著者
石井 貴子 江上 いすず 三浦 英雄 村上 洋子 後藤 千穂 野路 公子 小倉 れい
出版者
名古屋文理大学短期大学部
雑誌
名古屋文理短期大学紀要 (ISSN:09146474)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.63-71, 2003-05-29

平成12年度より本学では,給食管理実習を1年次後期から2年次前期まで通年で行っている.この試みは,県内の2年過程の栄養士養成校でも希少と思われる.また授業は3時限連続(昼休みも授業に含む)で行われ,特に1年次では1クラスに3人の教員が担当し,特色ある授業を展開している.我々実習担当者は,栄養指導だけでなく大量調理も意欲的にこなす,即戦力となる栄養士をいかに養成するか.を目的の一つに掲げている.今回この特色ある授業を受講した学生の意識調査を行うことにより,どれだけ教育効果が得られるかを見極めるため,本学食物栄養学科及び栄養士科の1・2年次生各々654名を対象に,調査を行った.その結果1年次では,実習を楽しく行うことができ,さらに大量調理と小量調理の違いに興味を持った学生が多いことが分かった.2年次では実習を継続して行うことにより,調理技術が上手になり,体もよく動き,さらに,現代学生気質として低めの傾向にあると思われる,積極性,協調性,忍耐力についても意識の向上が見られ,教育効果が上がっていることが確認された.しかし,食事作りに対する意欲や食糧事情に関する興味については,学生の意識が低いこともあわせて確認された.また,1・2年次ともに肉体的に「疲れた」という意識が非常に高く,今後は疲労度改善の方策をたてる必要性があることが示唆された.
著者
小倉 れい 加藤 治美 内田 初代 野沢 洋子 小田 良子
出版者
名古屋文理大学短期大学部
雑誌
名古屋文理短期大学紀要 (ISSN:09146474)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.55-64, 1988-04-01

冷食供食では,冷や奴は,保冷性の点からはかけ水の効果が認められず,冷や麦は,かけ水75%,100%が5%危険率で有意に好まれた.冷スープの水量に対する浮身重量の比率は5%,O%,10%の順に好まれた.混食供食では,かき玉汁は,出来上がり20分経過で13℃,60分経過で20℃の差で卵添加O%より20%を加えた方が保温性が高かった.したがって,料理を作ってから喫食までの所要時間が長い施設では,卵の比率を20%にすることにより40分保温時間を延長させることが可能であると認めた.うどんに対するかけ汁の比率は,20分経過で8℃,60分経過は7℃の差でかけ汁O%よりかけ汁100%が高く,100%と150%では5℃の差で保温の差を認めた.更にうどんの重量に対して100%のあんをかけることにより,20分経過で9℃,60分経過では15℃高い保湿性を認めた.卵豆腐のあんかけは,おいしいと感じる適温範囲(60〜65℃)で供するにはあんかけO%が8分までであるが,100%のあんをかけることにより10分延長可能であり,味覚テストも危険率5%で有意に好まれた.空也蒸しは,20分経過で豆腐が卵液の10%より40%が11℃の差で,60分経過では,豆腐が卵液の10%より50%が8℃の差で保湿性が高く,適温範囲が15分延長可能となり料理が出来て喫食までの所要時間30分以上の施設では50%,30分以内では30%が良好であると考察できる.ハンバーグは,ハンバーグ重量の150%のソースをかけることにより40分,ミートボールは揚げ衣の比率により40分,じゃが芋は20分延長させて適温供食の一助となくることを認めた.
著者
内田 初代 小田 良子 小倉 れい
出版者
名古屋文理大学短期大学部
雑誌
名古屋文理短期大学紀要 (ISSN:09146474)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.43-48, 1992-04-01

