著者
ダオ フー ジュン
出版者
城西大学
雑誌
国際文化研究所紀要 (ISSN:13412663)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.25-48, 1997-07-15

移民についての討論の際には感情的,主観的な見解がよく出て,ホストの国の人びとを分裂させ,対立を引き起すと言っても過言ではない。国際労働者たちは普通,自分の故郷から離れ,世界各地へ技術と知恵をもたらすと同時に,自分のためもっと豊かで,自由な生活の実現を夢みて来る。しかし,戦争または経済不振の時になると,彼等は招かれざる客と見られ,差別され,冷遇される。周知の様にヨーロッパ諸国は現在いろいろな経済問題に直面し,その中でも失業問題は一番深刻である。結果として社会不安と人種間の緊張か高まり,潜在的な人種の偏見か暴露されうる状態である。国民の中にも自分の苦況の原因とみられる外国労働者に憎しみを持つ人達はすくなくない。フランスでは,極右民族中心主義者の祖国戦線(フロントナシオナル)が外国労働者排除の宣伝をくりひろげた。最近,南仏の知事選挙では,与党と野党の連合で抵抗したにもかかわらず,祖国戦線は四度目の勝利を飾った。その町こそ失業率は19%に達し,移住民の人口が多い所なのである。拙著は先ずフランスの移民の歴史をふりかえった後,この国で生活する国際労働者に対する従来の政策や今日の危機的な経済状の中にいるその人達をめぐる諸論争を取り上げる。それからフランスの例を通じて,日本または他の国の外国労働者の問題と比較し,幾つかの積極的な解決案を提出したい。
著者
牛島 万
出版者
城西大学
雑誌
国際文化研究所紀要 (ISSN:13412663)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.1-34, 2002-10-01

The Mexican-American War (1846-1848) was an extremely remarkable event for both Mexico and the United States of America, and makes a huge impact on their political and economic evolution. The U.S., which was the winner of this war, made Mexico cede California, New Mexico to the U.S., concluding the Treaty of Guadalupe Hidalgo in February 1848. The U.S. also obtained Oregon from Great Britain in 1846. The U.S. had completed the establishment of its Continental Empire, and this can be seen in the sudden elevation of Manifest Destiny. Therefore, in this war, the U.S. established the basis on which in the future it would continue on its way to world hegemony. The U.S. obtained a huge territory, namely, the West, expanded its domestic commerce, and enlarged its industrial sector in about thirty years after the war. In contrast, Mexico, defeated in this war, was not only forced to decline the country's force, but also to continue its political disorder after the war. Continuing internal conflicts and intervention by foreign countries promoted Mexico's economic underdevelopment. On this point, the Mexican-American War signals the beginning of a pessimistic history, and the gap which continued between the two countries remains now even after more then 150 years. For these reasons, an understanding of the Mexican-American War is essential to an understanding of the general relations between two countries.
著者
小野 昌
出版者
城西大学
雑誌
城西人文研究 (ISSN:02872064)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.21-40, 1994-03-25
著者
黄色 瑞華
出版者
城西大学
雑誌
城西人文研究 (ISSN:02872064)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.p64-41, 1994-03
著者
畠山 栄子 横内 靖典 田中 博明 石井 宏
出版者
城西大学
雑誌
城西大学研究年報. 自然科学編 (ISSN:09149775)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.63-79, 1991-03

今回は, 一般・集中・毎週グループの三つのグループに対し, 一般グループについては, 特別な条件は与えず, 毎週1回の体育実技を受講させ, 集中グループには5日間の集中授業のみで, その中で毎日3分間の踏台昇降運動をトレーニングとして条件を与え, その他は一般グループと同様に体育実技の授業を午前9 : 30〜午後4 : 30まで, 途中昼休みとして40分間の休憩を取っての毎日厳しい集中授業を実施。そして毎週グループは一般グループと同様, 週1回の体育実技を行うと共に毎授業時に準備運動として, 3分間の踏台昇降運動を実施した。そしてこの3グループ間の一年間の体育実技の効果を最初の測定(4月の体力測定の中の踏台昇降テスト)と最後の測定(12月の体力測定の中の踏台昇降テスト)との比較によってみたものである。ただし, 集中グループについては, 踏台昇降テストは集中授業の初日と集中授業の最終日に実施している。その結果, 何の条件も与えていないグループの最初の測定の結果と最後の測定の結果の値は, 平常脈・1回目の脈拍・2回目の脈拍・3回目の脈拍・身体効率指数, それぞれに多少良い傾向を示しているが, その差はあまり大きなものではない。つまり4月の体力(持久性に限り)からわずかながらの向上をみるに留まった。集中のグループについては短期間のトレーニングを与えることにより, 最初の測定の結果では, 一般グループを全ての平均値が大きく下まわっていたにもかかわらず, 最後には, 一般グループに追いつき, 更にはわずかながらではあるが追い越している。このことから一時的にでも継続してトレーニングをすれば, それなりの効果を上げることができる。これは当然のことであるが, そのトレーニングの内容が, わずか3分間の踏台昇降(男子40cm・女子35cmの高さの台使用)運動だけでトレーニング効果を得ているという事に興味をひくのである。最後に毎週グループについては, 当然の結果を得ているという事が証明され, やはり週に一度だった3分間の踏台昇降運動で, これ程大きな成果を上げることができたという事は, 大きな意義を持つものである。そして今回トレーニングを積んでいる者といない者とは, 脈拍ののび率の結果からもわかるように, ある刺激に対する反応の仕方がトレーニングを積んでいない者は, 大きく反応し, トレーニングを積んでいる者は反応が少ない。つまり負荷に対する許容量が大きいという事が証明された。これからも, 常日頃の運動不足により運動許容量が小さくなってきている人達は小さな刺激に対しても, 大きく反応してしまい, 各自の体力の低下が, 日常生活にも影響してくるようになる事は必然であろう。体力はちょっとした心がけで維持増進する事ができるのである。次回は, 特に毎週グループの学生の追跡調査をし, 現在の体力がどのように変化していくかを調査したいと考える。
著者
張 紀潯
出版者
城西大学
雑誌
城西経済学会誌 (ISSN:02872072)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.109-131, 2001-07-31
著者
中西 充子
出版者
城西大学
雑誌
城西経済学会誌 (ISSN:02872072)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.41-60, 1979-12-20
著者
安田 英典 鈴木 和男 山本 健二
出版者
城西大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

新型インフルエンザH1N1の学童間の流行伝播パラメータを2009年夏はじめの小集団の流行ケースから求め,仮想中央線モデルによる流行伝播シミュレーションを実施した.シミュレーションに基づいて学校閉鎖,家庭隔離などの対策の評価を行った.新型インフルエンザでは,感染した学童の成人対する割合が季節性インフルエンザとは大きく異なっていた.流行終焉後,公開された実データとシミュレーションによってポストアナリシスを行い,季節性インフルエンザとH1N1の流行伝播の差異について検討した.

1 0 0 0 制限主権論

著者
森田 昌幸
出版者
城西大学
雑誌
城西人文研究 (ISSN:02872064)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.1-20, 2006