出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
サイエンスウィンドウ (ISSN:18817807)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.1, 2021 (Released:2022-02-07)

Science Windowは、科学技術の魅力を紹介する電子雑誌です。大人も子どもも楽しんでいただけます。より良い未来社会の実現を目指して、科学技術と社会の関係について語り合えるきっかけを提供していきます。 今回の特集は[進化する科学館~日本科学未来館の挑戦~」です。 特集 科学博物館の歴史 科学博物館とは何か?その歴史と未来《科学史研究者・有賀暢迪さんインタビュー》 対話から共創へ、ともにつくる未来社会への案内人「科学コミュニケーター」 研究者・来館者が共創する展示:「ビジョナリーラボ」が目指すもの 未来館にある「研究室」:世界でも先駆的な取り組み 少し先の未来、みんなで考える《日本科学未来館 浅川智恵子館長インタビュー》
著者
下田 博次
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.31, no.8, pp.715-723, 1988 (Released:2012-03-23)

コンピュータ, OA機器から産業用ロボットの普及に伴ってテクノストレスと呼ばれる心身の疲労, 健康障害が問題視されるようになった。このテクノストレスは, マスコミがつくり出した心理不安であるとか, コンピュータが直接のストレス発生原因ではないという人もいる。だが一方では多くの症例報告とプログラミング作業から発生するストレス調査もすすんでいる。テクノストレスはコンピュータ関連労働の種類によってその表れと原因が違い, きめ細かい対応が必要である。しかし最終的には, 個人のライフスタイルと企業風土の問題に帰するところが大である。
著者
国立研究開発法人科学技術振興機構
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
JSTnews (ISSN:13496085)
巻号頁・発行日
vol.2021, no.6, pp.3-7, 2021-06-04 (Released:2021-06-30)

具合が悪くなったら病院に行く。当たり前とも思える医療の在り方が2045年にはがらりと変わっているかもしれない。センター・オブ・イノベーション(COI)プログラムの「スマートライフケア社会への変革を先導するものづくりオープンイノベーション拠点」では、さまざまなセンサーや薬剤を入れたナノサイズの小さなカプセル「ナノマシン」が血管を通じて体中を巡り、疾患を超早期に発見し治療まで行う新しい医療の確立に挑んでいる。重篤な疾患にかかった際の身体的、経済的負担や不安から解放され、誰もが健康を当たり前のものとして享受できる社会の実現を目指す。
著者
大木 洵人
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.234-242, 2014
被引用文献数
2

本稿では,情報技術を駆使した聴覚障がい者向けサービスを紹介する。日本の聴覚障がい者が直面している社会課題を取り上げ,その解決に情報技術がどのように役立つのかを著者が代表を務めるシュアールグループの事例を中心に説明する。(1)聴覚障がい者や手話に対する理解の低さ,(2)聴覚障がい者と聴者における機会提供の格差,(3)聴覚障がい者に向けたサービスの限界などの社会的背景から,(1)手話通訳者の不足,(2)手話から引く辞典の欠如,(3)手話による娯楽の不足といった社会的課題に直面している。これらの課題を解決するために,シュアールでは,(1)遠隔手話通訳,(2)手話キーボード,(3)手話ガイドアプリ,(4)手話ポッドキャストの4つのサービスを提供している。これらすべてのサービスは近年の情報技術の発展がなければ生まれなかったものであり,まさに情報技術が社会課題の解決に寄与する実例である。
著者
小山 順一郎
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.144-154, 2007
被引用文献数
1

学術雑誌を中心に,表紙にISSN番号が表示された逐次刊行物が増えてきている。本稿では,このISSN(国際標準逐次刊行物番号)の一層の普及に資することを目的として,逐次刊行物の刊行形態と書誌データへの影響,識別のための固有のコード番号の必要性,ISSNのデータを登録・維持する国際組織であるISDS(現ISSNネットワーク)の設立経緯,その活動内容と最近の動き,ISSN日本センターの発足と歩み,国内のISSN付与状況と課題,JIS X 0306: 1999に規定されているISSN規格の内容,日本センターでの付与作業の実際と登録申請時のFAQについて述べ,最後に国内のISSN付与に関する最近の話題を報告する。
著者
新井 紀子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.12-19, 2009

情報・システム研究機構国立情報学研究所では,研究者向けサイエンス2.0基盤サービスResearchmap.jpを公開する。本サービスは研究者に対して,研究ホームページを公開するための領域である「マイポータル」のほか,バーチャルなデスクトップの機能を果たす「マイルーム」,他の研究者と共同研究や委員会活動をするためのコミュニティーを提供する。マイポータルには研究者履歴(Curriculum Vitae)を公開するためのテンプレートのほか,研究ブログ,資料配布用キャビネット,動画配信ツールなどが備えられており,研究者はその中から自分を表現するためのツールを自由にチョイスし,効果的に情報発信を行うことができる。
著者
小原 由美子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.8-21, 2002