湯豆腐にかける各種調理素材の色調が,湯豆腐の温度感覚に如何に影響するかを調べ,適温供食の基礎資料とする為次の調査を行った.湯豆腐に各種調理素材5種をかけた時のかけあんの色調を測色計で明度(L)色相(a・b)を測定し,彩度√<a^2+b^2>,色差△E√<a^2+b^2+l^2>を求め,視覚による温度感覚及び官能テストによる温度感覚との関係を調べた.その結果は,1 基本である豆腐は明度L値が83.6,a・b値,彩度共低く色差は83.7と高い数値を示した.各因子では,L値の高いものに2・5因子,色差では2>5>1>3>4の順に低くなった.2 視覚による温度感覚は,1・2年生共5因子が高く次いで4>3>2>1因子の順に低くなり同じ様な傾向を示した.3 官能テストによる温度感覚は,1>3>5>2>4因子の順に好まれ,視覚温度感覚では明るい色の順であったが,官能テストでは濃度のある調理素材の因子順に好まれる傾向であった.
著者
松田 康子
出版者
名古屋文理大学短期大学部
雑誌
名古屋文理短期大学紀要 (ISSN:09146474)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.151-155, 1996-04-01

ヘミングウェイのIn Our Timeが出版されたのは1925年で, 世界大戦の間の世界中が混迷している時代であった.この作品は15編の短編から成っているが, そのなかの8編に登場するNick Adamsは物語をおうごとに少年から青年へと成長していく.なにもかも未経験のNickは父や母の影響ばかりでなく人間の生と死に直面し, なにか大きなものに導かれながらはっきりとした目的を持った大人になっていく.作者のHard-boiled非情な文体で描かれた我らの時代は, 戦争の悲惨さや無秩序な社会を読者に伝えている.たんたんと描かれたシーンであればあるほど読者の想像力を刺激する.この作品の中のとても短いイタリック体で書かれた部分は特に悲惨な戦争や闘牛士の場面が多いが, 作者は題名のないこの部分とNickの成長のようすを意図的にちりばめて短く鮮烈な印象を読者に伝えている.世界大戦後の先の見えない時代にNickの成長の姿が明るい希望となっている.
著者
滝川 桂子
出版者
名古屋文理大学短期大学部
雑誌
名古屋文理短期大学紀要 (ISSN:09146474)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.143-151, 1995-04-01

本研究の目的は, 日本語と英語を媒体に言語と文化の関係を明確にし, 言語の特質及び翻訳の難しさと可能性を探ることにある.翻訳においては誤訳の危険性が宿命的に生じると言われているが, 多くの誤訳は異文化間に存在する概念の違いに起因している.言語間の概念の違いは, 言語成立に関わる社会構造・文化等が引き起こすと考えられ, 原語と翻訳語との間に意味のずれを引き起こし, 違和感を生じさせる.この違和感が誤訳として指摘されているのである.今回は, 日本語と英語の意味のずれをもたらす文化的単語を, 最も日本語的特徴をもった文学と言われる俳句のなかに見出だし, 日本語文化と英語文化の違いが英訳の違和感の原因であることを明確にし, 翻訳語(翻訳の目標言語)と原語(元の言語)との間にみられる違和感が, 翻訳語自体が母国語としての言語文化の影響を受けていることに原因があることを確かめた.言語の中で文化は常に言外の意味として存在し, 違和感や誤訳の危険性を予測させる.さらに, 翻訳語では表現出来ない原語表現は, 幾つかの方法で誤訳を避けることが出来るが, 翻訳者も翻訳語受容者(読み手)も原語の知識がなければ正確な理解が出来ないことが今回の考察によって裏付けられた.
著者
内田 初代
出版者
名古屋文理大学短期大学部
雑誌
名古屋文理短期大学紀要 (ISSN:09146474)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.93-95, 1999-03-31

