著者
独立行政法人科学技術振興機構
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
JSTnews (ISSN:13496085)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.12-13, 2007 (Released:2021-02-15)

日本人の大人の大多数は子どもの頃に比べると、科学技術への関心が低くなる。関心は低くても、科学を大切に思い信じているから、ニセ科学にだまされる。そんな現状に警鐘をならす左巻健男教授に話を聞いた。
著者
中村 文胤
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.52, no.8, pp.475-486, 2009 (Released:2009-11-01)
参考文献数
6

近年,世界的に臨床試験情報の登録・公開が求められている。代表的な臨床試験登録・公開サイトであるClinicalTrials.govを対象に,登録数の推移,実施機関,実施国,対象疾患,試験のフェーズについて調査,分析を行った。さらに,その中から被験者登録が終了した試験(Closed Studies)に限定し,リファレンス情報の収録率およびPubMedへのリンク状況を調査した。その結果,2005年を境に,私企業および大学等を実施機関に含む試験の登録が著しく増加していること,フェーズ情報が収録されていない試験が3分の1を占めること,登録された試験の3分の2以上が欧米で実施された試験であることがわかった。また,Closed Studiesでは,約2割にリファレンス情報が収録されていること,リファレンス情報を持つ試験では,90%以上がPubMedへのリンクを併せて収録していることがわかった。
著者
サイエンスウィンドウ編集部
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
サイエンスウィンドウ (ISSN:18817807)
巻号頁・発行日
vol.10, no.C3, pp.1-81, 2016 (Released:2019-04-12)

子ども向けの本「もっと知りたい!遺伝のこと」の冊子体一式(PDF版)およびE-BOOK版は下記のURLで閲覧できます。 https://sciencewindow.jst.go.jp/kids/04.html 目次 登場人物 第1章 家族が似ているのはなぜ? p.04 生まれてくる赤ちゃんは誰に似ている? p.08 ぼくたちはご先祖様にも似ている? p.12 コラム 何千年も謎だった生き物の親子が似る不思議 第2章 【まんが】遺伝の謎を解き明かした人々 PART1 p.24 コラム 遺伝の謎を追いかけた科学者たち 第3章 いろいろな生き物がいるのはなぜ? p.26 人はどんな動物に似ている? p.30 どうしてたくさんの生き物がいるの? p.32 受けつがれるバトンって何? p.34 塩基はどれくらい並んでいるの? p.36 コラム ゲノムがわかると恐竜の姿がわかる? 第4章 遺伝情報はどうやって伝わる? p.38 DNAはどこにあるの? p.40 両親から受けつぐものは何? p.44 DNAに遺伝情報が書き込まれている? p.46 コラム ゲノムから見る人類の広がり 第5章 わたしの体はどうやってできる? p.48 どうやってわたしたちの体を作っている? p.52 体のことは全部遺伝子で決まるの? p.56 【まんが】遺伝の謎を解き明かした人々 PART2 p.58 【まんが】遺伝の謎を解き明かした人々 PART3 p.60 コラム 遺伝子技術の歴史 p.62 コラム まったく同じ遺伝子を持つ一卵性双生児 第6章 自分の遺伝子を知ること p.64 遺伝子から何がわかるの? p.68 どうやって遺伝子を調べるの? p.70 これからの医療はどうなる? p.72 一人ひとりが違っているね p.74 たった一つのわたしの命を大切にしたい p.76 遺伝に関わる仕事 p.78 遺伝のことをもっと知りたい p.80 あとがき
著者
国立研究開発法人科学技術振興機構
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
JSTnews (ISSN:13496085)
巻号頁・発行日
vol.2022, no.2023.1, pp.10-11, 2023-01-04 (Released:2023-01-31)

藻類による物質生産では、光の自己遮蔽効果による細胞密度の頭打ちと、光エネルギーを物質生産に集中できないことが実用化の妨げとなっていた。神戸大学先端バイオ工学研究センターの蓮沼誠久教授はこの課題解決に際し、二酸化炭素(CO2)吸収と代謝を維持したまま細胞分裂を停止させる細胞増殖制御因子を発見した。さらに、AIと代謝工学を組み合わせることで物質生産株の開発を加速するとともに、実験操作のオートメーション化にも取り組んでいる。
著者
山室 真知子 野原 千鶴 飯田 育子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.37, no.9, pp.759-770, 1994-12-01 (Released:2008-05-30)
参考文献数
16

