著者
峪口 有香子
出版者
四国大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究は、瀬戸内海域をフィールドとした方言研究の先駆的な業績である藤原与一・広島方言研究所編(1974)『瀬戸内海言語図巻』のデータベース構築を目指し、総計241のデジタル言語地図を完成させる。また、実時間上の言語変容を解明するため、申請者が実施した瀬戸内海域での追跡調査結果のデジタル言語地図化を併せて行う。大量の方言データを包括的に分析できるツールとして、地理情報システムの分野で開発されたGISを導入し、空間的補間の方法を時空間にまで拡張することによって言語変化の状況を探る。方言の衰退の実態や共通語化の進行状況を把握するとともに、瀬戸内海域言語伝播のパターンを解明する。
著者
西嶌 俊彦
出版者
四国大学
雑誌
四国大学紀要 = Bulletin of Shikoku University (ISSN:09191798)
巻号頁・発行日
no.46, pp.97-108, 2016
著者
太田 剛
出版者
四国大学
雑誌
凌霄 (ISSN:18803466)
巻号頁・発行日
no.19, pp.29-80, 2014-04
著者
奥田 泰子 棚﨑 由紀子 成 順月 讃内 真理 今坂 鈴江 加藤 重子 安藤 純子 河野 保子
出版者
四国大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

地域在住健常男性高齢者20名を対象に、安全とされる入浴条件(40℃の湯に5分間の浸漬)で、入浴による生理作用への影響を明らかにした。すでに獲得していた地域在住健常女性高齢者11名のデータを加え、入浴前のバイタルサインを用いて入浴中の循環変動を予測する重回帰式を高い説明率で得ることができた。各重回帰式を用いて入浴中の変動値を予測し、入浴可否を判断することが可能となった。また、地域在住健常高齢者約200名を対象とした入浴の現状調査から入浴事故との関連を明らかにした。
著者
安 善姫 若山 浩司
出版者
四国大学
雑誌
四国大学経営情報研究所年報 (ISSN:13417436)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.71-76, 2004-12-25

Information Technology became widespread in the mid-1990, and, many local governments initiated e-government relatively quickly. E-government has developed into e-democracy, which has narrowed the distance between residents and government. It is carried out in every country in the world. Korea is not an exception, either. This article concerus the "GangNam cyber residents autonomic system". GangNam-Gu has a model of e-governance that cases an electronic residents meeting system. We suggest the present status of GangNam-Gu is a very good example for Japan.
著者
萩原 八郎
出版者
四国大学
雑誌
四国大学経営情報研究所年報 (ISSN:13417436)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.79-85, 1997-12-25

The hostage case that occurred at the Japanese Ambassador's official residence in Peru in December 1996 and lasted for 127 days was so sensational that it occupied considerable space in Japanese newspapers for many days. The positive aspect of this phenomenon was contributing to newspaper readers' accumulation of knowledge about Peru. However, we should pay attention to the fact that the newspaper reports related to this issue were not necessarily enough to provide an objective regional understanding of Peru. This paper discusses the image formation of Peru through the Japanese regional newspaper reports on the extraordinary case which took place in Peru.
著者
阿部 曜子
出版者
四国大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究は、グレアム・グリーンが、メディアに強い関心を持ち、メディアを戦略的に使ってきたことに注目し、その表象の在り方を考察するものである。グリーン研究の中では、周縁的な資料とされさほど論じられては来なかったが、グリーンは膨大な量の投書を新聞や雑誌に送り続け、また数多くの映画批評を書いてきた。時代的言説空間を視野に入れつつ、それらを分析・検証することにより、グリーンが大衆文化装置としてのメディアの力学を熟知し、それらを巧みに取り入れ自らの領域としていたことなどを明らかにする。
著者
羽賀 敏雄 佐渡 君江 中岡 泰子 有内 則子 知野 光伸
出版者
四国大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

大学教育において,伝統技術と関わった体験的な科学教育を行い,地域リーダーを育成する方途を検討した。その具体的な方法として、北方寒冷地の津軽の伝統技術である「こぎん」と南国阿波の伝統技術である藍染や「しじら織」のそれぞれの物性を対比しながら科学的・基礎的に解明し、その結果を踏まえて教材化して大学教育に実践し、知識・理解、及び問題発見・解決能力を高める学習効果を挙げることができた。実践は「染色化学」をはじめとする4つのアパレルに関する授業を統合的に組織することによって行った。藍草の特徴、徳島県における「すくも」生産の盛衰、藍染に関わる徳島県と他地域との現時点での交流等を概観した。また伝統技術と関わった地域リーダーの一般的資質要件を事例から抽出した。失意からの回帰力、共感力、利他性、先見性、創造性、コミュニケーション力、意思決定力、現状認識の正確さ等である。四国大学生活科学部の学生は、適切性や同調、快適を重視した落ち着いた被服行動をとり、天然藍で藍染することにより、現実の生活に向き合い、かつ活発になる傾向がある。広く伝統的工芸品の近代化とイノベーションの具体例を述べた。伝統技術の後継者育成の現状についても言及した。伝統技術を題材とする科学教育を大学で実践することによって、地域リーダーとしての資質要件の主要部分が育成できることを述べた。