2 0 0 0 OA 編集後記

出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.12, pp.878-878, 2017-03-01 (Released:2017-03-01)
著者
清貞 智会
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.213-217, 2003
被引用文献数
1

日本のR&D投資は世界第二位である。また,日本のR&Dポテンシャルは非常に高いが世界から見るとその日本の顔がよく見えない。一方,日本の学会をみると医療系やバイオ系でその会員数が伸び活力があるが,伝統的な学会,例えば応用物理学会や機械学会は最近その会員数が減少し続ける。こういった状況下での日本の科学技術コミュニティの現状を次の観点から論じた。1) 日本の研究インフラの不整備 2) 日本の国際競争力の評価が低い 3) 国際的に評価の高い,例えばノーベル賞,ラスカー賞などからみた,および,世界的に定評のあるアカデミーの日本人の会員数から見た日本の国際的な存在感 4) 日本の論文の被引用度と主要国の論文のシェア。日本の顔を世界に見せるには,研究成果を流通させることが必要である。そのためには,サイエンス・コミュニケーションを活性化すること,具体的にはジャーナルの国際化を図ること,学会の活性化が必須であると述べる。
著者
三橋 規宏
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.383-393, 1993

本稿は,テレコム旬間参加行事として開催されたテレコム旬間講演会講演を収録したものである。演者は,平成不況はすでに出口が見えてきたと判断し,景気回復後の日本経済に先端技術がどのように関連していくかを述べた。まず,景気回復後の日本経済の前途に立ち塞っている人口の高齢化,地球環境問題,先細りする導入技術などの成長制約要因を具体的に説明し,これを乗り切るためには自前の先端技術を開発し,それをうまく産業として育てていくことが必要であると説いた。また,日本で開発可能な先端技術にはどのようなものがあるかを具体的に挙げて産業化の可能性を探り,それらを産業に結びつけていく際の社会的な課題,留意点についても述べた。

2 0 0 0 OA PINUP

出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.11, pp.797-797, 2017-02-01 (Released:2017-02-01)
著者
坂井 修一
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.11, pp.768-771, 2017-02-01 (Released:2017-02-01)

インターネットの利便性をこれまでになく享受し,ネット上に拡散する情報の力が革新的な発想を後押しすることも多い21世紀初頭は,同時に情報漏えいや権利侵害,依存といった弊害や危うさを露呈し始めた時代でもある。不可視だが確実に存在する脅威,ネットにつながっているゆえの不自由さをも見極める必要がある。現代の環境を冷静に認識し,今起きていることに対してどうふるまうべきか。現代思想・法曹・警察行政・迎撃技術・情報工学・サイバーインテリジェンス等のスペシャリストが,6回に分けて考える。第5回は情報理工学者で歌人の坂井修一氏が,「ソフトウェアに手足(アクチュエーター)と目鼻(センサー)がついたもの」という現在の世界を解析し,そこにおける人間のありよう,備えるべき教養,そして幸福を考える。
著者
柴田 智広
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.9, pp.607-615, 2016-12-01 (Released:2016-12-01)
参考文献数
27
被引用文献数
1

高齢化の進展により介護現場での人材不足が懸念される中,介護予防(要介護者の増加の抑制)や要介護者の生活支援サービスなどの分野ではロボット技術の活用が喫緊の課題となっており,国主導での研究開発が盛んに進められてきた。しかし,ロボット技術の社会実装にあたっては,安全性,コストとともに,要介護者一人ひとり異なる認知能力や身体的特性にどのように適応させるかが大きな課題となっている。本稿では,ロボット介護機器やITによる介護支援や介護予防サービスの現状を概観するとともに,筆者の研究グループによる低コストな装置(KinectやWii Balance Board)を応用した姿勢維持のリハビリテーション支援や,強化学習理論を応用した着衣介助ロボットおよびダーツ投てき運動学習支援の研究を取り上げ,現状の課題および今後の見通しを示す。

2 0 0 0 OA PINUP

出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.9, pp.647-647, 2016-12-01 (Released:2016-12-01)
著者
高野 史子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.186-194, 1977

