著者
今井 浩
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.56, no.9, pp.602-610, 2013-12-01 (Released:2013-12-01)

現代において,学術情報発信の形態はインターネット通信を通した電子ジャーナルなど多岐にわたっている。電子情報通信学会では通信・電子・情報の分野を推進する学会として,1976年の英文論文誌刊行以来,国際化を視野に入れた学術情報発信を着実に進めてきており,これを国際活動の軸として,さらなる発展を目指している。本稿では,著者の視点からこれまでの活動をまとめ,新たな取り組みについても若干触れたい。
著者
中村 健太郎
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.100-106, 2015-05-01 (Released:2015-05-01)

日本音響学会は1936年発足以来,「音」に関するあらゆる分野の学術交流の場として,学会誌・論文誌の発行,研究発表会や研究会,技術講習会の開催などを進めている。現在,約4,300名の会員が活発な活動を行っている。本稿では,学会誌での論文発行,研究発表会などを中心に,日本音響学会における学術情報発信の現状を紹介し,その課題について述べる。和文誌には和文論文に加えて解説記事や特集記事を毎号掲載している。英文誌も35年以上発行しており,J-STAGEにおいてオープンアクセスで公開している。本稿では,論文発行などの研究情報の発信状況と課題について概説する。
著者
小川 壮
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.420-428, 1995
被引用文献数
1

原子力に関して言えば,この灰色文献の問題はそれほど問題にはなっていないと考える。すなわち,原子力に関する文献等については,その性格からできるだけ早期に全文あるいは要約が英訳され,積極的に海外の関係機関等に配布されているからである。原子力は他の分野と比較すると非常に特殊な分野と考えられるが,国内外への情報提供の努力を今後も続けることが重要である。

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出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.206-207, 2016-06-01 (Released:2016-06-01)

2 0 0 0 OA GUI

出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.214-215, 1998 (Released:2001-04-01)
著者
時実 象一
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.56, no.12, pp.822-832, 2014-03-01 (Released:2014-03-01)
参考文献数
14

わが国の主要な電子ジャーナル・プラットフォーム,J-STAGE,NII-ELS,メディカルオンラインにおける科学技術分野の学術雑誌の登載数を2005,2008,2013年の3回にわたり調査した。2013年2月における全雑誌中の電子ジャーナルの比率は,和文・混載誌38.7%,英文誌89.3%,全体では44.5%であった。全プラットフォームの,2005年から2013年の間の電子ジャーナル増加率は,和文・混載誌が83.9%,英文誌が29.2%,全体では73.6%であった。また,プラットフォームごとの比較では,J-STAGEの増加が顕著であった。英文電子ジャーナル334誌については,49.7%(166誌)が海外出版社からのみ提供されている。海外出版社のシェア,および各雑誌の出版社の推移についても調査した。JST(JSTPlusおよびJMEDPlus),NII-CJP,医学中央雑誌,JAPICの各文献データベースの2011年収録雑誌数の重複を調べたところ,JSTのみに収録されている雑誌数(567誌)は,NII-CJPのみの収録誌(226誌),医学中央雑誌のみの収録誌(174誌)と比較して多かった。データベース間の重複では,JSTと医学中央雑誌の重複が多いことがわかった。
著者
安岡 孝一
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.826-832, 2013

住民基本台帳ネットワーク統一文字は,当初はUCS(国際符号化文字集合)を拡張する形で設計されており,いかなるコンピューターでも使用できるオープンなシステムを目指したはずだった。しかし,UCSの基本設計に対する誤解や,その後のUCSの変化に十分追随できなかったために,住民基本台帳ネットワーク統一文字は,もはや現代のOS上では動作しない文字コードになってしまっている。本稿では,住民基本台帳ネットワーク統一文字の問題点と,その問題点を踏まえた上での今後の方策について述べる。
著者
細江 孝雄
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.27, no.11, pp.981-999, 1985 (Released:2012-09-28)
参考文献数
9

