著者
戸谷 鉱一
出版者
愛知学院大学
雑誌
愛知學院大学語研紀要 (ISSN:03885402)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.111-135, 2006-01
著者
菱田 邦男 HOANG TRONG SO HOANG T. S.
出版者
愛知学院大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2001

現代ベトナムの上座仏教における尼僧たちの存在形態について研究をした。ベトナムの上座仏教は、1939年にカンボジアで修行したベトナムの僧侶によってベトナムの南部にあるサイゴン市(現在ホー・チ・ミン市)に伝えられた。今回参考文献に基づき、現地の諸寺院を訪れ、聞き取り調査を実施し、次のことを明らかにした。現在ベトナムの上座仏教の活動地域は、中部のフェ市と南部のホー・チ・ミン市とその周辺に限られ、上座仏教の尼僧たちの存在もこの二つの地域に見られる。今回の調査で尼僧の人数が150人であることは明白に判った。フェ市における上座仏教の尼僧たち(8人)の修行道場は一箇所に集中し、在家信者として僧侶たちと一緒に修行をしているので、尼僧という名称は認められなかったようであり、「女修」と呼ばれるようになった。生活の面については、尼僧たちは殆ど自給自足であり、その宗派の信者からの布施は滅多にないようである。こうして生活の面で大変厳しい状態なので、初心者の弟子を受け入れることもできなくなるのは当然のことである。しかも、フェ市における上座仏教の尼僧たちは、大乗仏教の尼僧たちとの交流を全く進めていないので完全に孤立の状態にある。修行の面に関しては、尼僧たちは八戒しか伝授されていないので、女性の修行者の形態とみなされている。彼女たちは日常2回の坐禅と読経に専念するが、毎月2回八戒を再び伝授されることを僧侶の教団に求める。フェ市の尼僧と違って南部における上座仏教の尼僧たち(142人)は、特殊な形態を持って更に発展して盛んな様相を見せる。この地方の尼僧たちは5箇寺に集まって修行して入るが、特に福山禅院と宝隆寺における尼僧の場合は、フェ市の尼僧と同じように自給自足であるが、独特の修行法を持っている。修行の専門道場としての福山禅院では、尼僧たちは毎日殆どの時間を坐禅と経行で過ごすので、読経の時間は日課に見られない。そして彼女たちが毎日八戒の伝授を僧侶たちに懇請することは、フェ市の尼僧と違うところである。今回の調査で一番驚くことは、この禅院の修行に参加しているのは上座仏教の尼僧ばかりではなく、ベトナム大乗や「乞士派」の尼僧の姿が見かけられたことである。この三つの宗派の尼僧が一緒に修行することは、ベトナムでは絶対に考えられなかったことであり、戒律上や生活の面や宗教の違う点などというような様々な問題を乗り越えて一つの場所で生活しながら修行することは有り得なかった。このような交流は大変素晴らしいと実感した。宝隆寺における尼僧たちは、学習と修行との両面に重視している。特に注目すべきことは、その住職が尼僧たちに比丘尼の戒律を受戒させたい意向を持っていることである。実際にタイとスリランカに派遣されて受戒をした尼僧はいた。タイ・スリランカ・ミャンマーなどのような上座仏教の国々では、比丘尼の形を公的に認められていないので、これは深刻な問題になっている。尼僧の教団が発展できるか、社会的に活動ができるか、大乗仏教の尼僧教団と交流ができるか、比丘尼の戒律を受戒させることができるかどうかという諸問題には、ベトナム上座仏教の教団に大きな責任がある。
著者
林 康子
出版者
愛知学院大学
雑誌
愛知学院大学論叢 商学研究 (ISSN:02858932)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.371-388, 2004-09

