著者
武田 寅雄
出版者
園田学園女子大学
雑誌
園田学園女子大学論文集 (ISSN:02862816)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.A113-A138, 1978-10-30
著者
大江 篤
出版者
園田学園女子大学
雑誌
史園 (ISSN:13458396)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.48-49, 2003-03-20
著者
山口 律子
出版者
園田学園女子大学
雑誌
園田学園女子大学論文集 (ISSN:02862816)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.139-156, 2006-01-31

紅花染めは、昔から寒中の染めがよいと言われてきた。寒中と言わないまでも寒い季節に染色するのがよく、夏期は、紅花の染液が変質しやすいため、夏期の紅花染めはしない方がよいとされている。また、寒中の紅花染めは、色が冴え、最も色鮮やかに染め上がるのに対して、夏期の紅花染めは、色相が濁った色になりやすい。そこで、紅花染めの効果的な染色方法を見出すため、紅花染めにおける紅色素の抽出温度、および紅色素抽出液による染色温度の影響について検討した。1.紅花染めにおいて、紅色素の抽出温度を10℃から30℃の間変化させても、染色布の赤み、黄みの割合は、ほとんど変化しないことが認められる。2.紅花染めにおいて、黄色素の抽出除去が十分で、紅色素抽出液による染色温度を10℃に設定する場合、紅色素の抽出温度は、20℃以下で行うのが、効果的であると思われる。しかし、黄色素の抽出除去が不十分である場合、紅色素の抽出温度が20℃では、染色布は色がこく、濁った色になることが認められる。これは、黄色素の抽出除去が不十分であるため、紅色素の抽出の段階で、紅色素の抽出温度が高いほど、紅色素以外の他の色素の抽出が増加すると考えられる。従って、紅花染めにおいて、黄色素の抽出除去が不十分である場合、紅色素の抽出温度は、10℃以下の低い温度で行うのが効果的であると思われる。3.紅花染めにおいて、紅色素抽出液による染色温度が上昇するに従って、染色布の赤みは、多くなる傾向が認められる。4.紅花染めにおいて、黄色素の抽出温度、紅色素の抽出温度が最適であっても、紅色素抽出液による染色温度が20℃以上では、染色布は、明度が低くなり、色がこく、濁った色になることが認められる。これは、紅色素抽出液による染色温度が高いほど、紅色素以外の他の色素の染着量が増加するためと考えられる。また、黄色素の抽出温度、紅色素の抽出温度が最適である場合、紅色素抽出液による染色温度が10℃では、染色布は、明度が基準試料よりも高くなり、色はうすいが、冴えた、澄んだ色になることが認められる。従って、紅花染めにおいて、紅色素抽出液による染色温度は、10℃以下の低い温度で行うのが効果的であると思われる。
著者
村上 美代子 佐野 洋子 永江 春江
出版者
園田学園女子大学
雑誌
園田学園女子大学論文集 (ISSN:02862816)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.9-15, 1975-12-20

1.ジューサー処理によるジュース中の主な栄養構成をしらべてみた所, 殆んどの成分は混合した原料成分の約2/3程度がジュース中に移行し粗繊維でさえもとの1/3程度はジュース中に含まれていた。しかしビタミンCのみは完全に破壊されていた。2.ビタミンC結晶の水溶液中に, ジュースに用いられている代表的な種々材料のジューサー処理汁液を混合した場合のビ ミンC量の動静を観察した所, アスコルビナーゼを含まない大根ジュースを混しても何ら変化を認めなかったが, アスコルビナーゼを含むきゅうりのジュースを加えるとビタミンCは速かに破壊された。ポリフェノールオキシダーゼを含むりんごのジュースを加えても, きゅうりの場合と同様にビタミンCは破壊された。この場合, 味にさしつかえの無い0.5%食塩を加えてみたが, その効果をあまり認め得なかった。つぎに, アスコルビナーゼ作用の強い生人参のジュースを混じた場合, きゅうりやりんごのジュースの場合と同様の結果をみた。しかし この人参をあらかじめ電子レンジ処理(2分間加熱)した後, ジュースとし添加した場合には大根の場合と同様ビタミンCは破壊されなか3.以上の結果, ジューサーを用いてジュースをつくる場合, 原料の栄養構成の損失は案外少い。しかし素材によってはジュースからビタミンCを期待することは無理のように思われる。ビタミンCを期待するならば, まず素材中のビタミンCを破壊する酵素の存否を確認し場合によってはその前処理を適切に行った後ジュースをつくるべきである。
著者
小西 春江
出版者
園田学園女子大学
雑誌
園田学園女子大学論文集 (ISSN:02862816)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.233-247, 1991-01-31