1984年10月8日にJOISでEMBASE医学・薬学文献ファイルおよびそのサポートファイルであるMALIMET用語ファイルの提供サービスを開始した。JOISによるEMBASEの概要, 検索の特徴, MALIMETの有用性と検索の特徴について述べた。検索のポイントとなるキーワードについては, 新設のコマンドやMALIMETの利用と関連させて検索例を示し, とくに詳細に解説した。「おわりに」ではExcerpta Medicaの近況, 将来構想, 諸システムの先見性, JOIS-EMBASEでの検討中の課題について触れた。
著者
時実 象一
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.51, no.8, pp.580-587, 2008 (Released:2008-11-01)
参考文献数
1
被引用文献数
2 2

前編で同定した日本発行科学技術医学分野の論文誌2,655誌(2005年時点)のうち2,046誌(77.1%)はNII-CJP,JAPIC,医中誌,JSTのいずれかの国内データベースに収録されていた。また665誌(25.0%)はMEDLINE,SCI,CA,Scopusのいずれかの海外データベースに収録されていた。また英文誌351誌に限ると,収録数は国内データベース281誌(80.0%),海外データベース238誌(67.8%)であった。各データベース間の重複を調査した。
著者
山川 優樹 柴田 俊文 中井 健太郎
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.819-825, 2013
被引用文献数
1 1

土木学会応用力学委員会では,学術団体による社会貢献の取り組みとして,ウィキペディアを通じて土木工学や応用力学に関する専門知識・情報を体系的に社会に発信・還元することを目的に「応用力学ウィキペディアプロジェクト」を進めている。本稿ではこの「応用力学ウィキペディアプロジェクト」の活動を紹介する。また,学術団体による活動である当プロジェクトが情報発信のプラットフォームとしてウィキペディアを用いることの意義,利点,課題についても議論する。
著者
和田 恵美子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.49, no.9, pp.499-508, 2006
被引用文献数
1 3

健康情報棚プロジェクトは,患者・市民にわかりやすい健康・医療情報を提供することを目的とした民間研究グループである。これまで統一された分類がなくわかりづらかった闘病記に着目し,入手可能な約1,800冊を集め疾患別に分類した。リスト作成および収集,データベース化を行うとともに,モデルケース「闘病記文庫」の設置は公共図書館,患者図書館,医学図書館など全国10か所に及んだ。「闘病記文庫」は,同じ疾患に悩む患者やそれを支える家族,市民に活用され,患者中心医療の具現化として,ひとつの社会提言となった。
著者
村橋 勝子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.37, no.6, pp.524-530, 1994-09-01 (Released:2008-05-30)
参考文献数
9
著者
有本 建男
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.8, pp.623-634, 2015-11-01 (Released:2015-11-01)
参考文献数
28

20世紀末から始まった急速なグローバリゼーションと,デジタル技術の飛躍的発達,気候変動などグローバルな課題の急増によって,近代が築いてきた政治経済社会システム,人々の価値観,ライフスタイルが大きく変容している。ニューヨーク世界貿易センタービルのテロによる崩壊,リーマンショックによる世界経済恐慌,エボラ出血熱などの感染症,東日本大震災と福島原発事故は,いずれも,近代科学技術と近代文明の光と影,限界を私たちに明らかにした。科学技術への市民の信頼は大きく損なわれ,科学技術の目指す価値,制度体制は,今大きな見直しを迫られている。人々は,地球の有限性を強く感じ始めている。この時機,科学技術関係者は日常に流されることなく転換期を自覚して,自らの社会的役割と責任について,歴史的,社会的,哲学的な思考を深める必要がある。本稿は,科学技術と政治の関係について,歴史の中で政治リーダー,科学者,その共同体が考え発言し行動してきた事例をまとめたもので,今後の政策形成とグローバルネットワーク構築に向けて示唆を得ることができると考える。
著者
二宮 正士
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.8, pp.589-596, 2015-11-01 (Released:2015-11-01)
参考文献数
13

環境負荷の低減や限りある水・土地,気候変動の影響など複雑な制約のある中で,増え続ける人類が求める健康で安心な生活の基盤となる食料を安定的・持続的に増産することは容易ではない。しかし,ビッグデータの収集とデータ駆動型科学の問題解決アプローチで迫ることで,最適化への道を探り出すことが期待できる。そのためには効率的なデータ収集によるビッグデータ構築とそれを最大限活用するモデル開発が喫緊(きっきん)の課題となっている。それらの現状と方向性についてまとめる。