社会における会計の役割の増大とともに, 会計はめざましい発展を遂げている。しかし, 深化していく会計技術や理論を支えるに足る「会計思想」というものは, 依然として体系化されていない。というよりも, 会計に「思想」は要らないという風潮が支配的であるのが現状であろう。本稿は, 「会計」と「思想」は果たして無縁なのであろうかという問題意識から出発している。その答えを求めていく端緒として, 藤田教授の会計思想の形成の過程をパーソンズの著作とのかかわりを中心として, 総合的かつ歴史的にたどっていくものである。ひとつの会計思想が形成に至るまでの道程に, その答えは存在するはずである。
著者
角田 泰隆
出版者
愛知学院大学
巻号頁・発行日
2014-02-13
著者
茂木 眞希雄 森田 あや美 尾関 伸明
出版者
愛知学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究は, ヒト骨格筋幹細胞由来高純度間葉系細胞の脱細胞化した間葉系細胞擬態マトリックス上にマウスiPS細胞を播種し, 間葉系細胞の再細胞化の効率について生化学的手法を用いて基礎的検討を行うことを目的とした.ヒト骨格筋幹細胞由来高純度間葉系細胞(象牙芽細胞, 骨芽細胞, 軟骨細胞)を培養後に界面活性剤を灌流して, 間葉系細胞由来の脱細胞化した細胞外マトリックス3種類を作成し, ヒト骨格筋幹細胞を用いて間葉組織の再細胞化の効率と適正条件を検討する. 平成28年度研究計画の中で根幹となる実験の大半は,以下のように進展している. ヒト骨格筋幹細胞由来高純度象牙芽細胞,骨芽細胞, 軟骨細胞3種の分化誘導系ならびに培養条件を確立した. 3種の分化細胞に界面活性剤(Triton-X)を灌流することで, 脱細胞化細胞外マトリックス3種類を作成を試み,作成ならびに精製条件を確立した.これら擬態マトリックス3種とヒト骨格筋由来幹細胞を組み合わせて培養する事で,擬態マトリック ス3種は、コラーゲンtype1、ファイブロネクチン、ラミニンの組成が各々異なる特異パターンを示す事を明示した。3種擬態マト リックス上にヒト骨格筋由来幹細胞を播種し, 培養した結果, 象牙芽細胞由来擬態マトリックス にて培養した場合は象牙芽細胞, 骨芽細胞由来擬態マトリックスでは骨芽細胞、軟骨細胞由来擬態マトリックスでは軟骨細胞が高頻度で得られる事を確認した.擬態マトリックスにより得られた分化細胞は、各々の骨関連分化マーカーの検討(一部)により,象牙芽細胞,骨芽細胞,軟骨細 胞である事を,ほぼ確認した.細胞表層タンパクintegrinの発現をフローサイトメーターを用いて観察したところ,象牙芽細胞ではα 1integrin, 骨芽細胞はα2integrin,軟骨細胞ではα5integrinの特異的発現を確認した.
著者
茂木 眞希雄 森田 あや美
出版者
愛知学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