調理操作の中で一般的には, 最も初歩的な段階である「材料を切る」という事について実態調査を実施した.料理の出発点とも考えられる「切り方」については, より意識的な包丁の使い方を考えて見る事が必要である.食べ物をおいしく食べるための切り方が, 実験的に研究されてきている事からみても, 調理と切砕との関係の重要さが分かる.今回は, なます大根にする際の切り方の違いによる影響と, キャベツの千切りの浸水時間の違いによる影響について実態調査を実施した.なます大根では4種類の切り方の内, なます切りが好まれた.キャベツの浸水時間別では, 水でサッと洗ったものと30分浸水したものでは差が殆ど見られなかった.
著者
田口 和子 長野 みさを 大矢 みどり
出版者
名古屋文理大学短期大学部
雑誌
名古屋文理短期大学紀要 (ISSN:09146474)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.95-106, 1991-04-01

本学学生を対象に調査を行った結果(1)生鮮魚類に関する調査(1)魚の購入に関するアンケート中井昭氏らの調査と比較しながら,学生の家庭では魚屋よりスーパーマーケットを65.7%利用し「近くだから」という理由で利用している.また魚の購入回数は「週2〜3回」の家庭が大半を占め,購入基準は新鮮さを選ぶ家庭が72.4%という傾向が得られた.(2) 魚の料理に関するアンケート学生の魚料理の回数については週2〜3回が67,7%となり,ほとんど魚料理を作らない家庭が219名中6家庭もあることが明らかになった.どのような調理法で食べるかは焼き物にして食べる方法が利用率が高く,利用率の低い調理方法は酢の物であった.好きな料理ではさんまの塩焼きであり,魚料理を減らした方がよい3.2%に対し,今後増やした方がよいと回答した学生35.2%あり,現状での魚離れは,進むことなく,むしろ魚料理の必要性を感じ取っているように思われる.(2)水産加工品に関する調査生鮮魚類や水産加工品は共に使用頻度の高いものが好まれる傾向があり,水産加工品の使用頻度は,「ほとんど毎日」が33.6%と生鮮魚類8.2%に比べると高くなっている.これは保存性と調理手間のかからない便利さからきているが,料理に幅広く応用できるツナ缶,かつお節,かまぼこ,竹輪の利用率は高く,好きな料理名ではツナサラダ,ツナサンド,たらこのスパゲッティと若い年代の好みの料理が出現してきている.また嫌いなものについての約半数の無回答者は水産加工品は嫌いだという感覚はなく食べられると推察できた.ただし塩辛については食べ馴れていないので敬遠しがちと考えられる.(3)生鮮魚類と水産加工品のイメージ調査この調査では多極性魚と高級魚などについて,対象者が日頃どのようなイメージを持つているか,また食嗜好因子に対する影響はどうか調査したが「口ざわり」「後味」「食欲」「味」「嗜好」の5段階の尺度のうち「普通点数O」から「よい点数+1」の評価の傾きがみられたので,魚嫌いの心配はないように感じられたがいわしと塩辛についてほ低い評価となり,パターン類似率も低い.竹輪とかまぼこはパターン類似率も高いが,えび,ぶり,さけ,まぐろなど高級魚指向として好まれるものにイメージ的な高いパターン類似率が得られた.今回の第1報では若い年代の生鮮魚類と水産加工品の消費動向を調査してきたが,今後は魚離れ,魚嫌いについて追求調査を行いたいと思う.
著者
後藤 千穂 徳留 裕子
出版者
名古屋文理大学短期大学部
雑誌
名古屋文理短期大学紀要 (ISSN:09146474)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.35-40, 2003-05-29