ニコルソン・ベイカー著『ダブル・フォールド』は,議会図書館はじめ多くの米国の図書館が,19世紀後半以降の新聞原紙をマイクロフィルム化後廃棄していることに端を発し,図書館の資料保存政策全般を痛烈に批判した書である。マイクロフィルム化・デジタル化よりも現物資料の保存を最優先するよう訴えるベイカーに対し,図書館側は,資料の内容保存と利用者の利便性を考えると,媒体変換は必須であると反論した。その一方,図書館情報資源振興財団(CLIR)は「図書館資料の現物保存タスクフォース」を公表して現物資料の重要性を見直す提言を行った。日本でも書庫不足により現物資料廃棄を行わざるをえない状況にあるが,国立大学図書館協会や医学図書館協会では,廃棄基準の設定や資料の共同収集・分担保存に取り組みつつ,国立保存図書館の設立を模索している。
著者
サイエンスウィンドウ編集部
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
サイエンスウィンドウ (ISSN:18817807)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.1, 2021 (Released:2021-07-07)

「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマを掲げる大阪・関西万博。 2025年の開催に向け「TEAM EXPO 2025」などがすでに活動を開始しています。 どんな万博を目指すのか、大阪・関西の学校や企業の取り組みなどをご紹介します。 【特集:みんなで創るぞ 2025年大阪・関西万博】 1) 人類の進歩を把握する試み、国際博覧会――展示から対話へ 《歴史研究者 佐野真由子さんインタビュー》 2) 2025年「大阪・関西万博」が本格始動!未来を共創する“巨大な文化祭” (2025年日本国際博覧会協会 今村治世さん) 3) ロボット教育×SDGsで「みんなが笑顔になれる」社会をつくる 《TEAM EXPO 2025追手門学院大手前中・高等学校ロボットサイエンス部》 4) 日本発「第5のがん治療」BNCT、いよいよ離陸 (大阪府立大学BNCT研究センター 切畑光統さん/ステラファーマ 浅野智之さん) 5) 万博までに知っておきたい!SDGsに貢献する関西発のオンリーワン技術 (スマイリーアース 奥龍将さん/大阪府立大学BNCT研究センター 切畑光統さん)
著者
辻丸 光一郎
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.45, no.8, pp.544-552, 2002 (Released:2002-11-01)

バイオテクノロジーの分野では,ヒトゲノム解読が終了し,現在はタンパク質の構造と機能の解析にステージが移行し,ポストゲノムの時代となった。ゲノム・ポストゲノム研究の進展に伴い,知的財産の重要性が高まっているが,それとともに新たな問題が生じている。ゲノム・ポストゲノム研究では,遺伝子の配列やタンパク質の三次元構造座標データ等の情報が重要であるが,現在の特許制度では保護できない。また,ゲノム情報を用いた医薬品開発(ゲノム創薬)では分業化が進んでおり,これに伴いライセンスの問題もある。本稿では,ゲノム創薬と特許の関係を説明し,新たに生じている問題に言及する。
著者
松永 幸大 朽名 夏麿 桧垣 匠 馳澤 盛一郎
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.217-221, 2013-07-01 (Released:2013-07-01)
参考文献数
2

生物医学画像データを自動分類できる能動学習型ソフトウェアClustering-Aided Rapid Training Agent(CARTA)を開発した。CARTAは,自己組織化マップによる画像のクラスタリングを介して,専門家の意見を繰り返し学習することで,研究や検査目的にあった的確な分類基準を自動的に検討して選択する。判別が難しい2種類のがんについて核磁気共鳴画像法で画像を取得し,CARTAを用いて分類したところ,2種類のがんを由来別に,高精度で分類することができた。CARTAは生物学,医学,数学と情報科学が融合した学際的な次世代ソフトウェアであり,今後,生物医学画像の自動分類や定量解析の有力な支援ツールとなる。
著者
久米川 正好
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.400-407, 2012

アナログ時代のフィルムは,劣化,散逸し,死蔵されている。われわれはアナログ時代の貴重な科学映画作品を収集し,高度な技術でデジタル復元し,保管している。この映像をWebで国内外に広く提供することにより,記録映画界の発展に寄与するとともに,日本の文化,科学,産業の継承と発展に貢献しようと,2007年4月1日「NPO法人科学映像館を支える会」を設立した。その活動の意義,5年間の収集,保管と提供に関する実績を紹介する。またその間に生起されたさまざまな課題,特に作品の劣化と資料の散逸および著作権処理問題などを明らかにした。今後,映像遺産を守り,どう生かすべきかについても触れた。
著者
高橋 しのぶ
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.145-154, 2010

経済協力開発機構(OECD)は世界最大のシンクタンクとして,他の国際機関に先駆けて,充実したオンライン・ライブラリー・サービスを提供している。このたび,OECD iLibraryという名称で一新したオンライン・ライブラリーと,統計データベースOECD.Statの効果的な使い方を,OECD東京センターに寄せられた質問を例に挙げながら示すとともに,実際にご購読いただいている日本とアジアの大学でOECDのデータベースがどのように受け止められ,利用されているかを紹介する。
著者
独立行政法人科学技術振興機構
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
JSTnews (ISSN:13496085)
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, pp.3, 2004

<p>東京大学生産技術研究所教授から日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)の研究所長になり、日本TIの社長を務め、この10月にJST研究開発戦略センター長に就任した生駒さん。その迫力ある変身で培った研究者精神と経営者マインドの双方を駆使して、いま日本の科学技術戦略を構築中だ。</p>