参考文献リストの記入方法を,医学雑誌の投稿規定はどのように記述しているか,和洋各100誌について調査した。調査項目は次の12点である。①参考文献リストを正確・完全に記入するよう注意しているか ②本文中の引用方法 ③記載対象となる資料の範囲 ④記載資料数の制限 ⑤排列順 ⑥スタイルブックの指定 ⑦論題 ⑧終りのページ ⑨雑誌名 ⑩著者名 ⑪非雑誌資料の書誌要素 ⑫見本。使いやすい参考文献リストができるかどうかは,上記の①と③について投稿規定中にはっきりと具体的に指定しているかによることがわかった。和雑誌では,規定の表現が曖昧であることと,全分野・全国的なスタイルブックが,今まで存在しなかったことにより,良いリストができにくかった。参考文献リストを作成する際に,著者に助言を与えることも,図書館の仕事の一つとして認識したい。
著者
三澤 千代治
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.31, no.11, pp.919-932, 1989

本稿は, 第25回情報科学技術研究集会の講演を再録したものである。前段は, 企業における情報の集め方や利用の仕方について, 経営者としての経験に基づいた実践的な話である。経営者が計画を立てる時には, 自ら頭を下げれば情報が集まり, 人を集めることも重要であり, また, その情報を役立たせるためには, 現場に対する十分な理解が必要である, と説く。後段は過去40年の日本の産業, 技術の変遷をたどり, これからの日本は新しい資源を持つ新資源大国となるために, 研究開発促進にデータベースが利用できる, と述べる。
著者
岡田 小枝子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.7, pp.E2-E2, 2015-10-01 (Released:2015-10-01)

vol. 58, no. 6「科学技術広報研究会の活動」の本文p. 458, 右段, 下から1行目 誤:SLA(スタンフォード線形加速器センター) 正:SLAC(スタンフォード線形加速器センター)
著者
阿部 哲也
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.116-127, 1985
被引用文献数
1

中日新聞社は1984年1月から新聞記事データベースACE-CHUNICHIの実験サービスを開始した。1985年内には商用化を開始する予定である。本稿ではまず, 情報社会における記事データベースの位置付けを明確にし, 次にACE-CHUNICHIの構築の背景, 具体的内容, データベース作成における諸問題を述べた後, 新聞社におけるデータベースのあり方に触れる。
著者
矢口 学
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.40, no.11, pp.1020-1030, 1998
被引用文献数
1

科学技術振興事業団は,平成9年8月よりファクトデータベースシステム"ChemSource"のインターネット提供を開始した。このシステムは"JOIS-F"システムより継承した「熱物性データベース」,「結晶構造データベース」,「質量スペクトルデータベース」を搭載しており,インターネットならではのGUI検索や,Javaによる高度なグラフィック表示を実現しているが,現在無料での提供が行われており,特別な登録手続き無しに利用できる。本稿はとくにその利用法を中心に,システムを紹介するものである。

2 0 0 0 OA PINUP

出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.7, pp.502-503, 2016-10-01 (Released:2016-10-01)
著者
大江 和彦
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.277-283, 2016-08-01 (Released:2016-08-01)
参考文献数
5

医療で発生する多種多様なデータをこれからの医療に生かすためには,まず医療データベース(DB)を構築し,次にそれを多角的に解析して,そこから得られる新しい医学的知見を医療に展開していくことが求められる。ビッグデータからの類似症例の病状探索やAIへのデータ活用,多施設医療ビッグデータの構築のためには,SS-MIX2標準化ストレージのような医療データの標準化されたデータ収集基盤の導入と,医療DBにおける匿名化手法の共通化が必要である。こうした基盤のうえに,PMDAのMID-NETデータベース事業が実施されている。また,学会などが主体となって疾患別の臨床症例登録DBも複数構築されつつあり,共通DBシステムとして多目的臨床症例登録データベースMCDRSが筆者らにより開発され活用されている。今後は生活圏データや個人ゲノムデータも情報源になり,さらに課題が複雑化するため,共通の基盤を整備していくことで効率化,質の高度化を図っていく必要がある。