大学や病院の多くの医師は, これまで慣例のように文献検索, 文献の入手および学会等のスライド作成などを, 製薬企業の医薬情報担当者 (MR)のサービスに依存してきた。このサービスが平成5年 (1993) 4月より, 製薬会社242社が加盟する「医療用医薬品製造業公正取引協議会 (公取協)」が定めるサービス提供の制限を超えるものとして, そのサービスの自粛が行われた。その結果, 多くの病院図書室ではオンライン検索の端末機やCD-ROMによるコンピュータ検索が新たに導入され, 文献入手の依頼が集中することとなり業務上大きな戸惑いがみられた。その状況を把握すべくアンケート調査を行い, 262機関より回答が得られたので報告する。
著者
サイエンスポータル編集部
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
サイエンスウィンドウ (ISSN:18817807)
巻号頁・発行日
vol.16, no.S4, pp.1, 2022-11-15 (Released:2022-11-11)

世の中には科学技術があふれ、日々の暮らしを豊かにし、また自然界のことを知る喜びを与えてくれています。その発展によって、未来がより明るいものとなるよう、私たちは願っています。 「Science Window(サイエンスウィンドウ)」は、一人でも多くの方にとって科学技術が少しでも身近になるよう、分かりやすく楽しい情報を発信するウェブマガジンです。 【特集】ダイバーシティーはいま 「誰一人取り残さない」という理念を掲げる国連の「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals、SDGs)」。その実現のため、異なる特徴や特性を持つ者がともに存在する状態を指す「ダイバーシティー(多様性)」が大切なキーワードになっています。人権尊重の視点とともに“多様性がある方がより良いアイデアや解決策が生まれ、社会が強くなる”という考えから、組織やコミュニティーづくり、働き方、文化、生態系など、さまざまな分野で語られています。 2019年から発行している「Science Window」SDGs特集号では、SDGs達成に向けた科学技術の担い手たちの未来ビジョンや取り組みを紹介してきました。今回はジェンダー、国籍、障がい、地域など、さまざまな多様性に着目し、その取り組みや担い手たちの声を盛り込みました。社会や科学技術の世界のダイバーシティーについて、一緒に考えてみましょう。 【目次】 イノベーション加速の原動力に 《行木陽子さんインタビュー》 一人の高校生の願いから生まれた「だれでもピアノ」 《新井鴎子さんインタビュー》 障がい者の埋もれた能力を掘り起こそう ジェンダー平等がもたらすより良い社会 《佐々木成江さんインタビュー》 燃料デブリの取り出しに挑む 《岩渕美咲さんインタビュー》 ポジティブな出産、適切な情報提供が後押し 世界で学んだコンビ、水中ドローンを開発 雨水をもっと暮らしに活かそう 世界を舞台に、今後の活躍を期待 《羽ばたく女性研究者賞の受賞者に聞く》 「STI for SDGs」アワード2022 受賞取組一覧 ※高解像度のPDFファイルを提供しています。「Science Portal」のお問い合わせフォーム(https://form.jst.go.jp/enquetes/inquire)よりご連絡ください。
著者
石坂 憲司
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.207-215, 2009 (Released:2009-07-01)
参考文献数
5

信州大学附属図書館医学部図書館(当館)では,地域医療支援活動の一環として,平成20年6月より長野県内の信州大学研修医・研修生派遣病院に対し,次の新サービスを開始した。(1)JDreamIIのコンソーシアム契約による特別価格での提供,(2)Web申し込み方式による文献複写物の提供。次に,平成21年5月より信州大学医学部附属病院内に患者図書室が開設され,当館からは医学系図書の受入,各種情報提供を行うこととなった。本稿では,新サービスの開始に至る経緯と現状,および信州大学医学部附属病院患者図書室の概略を報告する。これらの活動により,関連病院の医学文献の入手,および病院患者に対する医学文献提供が格段に向上するものと期待される。
著者
野添 篤毅
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.50, no.9, pp.580-593, 2007 (Released:2007-12-01)
参考文献数
25
被引用文献数
2 1

本稿は米国国立医学図書館(NLM)が作成するMEDLINEデータベースを中心とするNLMの医学情報サービスについて,1960年代から現在までを歴史的に概観する。医学文献データベースの創成期であるMEDLARSの時代から,MEDLINEのオンライン時代,飛躍的に利用の伸びた今日のWeb版のデータベース・サービスPubMed,従来の医療関係者中心から一般市民への健康情報提供へと転換したMEDLINEplus,そして一次文献のデジタル・アーカイブPubMed Centralまでを時系列的に追跡していくとともに,NLMの情報戦略についても触れていく。特に筆者が受けたMEDLARS索引・検索研修の経験から,索引作業の実際,そしてMEDLARSのバッチ処理検索プロセスの実務についても詳細に述べる。
著者
サイエンスポータル編集部
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
サイエンスウィンドウ (ISSN:18817807)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.20221601, 2022 (Released:2022-08-24)