目的1) in vivo研究としてヒト歯肉溝滲出液(GCF)中ならびに顎関節症滑液中の骨代謝関連因子の探求、とくにRANKLとの関連性が強い破骨細胞由来Cathepsin-Kの定量2)in vitro病態モデル(炎症性サイトカイン処理マウス骨芽細胞)により、惹起されるRANKLならびにアポトーシスを誘導するcaspaseを中心としたシグナルカスケードの分子機構の解明3)病態モデル(炎症性サイトカイン処理マウス骨芽細胞ならびにストローマ細胞)により、惹起されるOPG産生抑制シグナルカスケードの分子機構の解明4)骨芽細胞の分化・増殖におけるosteoprotegerin(OPG)の新規な生理的役割について詳細な基礎的な検討を行い、新たな歯周関連疾患治療戦略の構築をめざすことを目的とした。結果1) 健常者、顎関節症のdisk displacement with reduction, disk displacement without reduction, osteoarthritisの4群から滑液を得てRANKL, OPG, RANKL/OPG ratioを測定した。ヒト顎関節症、とくにosteoarthritis患者滑液中にRANKLが存在し、OPG量が健常者と比較して統計的有差を持って低下を示し、有意にRANKL/OPG ratioが亢進することを初めて明示した。Osteoarthritis患者滑液がin vitroでヒト末梢単球からの破骨細胞形成ならびに活性化能を持つことを確認し、Osteoarthritisの骨破壊の機序にRANKL/OPGが関わる可能性を初めて明示した(Wakita, Mogi et al., J. Dent. Res.)2) 健常者GCFとの比較から、ヒト歯肉溝滲出液GCF中の破骨細胞由来と考えられるプロテアーゼCathepsin-Kと破骨細胞分化誘導因子RANKL濃度が歯周病の進行・ステージにより上昇変動が見られ、両者とも統計的有意な増加ならびに相互に相関を認めた(Mogi, M. et al., Archs Oral Biol., 2007)。3) マウス骨芽細胞様細胞MC3T3-E1細胞において, 炎症性サイトカイン誘導アポトーシスシグナルは, mitogen-activated protein(MAP)キナーゼの活性化を伴うことを明らかに、iNOS依存性アポトーシス細胞死システムの誘導を調節する上でp38MAPキナーゼカスケードが, 重要な役割を担うことを明示した(Kuzushima, Mogi et al., Archs Oral Biol).4) OPG-knockout mouseにおける血中RANKLおよびOPGの変化と骨代謝異常の関連性について精査し、OPG-knockout mouse血中RANKL濃度の顕著な増大を発見した。本実験結果はOPGの新規な生理的役割として膜結合型RANKLの可溶性型RANKLへの移行を調節するユニークな作用を持つことを初めて明示した(Nakamichi et al., J. Immunol., 2007)。5) ヒトgingivitis患者歯肉溝滲出液(GCF)中のサイトカインの変動を健常者GCFサンプルとの比較探索を行ない、EGF superfamily のtransformng growth factor-αが特異的にgingivitis群において低下している事を明らかにした(Mogi et al., J. Immunoassay Immunochem., 2009)
著者
尾関 伸明
出版者
愛知学院大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

骨格筋幹細胞,ES細胞とiPS細胞を用いた象牙芽細胞分化誘導メカニズムについて基礎的検討を行った.レチノイン酸とBMP-4の添加による象牙芽細胞分化誘導により,長楕円型への明瞭な形態学的変化と象牙質分化マーカーが観察された.さらに,細胞表層タンパクintegrinα2β1とαVβ3の発現が観察され,ラミニン-1とコラーゲンタイプIといった細胞外マトリックスに対して強い接着能と運動能を有する象牙芽細胞様細胞に分化することが明らかとなった.
著者
尾関 伸明
出版者
愛知学院大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

マウスES細胞(mouse embryonic stem cells)を用いた象牙質再生を目的に、象牙芽細胞分化誘導メカニズムについて基礎的検討を行った。その結果、RA (レチノイン酸)とBMP (bone morphogenetic protein) -4の添加による象牙芽細胞分化誘導により、長楕円型への明瞭な形態学的変化と象牙質分化マーカー(DSPPとDSP)が観察された。さらに、細胞表層タンパクintegrin α2β1、α6β1とαVβ1の発現が観察され、ラミニン-1とコラーゲンタイプIといった歯髄創傷治癒過程に関与する細胞外マトリックスに対して強い接着能と運動能を有する象牙芽細胞様細胞に分化することが明らかとなった。
著者
尾関 伸明 茂木 眞希雄
出版者
愛知学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

多能性幹細胞は, 特定の微小環境に晒されると様々な細胞に分化することができる. 本研究では, 象牙芽細胞擬態マトリックスと幹細胞を用いて象牙芽細胞への分化機構を検索し, 象牙芽細胞擬態マトリックスと幹細胞の接触が特定の増殖因子の発現および分泌を誘導することが明らかとなった.本研究結果から, 象牙芽細胞擬態マトリックスとインテグリンの相互作用により, 象牙芽細胞への分化に必要な増殖因子を幹細胞自身が分泌することが明示された.
著者
戸谷 鉱一
出版者
愛知学院大学
雑誌
愛知学院大学語研紀要 (ISSN:03885402)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.143-171, 2005-01
著者
林 淳
出版者
愛知学院大学
雑誌
愛知学院大学文学部紀要 (ISSN:02858940)
巻号頁・発行日
no.28, pp.292-275, 1998