著者
鄢 玲
出版者
平安女学院大学
雑誌
平安女学院大学研究年報 = Heian Jogakuin University Journal (ISSN:1346227X)
巻号頁・発行日
no.17, pp.70-78, 2017-03-31

Take Xiamen University Tan KahKee College Japanese language students’ article“Application forstudy abroad”as the object of the research, to carry on the investigation about the Chinese expression,and we analysis the reasons for the expression style. We got below reasons: first, in the reason for thestudy abroad, allstudents always use the expression sucn as “I can be … by study abroad”, we do aquestionnaire survey, then we find that it is not only because of the differencebetween the Chineseand Japanese language expression, but also because about 20% of the students have a groundlessbeautiful illusion for study abroad. And the second, in the plan for the study abroad, most of thestudents only show the willing to hard study, but no Substantive plan. This phenomenon is due to avariety of reasons, such as society circumstance of loving yelling slogans, Chinese conditionsaboutslogans and practice always falling apart, education model of students’ loving use beautifulwords and sentences which from the very beginning study.
著者
平居 謙
出版者
平安女学院大学
雑誌
平安女学院大学研究年報 = Heian Jogakuin University Journal (ISSN:1346227X)
巻号頁・発行日
no.17, pp.9-17, 2017-03-31

2010年代における若手詩人の筆頭・最果タヒの第1詩集『グッドモーニング』の世界を本稿では分析・考察した。第2詩集『空が分裂する』や、その後の『死んでしまう系のぼくらに』『夜空はいつも最高密度の青空だ』において最果は、「都会」や「故郷」という芸術観光学的観点からみてもきわめて興味深い問題を積極的に追求する。『グッドモーニング』でもすでに「場所」という主題が色濃く表れているが、それは奇妙に鬱積しており、その後の彼女の詩集とは大いに雰囲気を異にしている。この詩集に現れる「場所」で最も多いのは「部屋」であり、それは常に「雨に濡れている」イメージを以て表現される。詩の中の「私」はそこから脱出することができていない。
著者
高橋 義人
出版者
平安女学院大学
雑誌
平安女学院大学研究年報 = Heian Jogakuin University Journal (ISSN:1346227X)
巻号頁・発行日
no.19, pp.1-10, 2019-03

建国以来の歴史が浅く「新しい国」であったアメリカには、20 世紀に入ってからも「アメリカ音楽文化」と呼べるようなものがまだわずかしか存在していなかった。アメリカを政治的にのみならず文化的にも「大国」にするために、アメリカ独自の音楽文化を育てることは喫緊の課題だった。その契機のひとつをなしたのが、レハールのオペレッタ『メリー・ウィドウ』のアメリカ上演(1906 年)だった。その爆発的人気をもとに、1934 年、『メリー・ウィドウ』はエルンスト・ルビッチ監督によって映画化され、オペレッタのアメリカ化が行われた。本稿は、18 世紀前半のイタリアにおけるオペラ・ブッファから、19 世紀後半~20 世紀初頭のヴィーンにおけるオペレッタを経て、20 世紀半ばに与えられたアメリカでミュージカルが誕生するまでの喜歌劇の歴史をたどりつつ、アメリカン・ミュージカルに与えられた課題を探る。
著者
伊藤 紀美江
出版者
平安女学院大学
雑誌
保育研究 (ISSN:03866246)
巻号頁・発行日
no.43, pp.19-24, 2015-03

『床下の小人たち』というタイトルで1956年林容吉によって日本語に翻訳されたメアリー・ノートン(1903-1992)のThe Borrowers(1952)は、60年近くに亘って日本の子どもたちに読み継がれている。しかし、どんなに優れた翻訳作品でも、書かれた国の文化的背景を原作とまったく同じように表現するには限界があり、また翻訳者は翻訳で作品を知ることになる読者への配慮が必要である。 この小論では、The Borrowersを原書で読むことで初めて見えてくる、英国独自の文化やその面白さについて、登場人物の名前の持つ意味、登場人物の英国人らしい振る舞い、舞台となる屋敷や主人公一家が暮らす床下の家のインテリア、英国社会に深く根付く階級制度などを中心に言及sるとともに、林氏の翻訳の素晴らしさについても紹介する。
著者
平居 謙
出版者
平安女学院大学
雑誌
平安女学院大学研究年報 = Heian Jogakuin University Journal (ISSN:1346227X)
巻号頁・発行日
no.19, pp.75-84, 2019-03

梶山千鶴子の師事したのは芥川賞作家・多田裕計であった。その多田裕計は、若いころから作家・横光利一に師事。洒脱で明るい「モダン俳句」の要素が横光利一から多田裕計を経由して梶山に伝えられた。横光利一の「モダン俳句」は情感を意識的にシャットアウトした形で制作されている。多田裕計の「モダン俳句」も同様である。多田は一方で「社会性俳句」の中において多くの人の「共感」を得られやすい社会的題材を詠う。多田の中では異なる方向のものとして「モダン俳句」と「社会性俳句」は存在していた。梶山千鶴子は、これらの2 つを彼女の中で昇華し、独自の形でバランスよく融合させた。この点が彼女の俳句創作上における最も偉大な業績である。筆者にとって最後の梶山千鶴子研究として本稿を書いた。
著者
商 鍾嵐
出版者
平安女学院大学
雑誌
平安女学院大学研究年報 = Heian Jogakuin University journal (ISSN:1346227X)
巻号頁・発行日
no.17, pp.101-109, 2016

This article has studied the historical development of both Ninnan Dialect and Japanese. Based on the analysis in their pronunciation and vocabulary, similarities between Ninnan Dialect and Japanesehave been found. They both have some similar pronunciation, which proved to belong to the features of ancient Chinese. Moreover, they have borrowed the spelling from each other on the lexical level.
著者
篠原 瑞希
出版者
平安女学院大学
雑誌
保育研究 (ISSN:03866246)
巻号頁・発行日
no.41, pp.28-31, 2013-03

教育心理学の授業を受け、学習について興味を持った。そのため課題レポートで心理学における学習について調べることにした。学習にはどのようなしくみとはたらきがあるのか、また心理学とどのような関係があるのかについて、実験を行い、研究を進めた。ハムスター(ジャンガリアンハムスター)に迷路をさせ、ハムスターがゴールまで辿り着く時間、失敗した回数を1日1回記録し、試行錯誤学習が証明できるかという実験を行い、考察を深めた。