世の中には科学技術があふれ、日々の暮らしを豊かにし、また自然界のことを知る喜びを与えてくれています。その発展によって、未来がより明るいものとなるよう、私たちは願っています。 「Science Window(サイエンスウィンドウ)」は、一人でも多くの方にとって科学技術が少しでも身近になるよう、分かりやすく楽しい情報を発信するウェブマガジンです。 【特集】ローカルSDGs~身近な魅力を再発見~ 持続可能な、より良い世界を目指す国連の目標「SDGs」。 これを道しるべに、科学技術の力で地域の資源に 新たな価値を見いだす取り組みが、各地で広がっています。 【目次】 CHAPTER 01 ストーリーを構築し、多くの人と共有を 《川久保俊さんインタビュー》 CHAPTER 02 希少な「サクラマス」の養殖が拓く未来 CHAPTER 03 北海道のアカエゾマツをとことん活用 CHAPTER 04 雨水をもっと暮らしに活かそう CHAPTER 05 世界文化遺産の海ごみ対策にロボットを COLUMN SDGsクリエイティブアワード ―映像の力で理解と行動、人々のつながりをうながす― ※高解像度のPDFファイルを提供しています。「Science Portal」のお問い合わせフォーム(https://form.jst.go.jp/enquetes/inquire)よりご連絡ください。
著者
サイエンスウィンドウ編集部
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
サイエンスウィンドウ (ISSN:18817807)
巻号頁・発行日
vol.1, no.4, pp.1-28, 2007-07-01 (Released:2019-04-12)

サイエンスウィンドウ2007 7月号の冊子体一式(PDF版)およびHTML版は下記のURLで閲覧できます。 https://sciencewindow.jst.go.jp/backnumbers/detail/44 目次 【特集】 昆虫とふれあうこと p.06 書を捨てよ 野山へ出よう p.08 昆虫観察はおもしろい p.10 あなたのすぐ近くにある昆虫ワンダーランド p.12 ヤママユの飼育を通していのちを見つめる p.14 自然を愛でる心を育む俳句づくり p.15 こんなところでも昆虫とふれあえる 【連載】 p.02 似姿違質:ハス VS スイレン p.16 エッセイ 風の譜:蟻の反撃 p.17 再発見! ZOO:仲間たちと一緒に暮らすアジアゾウ p.18 科学教育Now!:小学校に理科支援員がやって来た p.20 ヨッシーのお米一話:田んぼに生きる仲間たち p.21 とっておきの一冊:「ぞうむしくんがんばる」 p.22 イチから伝授 実験法:ムラサキキャベツでカラフル色水遊び p.24 発見! 暮らしのなかの科学:水道の水 どこでつくられ どこへ行く p.26 せんせいクラブ p.28 シリーズ 窓:国営昭和記念公園
著者
溝口 理一郎 古崎 晃司 來村 徳信
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.361-371, 2015-08-01 (Released:2015-08-01)
参考文献数
10
被引用文献数
3

有用な情報をいかにして手に入れるかという問題は古くて新しい問題である。異分野交流の典型であるバイオミメティクスではそれが顕著に表れる。バイオミメティクスでは,生物が実現しているさまざまな機能を模倣することによって,これまでにない有用な機能を革新的な方法で実現することを目指している。しかし,生物学に不案内な工学者が生物に関する有用な情報を入手することは容易ではない。本稿では,そのような工学者を支援するための新しいシソーラスであるOntology-Enhanced Thesaurus(OET)に関する概要を解説する。OETは,オントロジーという一般的で抽象度の高い概念群を従来のシソーラスの上位に位置付けることによって,異分野間に存在するギャップを埋めることを目指している。オントロジーやシソーラスの解説も含めて,OETの構成やキーワード探索自体を支援するツールに関してわかりやすく説明する。
著者
国立研究開発法人科学技術振興機構
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
JSTnews (ISSN:13496085)
巻号頁・発行日
vol.2019, no.12, pp.8-11, 2019

<p>「人類が手にした最も正確な物差し」と呼ばれる「光コム」。周波数を超精密に測定する光の物差しの誕生は、広範な科学技術分野の標準や計測技術に革命的な進展をもたらした。電気通信大学大学院情報理工学研究科の美濃島薫教授は、光コムを進化させ、光のあらゆる性質を使いこなす画期的な基盤技術の開発に挑み、未踏の応用分野を切り拓こうとしている。</p>