1. 1989年7月4日〜31日の一般家庭の一週間の朝・昼・夕・間食の献立と使用した食品名を自由記入で食生活の実態調査をした。2.調査対象は,本学国際食文化コースの家庭97,食物栄養専攻の家庭87,一般主婦72,本学教職員家庭19で回収率は35%で,調査対象の家族像は,前回とほぼ同様であった。3.夕食の料理様式は,和洋中折衷型が45〜50%,和風37〜43%であり,調理操作は,なま物料理が22〜25%,和え物・サラダ料理が20〜22%で,夏の季節の特長を示していた。4.夕食の料理数は3品が28%で一番多く,副食に使用された食品数は8種類が多く,朝食では7種類だった。5.食事内容で目立ったことは,一世代は焼き魚やコロッケが以外に多く,二世代はみそ汁,サラダ類が目立ち,三世代は和え物,肉・野菜炒めが多く,漬物,野菜の煮物は各世代にわたってよく食べられていた。6.冷凍食品の利用度は,専業主婦・有職主婦の差は少差で,調理済み食品の利用度は専業主婦13%,有職主婦18%であった。7.朝食の主食形態は,前回とほぼ同じだがシリアル利用者が一世代に多くあった。8.朝食の米飯主食型の副食は,卵料理は一世代で,漬物やみそ汁は二世代,三世代でよく食べられ,パン主食型では,牛乳は一世代と三世代,生野菜,果物,ハムは一世代に多く,卵料理は二世代や三世代で多かった。9.卵の使用方法は,朝は米飯主食型は卵焼き,パン主食型は目玉焼き,ゆで卵,ハムエッグなのに対し夕食は揚げ物の衣,ハンバーグのつなぎ用で1人1個ずつではなかった。10.朝食の食事内容は,1986年と大きな差がみられず,また夕食の副食に現われた食品数も朝食と同じ程度の平均7.5種で,飽食日本は宴会の食べ残しだけで健康づくりのための生活指針は,一般国民には浸透していなかった。この10月にライフスタイルにあわせて見直した指針に改訂されるらしいが,毎日の食生活のつけは,何十年後の自分の健康に影響することをもっと認識させる食教育の必要性を感じた。
著者
天川 葵 川原崎 淑子 玉巻 十紀子
出版者
園田学園女子大学
雑誌
園田学園女子大学論文集 (ISSN:02862816)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.1-10, 1977-12-20

焼肉の前処理として, 鶏肉を清酒, 味淋に浸漬した場合の調理効果を総合的に検索するため, 重量, 乾物量, 粗脂肪, グリコーゲン(多糖類)たんぱく及びフォリン陽性成分の測定を行い, 可消化性ならびに光顕レベルでの形態変化を調べた。(1) 乾物量は, 対照, 清酒, 味淋浸漬の順延多く, 焼肉重量の減少とほゞ逆比例の関係を示した。(2) 粗脂肪量は対照, 味淋, 清酒浸漬の順に加熱による減少量が大きかった。(3) グリコーゲン(多糖類)量は, 清酒浸漬群では変化なく, 味淋浸漬で20時間に約7倍に増加し, 味淋中からのいちじるしい浸透を示唆した。(4) 水に不溶性の蛋白は大きな変化を示さなかったが, 水溶性両分中蛋白, ペプチドを除くフォリン陽性成分は清酒, 味淋浸漬で増加し, 特に時間経過と共に味淋浸清でいちじるしい結果を得た。(5)可消化性は, 清酒20時間ならびに味淋1時間, 20時間の浸漬で増加した。(6) 清酒浸清により, 細胞間隙が狭く, 細胞質の密度が高くなり, 筋線維内部に加熱によって生じた細かい切断が見られた。味淋浸清20時間では, 細胞サイズが生肉に近く回復し, 弾性の低下によって加熱の結果生じた線維の切断が見られた。
著者
冨田 大同
出版者
園田学園女子大学
雑誌
園田学園女子大学論文集 (ISSN:02862816)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.127-144, 1994-12-30