留学生から身体の不調をきくことが多い.その要因として生活習慣の違いや環境の変化に伴うストレス等が考えられる.本研究ではアイルランドのゴールウェイ市の留学生を対象に健康調査を行い,身体不調の実態と生活習慣の変化との関連について検討した.調査協力の得られた留学生は92名(男性24名,女性68名)で,平均年齢25.6歳,平均アイルランド滞在予定期間は13.3週であった.対象者の国籍は,スイス26.1%,日本23.9%,スペイン19.6%の順で多かった.また,滞在形式はホームステイが85.9%と最も多かった.生活習慣の変化をみたところ,飲酒量は「増えた」が42.0%であり,喫煙量は「減った」が37.0%であった.食事量は「増えた」が41.3%で,摂取が増えた食品として「多脂性食品」や「甘い食品」が多く,反対に摂取が減った食品は「野菜」「果物」であった.体調の変化は「悪くなった」が32.6%で,3人に1人が身体の不調を感じていた.また,これらの生活習慣の変化および身体の不調について,国籍・滞在日数による差はみられなかった.生活習慣のうち,身体活動量,飲酒量および食事量と体調の変化との関連をみた.その結果,食事量が「増えたまたは減った」群では,「変化なし」群に比べ,体調が悪くなっており,特に野菜の摂取量が「減った」群では有意に体調が悪くなっていた.また,生活習慣の変化と身体症状数との関連を検討したところ,食事量の「変化なし」群の方が,身体症状も少ないという結果が得られた.以上の結果より,身体の不調の原因として,生活習慣のうち,食事の量,特に野菜摂取の重要性が推察された.
著者
井村 美和子
出版者
名古屋文理大学短期大学部
雑誌
名古屋文理短期大学紀要 (ISSN:09146474)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.97-106, 1994-04-01

女子短大生か既製服(ブラウス・スカートなど)の購入時意識決定条件にするであろうと思われる(1)活動性,(2)色と柄,(3)サイズ,(4)価格,(5)用途,(6)洗濯や手入れ,(7)持ち合わせ品との組み合わせ,(8)母にまかせる,(9)保温性・吸湿性などの着心地の9調査項目を設け,第一番目に考える条件(最優先)1位〜九番目に考える条件(最終)9位まで回答させ,1位と目答した結果を1位集団〜9位集団までの意識構造の傾向を,各集団のトップ相対度数で見ると,1位集団(2)色と柄38.6%,2位集団(3)サイズ32.9%,3位集団(4)価格24.3%,4位集団(4)価格22.9%, 5位集団(5)用途22.4%,6位集団(1)活動性30.0%,了位集団(1)活動性27.6%,(8)位集団(6)洗濯や手入れ27.1%, 9位集団で(8)母にまかせる86.7%で,3・4位集団では(4)価格に,6・7位集団では(1)活動性に上位の結果が認められた.しかし,いずれの集団も相対度数が50%以上には達しておらず意識構造の集中性は存在せず分散傾向が伺える.また9位集団で(8)母にまかせる86.7%の相対度数から,自立した短大生像または自分の物は自分で買うという現代の家庭機能像が浮かび上がる.更に意志決定要因を分析するためAグループーデザイン(ファッション性),Bグループー機能性(活動性),Cグループー品質と価格(快適性)の3グループに上述の(1)〜(9)の項目を分類所属させ,結果を分析したところ,女子短大生の既製服購入時の意識決定側面要因はAグループーデザイン(ファッション性)にあることが明らかになった.
著者
滝川 桂子 馬場 景子
出版者
名古屋文理大学短期大学部
雑誌
名古屋文理短期大学紀要 (ISSN:09146474)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.87-91, 1999-03-31

本研究は, 先行研究からの流れを受けて, 文部省認定・工業英語検定試験(以下, 工業英検)から工業英語の専門性と英語教育との接点を見出す目的をもっている.さらに目的を包括するために, 高等教育機関におけるESP(English for Specific Purposes)教育の適応性を考察する.今回は, 四年制大学工学部に在籍する学生128名に工業英検4級と3級の試験問題を与え, その得点状況を比較分析した.結果, 4級及び3級の選択問題に関しては先行研究を裏付ける結果となったが, 3級の特徴である記述問題では被験者全体の得点率が極めて低調であり, 英語教育の見地から大きな課題を残す結果となった.つまり3級の記述問題では単に工業の知識だけでは克服できない, 英語の文章力の問題が大きく影響を与えていると考えられる.現段階ではtechnical termやjargonという語彙教育中心と思われているESP教育に次なる展開を見出すことが可能になってきた.
著者
関川 靖
出版者
名古屋文理大学短期大学部
雑誌
名古屋文理短期大学紀要 (ISSN:09146474)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.59-68, 1996-04-01

