 都木 徹 及川 靖広
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.71, no.5, pp.J172-J178, 2017

高齢者では,聴力レベルの低下などの原因により,番組の背景音がうるさく感じてナレーションなどのダイアログが聞きとりにくくなることが知られている.背景音を小さくすることで,ダイアログは聞きとりやすくなるが,若年者にとっては番組演出の効果を小さくしすぎてしまうことがある.すなわち,若年者と高齢者にとって好ましい再生方法としては,背景音とダイアログのバランスを変えずに,音質も劣化させずに,聞きとりやすくする方法が必要となる.そのための基礎検討として,若年者および高齢者を対象として,ナレーションやセリフなどのダイアログと,ノイズや音楽などの背景音を,前および上や横方向に配置されるスピーカを使用し,ダイアログと背景音の再生方向を変えた場合のダイアログの聞きとりの正答率を調査した.単語と音楽の組合せでは,単語と音楽を前方向から再生する場合と比較して,単語を上方向から再生することで,高齢者で25%以上,若年者で15%以上,正答率が改善することを確認した.これらの実験結果により,空間的なマスキングリリースを利用することで,背景音がある場合に,その再生レベルを維持したままで,高齢者にも聞きとりやすい音響再生方法を実現するための知見を得たので報告する.
著者
大松 浩一郎
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.J2-J8, 2018-01-01 (Released:2017-12-21)
参考文献数
1

リニア編集のように映像を止めることなくテロップ付け(またはスーパー)する仕組みを,ノンリニア編集上に実現した.テレビ朝日は 2015年に報道設備がテープからファイルベースのシステムになり,編集面では本格的にノンリニア編集システムを取り入れた.しかし編集マンによると,映像編集は便利になる一方で,テロップ付けは逆に作業が大きな負担になるとのことだった.理由の一つはテロップ付けの際,映像の再生・停止を頻繁に繰り返すため,リニア編集よりもテロップ付けに時間がかかるためだった.もう一つはリニア編集で使っているディレクター用のスーパーボタンがなく編集マンがテロップ付け操作をすべて代行しなければならないためだった.今回の開発により,それら弱点を克服し,ノンリニア編集でのテロップ付けにかかる時間は旧来の半分になった.ノンリニア編集の圧倒的な利便性に加え,リニア編集の弱点であったテロップ付け機能が補強され,両者の長所を併せ持った編集システムが実現できた.