著者
大竹 志保美
出版者
岐阜女子大学
雑誌
国文学会誌
巻号頁・発行日
vol.20, pp.178-192, 1991-03-26
著者
小川 宣子
出版者
岐阜女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1999

卵の調理特性である熱凝固性,乳化性および起泡性を利用した各種卵料理に及ぼす影響について、鮮度の影響,卵液のpH,卵液への食塩・乾燥卵白などの添加物および調理過程における加熱条件を物性および組織構造から中心に調べた。その結果、卵の熱凝固性では卵白の場合は鮮度の影響が大で、鮮度低下により凝固開始温度が高くなることがレオログラフより明らかになった。卵黄ゲルの物性には卵黄球の大きさおよび脂肪球の大きさが関わっていた。熱凝固性を利用した厚焼き卵では弾力のある厚焼き卵を得るためには濃厚卵白オボムチンの構造を維持する程度、卵液と調味料を攪拌することが望ましいことを明らかにすることができた。鮮度が新しい卵で作製した茶碗蒸しは弾力があり、この表面構造は鮮度が悪い卵で作製したものに比べ密な構造をしていた。さらには脂肪球が小さく分散していたことから口触りのいい茶碗蒸しになることが推定でき、これは官能検査の結果から裏付けることができた。種が異なる卵については名古屋コーチン種の卵のゆで卵の卵白,卵黄の硬さは白色レグホンに比べ硬く、弾力は大であった。また、名古屋コーチン種の卵黄を用いたエマルションは白色レグホンに比べ油滴が小さく、岐阜地鶏についても名古屋コーチン種と同様の結果であった。また、標準飼料にビタミンEとリノール酸を添加した飼料を摂取した鶏が産卵した卵は、加熱卵白ゲルの弾性,粘性いずれも普通卵に比べてあまり違いは見られなかったが、生卵黄の粘性は大きく、乳化性も優れ、卵黄ゲルの凝集性も大きかった。これは卵黄球中の脂肪球が小さいことが要因の一つではないかと推定した。
著者
持田 諒 三宅 茜巳
出版者
岐阜女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

岐阜県には地歌舞伎保存会が28座ある。研究代表者は、30年に亘る人間国宝を中心とした歌舞伎・文楽等伝統芸能の舞台監督体験を踏まえ、地芝居及び芝居小屋の現状調査を2006年から2008年の3年次に亘って実施した。又、それらを支える技術職人が数年にして他界していくことも痛感、一人の職人に秘められた時代層も同時に消滅することを痛感した。調査に当たっては古老の聞き書き、映像収録を重視し後世の生きた教材とした。又、未調査の〓殿型農村舞台の撮影、実測も実施した。
著者
住谷 芳幸
出版者
岐阜女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

『蒙求』に関する清原宣賢の注釈を記した『蒙求』欄外の書入れ、『蒙求聴塵』、『蒙求抄』について、相互の引用関係を調査した。その結果、『蒙求』欄外の書入れ、『蒙求聴塵』は、数度にわたり書入れられていること、『蒙求抄』については、行間の書入れを本文に取り込むことで新たな本文が作成されていることを確認した。このように清原宣賢の『蒙求』についての著述は、「増殖するテキスト」とでも呼ぶべきものであったと言えよう。
著者
久世 均 齋藤 陽子 松本 香奈
出版者
岐阜女子大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

学習教材を多方向から同時に撮影し、学習者の目的に応じた多視点映像として教材化すると共に、その多視点映像教材の教育利用について研究した.
著者
森 俊夫
出版者
岐阜女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

グレイレベル画像解析が編目密度の異なる平編物の視覚的特徴、規則的にあるいはランダムに折り畳まれた綿布の折りしわ外観及びさざ波状のしわや不規則な折りしわを含むランダムなしわの布の視覚的緩和挙動の測定に適用された。デジタル画像のグレイレベル平均、グレイレベルの同時生起行列から抽出される角二次モーメント、相関、コントラストやエントロピーおよびフラクタル次元が視覚的特徴量として測定された。これらの画像情報量は平編物の美しさ、布の折りしわやランダムしわの視覚的特徴や視覚的緩和挙動を特徴づけるのに有用であることがわかった。水玉模様の色対比や色陰現象を特徴づけるためにカラー画像解析が適用された。NTSC_RGBカラーシステムで表現されたRGB画像からL*C*H*画像への変換が行われた。同時生起コントラスト(CON)がL*、C*およびH*画像について計算された。CONは、水玉模様の対比効果や色陰現象を記述するよいパラメータとなることが分かった。並置混色の論理を応用して多色の色柄の全体的な色の印象から色柄布の寒暖を評価するために、カラー画像解析が適用された。多色系色柄布の暖色、中性色および寒色イメージは色相角により評価されることがわかった。RGB色空間を利用した色彩特徴解析が布の色彩テクスチャの特徴づけに適用された。因子分析により官能評価値と視覚的特徴量との関係が検討された。画像解析が色柄布の変退色を評価するのに適用された.画像中の各画素のL^*,a^*およびb^*がCIELABの公式を用いて計算され,L*,a*およびb*の全画素の平均値がそれぞれAVE-L^*,AVE-a^*およびAVE-b^*として得られた.単一色に対して,分光色差計によって測定されたL^*,a^*およびb^*と画像解析から求められたAVE-L^*,AVE-a^*およびAVE-b^*との間にはよい一致がみられた.