著者
大平 将之
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 = Concrete journal (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.39, no.10, pp.3-8, 2001-10-01

全作業所に共通の分別ルールを設定し, 発生するすべての廃棄物を品目ごとに収集運搬する巡回回収システムを紹介する。このシステムはリサイクルの向上が狙いであり, 一般家庭から出るゴミの収集と同じように, 品目別に全作業所を巡回回収するものである。また, 木くず, 紙くず, せっこうボード, ロックウール, コンクリート, ALC, 塩ビ管等の再生される品目に加え, リサイクルが困難であった混合廃棄物を「もえるもの」「もえないもの」に分け, 「もえるもの」はサーマルリサイクルしている点にも特徴がある。
著者
上田 清弘 安東 嵩容 永尾 拓洋
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.50, no.7, pp.615-620, 2012 (Released:2013-07-01)
参考文献数
7

身延線富士宮・西富士宮間立体交差化事業は,工期短縮および景観性の向上を目的として,プレキャストアーチ式ラーメン高架橋を鉄道構造物として初めて採用した事例である。プレキャストアーチ式ラーメン高架橋とは,工場製作されたスタンド部材,半割アーチ梁部材,横梁・スラブ部材と呼ばれる3つのプレキャスト部材を現場で組み立てることにより構築した開腹型アーチ橋形式の高架橋である。本稿では,プレキャストアーチ式ラーメン高架橋の特徴,施工方法および施工管理について報告する。
著者
五味 智夫 岡本 康敬
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.19, no.5, pp.34-44, 1981

最近のコンクリートダム建設において,人工砂の製造に経済性や環境問題などから種々の制約を受ける場合には,河川砂の供給がほとんど期待できないため,海砂を使用せざるを得ない傾向にある。著者らは,海砂に含まれる塩化物を適度に低下させることが容易であれば,海砂はその安定した供給量や品質からみて人工砂の比ではない点に注目し,散水実験を行い,ダム用骨材として十分採用できるものと判断した。<BR>この結果をふまえて,長期のコンクリート打設期間を通じて除塩作業と取り組み,良好な実施結果を得た。また,現場になじみやすい塩分測定法を採用することにより,品質管理の煩雑なイメージを解消するとともに,十分対応できることも確認した。
著者
黒田 一郎
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学論文集 (ISSN:13404733)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.43-55, 2016 (Released:2016-05-15)
参考文献数
8

腐食程度の異なる2本の鉄筋を有する鉄筋コンクリート梁供試体を対象として,非破壊検査(ひび割れ幅と超音波伝搬速度)による,鉄筋の断面積減少率の推定方法を検討した。非破壊検査は,2本の鉄筋の腐食による影響を区別できない状態を想定して実施し,その場合であっても充分安全側に断面積減少率を推定可能であることを示した。更に,得られた鉄筋の断面積減少率推定結果をインプットとして用いて,土木学会コンクリート示方書の曲げ耐力算定法に則って安全側に梁供試体の曲げ耐力を推定できることを確かめた。
著者
中根 淳
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.17-19, 1997-01-01 (Released:2013-04-26)
参考文献数
16
被引用文献数
1
著者
Zdenek P. Bazant
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.16-28, 2002-02-01 (Released:2013-04-26)
被引用文献数
5 5

Far from attempting a comprehensive and balanced account of the evolution of the field of distributed softening damage, quasibrittle fracture and its scaling, the author reminisces in an anecdotal form on his and his collaborators' efforts to contribute to the resolution of various problems.
著者
堺 純一
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.58-64, 2014 (Released:2015-01-01)
参考文献数
16
著者
石橋 忠良 藤森 伸一 大庭 光商 津吉 毅
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.29, no.12, pp.33-42, 1991-12-01 (Released:2013-04-26)
参考文献数
7
被引用文献数
1

青森ベイブリッジは, 青森港の東西の港湾施設の一体化を目的とした臨港道路であり, その主橋部は, 中央径間240m, 橋長498rnの日本最大級の3径間連続PC斜張橋である。本斜張橋は, 逆Y形主塔による広幅員一面吊り構造であり, 斜材には, 規格引張強度1942tの大容量現場製作斜材を採用し, その外套管には, FRP管を使用した。本文では, PC斜張橋の上部工の設計, 施工のうち, 主げた, 斜材の施工, および張出し架設中の施工管理について報告する。