金融革新(=自由化)の進展に伴って, 金融機関間の競争が激しくなってきている.この金融革新がもたらす自由競争により, 金融機関の経営方針に変化が余儀なくされ, リテイル部門を強化する金融機関も出現し, 家計にとっては資金調達・運用の両面に於いて効率性を享受できるようになった.すなわち, このことは家計にとって, 時間選好理論が示す消費・貯蓄行動からの効用を凌ぐ消費から得られるより高い効用を受けられるようになったのである.一方, 家計の方も, デモンストレーション効果・依存効果などが作用し, 貯蓄ばかりでなく, 信用を用いた消費行動を活発に行なうようになった.このように, 金融機関側及び家計側の消費者信用に対する供給と需要の両面からの要因により, 消費者金融が飛躍的に発展したのである.しかし, 消費者金融の発展に伴い弊害も現われてきている.その代表例は, 自己破産に結びつく多重債務の問題である.本論文は, この多重債務を若年世代によく見られ債務額が比較的に小さいマイオピック(短期)欲求充足型と中高年で債務額が比較的に大きい長期欲求充足型に分けて発生要因を分析し, 個別に対策を考察した.
著者
大野 知子 浜田 義和 中塚 静江 山口 寿美子 服部 三十治 三浦 英雄 奥原 恵理子
出版者
名古屋文理大学短期大学部
雑誌
名古屋文理短期大学紀要 (ISSN:09146474)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.43-53, 1988-04-01

サラリーマンの健康意識(自覚症状)と飲酒量,飲酒の動機(理由)などから,飲酒の実体とそ習慣性について検討を試みた.1.対象の健康状態は,健康に気を付けているものが74%を示したが,「肩がこる,疲れが翌日まで残る」の訴えが多く認められた.2.飲酒に付随して調査した煙草の喫煙状況は,30才代後半から40才代前半が喫煙人数喫煙量ともに多くみられた.3.酒類を好むものは全体の60%で,若年贋はウイスキーを好み,高年層は日本酒を好むが,ビールはどの年齢層にも好まれた.4,酒類の初飲年齢のピークは18才で,21才までに97%が経験し,動機は友人同志での飲酒が53%であった.5.飲酒の頻度は,20才代は週に1〜2回,30才代前半は週に3〜4回が多くみられ,30才代後半からは毎日飲むものが,年齢とともに増加した.6.飲酒人数は,全体でビール(84%),日本酒(65%),ウイスキー(60%),ワイン(29%),焼酎(32%)であった.7.1回当りの飲酒量(実質アルコール摂取量)は,日本酒1.8合(アルコール換算量51.3ml),ウイスキー3杯(38.6ml),ビール大ビン1.1本(32.0ml)の順位であった.8.1回の実質アルコール摂取量(アルコール換算摂取量)の多い年齢は30才代後半でビールの摂取量に限り,20才代前半が多飲を示した.9.飲酒店舗の利用状況は20〜30才代が,利用率,店舗数(種類レともに多くみられた,10.飲酒の動機(理由)では,若年齢層は「付き合いや雰囲気,なんとなく」が多く,高年齢層は,「付き合いや雰囲気」のほかに「習慣,好き,よく眠れる」などの個人的嗜好や「体調」などで飲む習慣性が認められ,30才代はそれらの飲酒型の分岐点であり,同時に飲酒習慣の形成される年齢である.ことが明確となった.11.飲酒と健康意識との関係では,飲酒量と肥満,愁訴数に相関が認められた.以上の内容は,第34回日本栄養改善学会に報告した.