著者
加藤 希 常見 泰暢 藤本 英男 長舩 哲齊
出版者
日本体育大学
雑誌
日本体育大学紀要 (ISSN:02850613)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.49-55, 2010-09-30

本研究は文部科学省・科学研究費補助金・基盤研究(C)2010年度、第22500644号の援助によって行われた。
著者
町田 輝雄
出版者
日本体育大学
雑誌
日本体育大学紀要 (ISSN:02850613)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.45-50, 2016-09-30
著者
齋藤 雅英
出版者
日本体育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

記憶課題と注意仮題を用いた新たな催眠尺度の作成を行うために実験を行った。実験には、世界的に使用されているハーヴァード集団式催眠感受性尺度(HGSHS)と、意図的に操作することが難しい潜在連合テストを用いた。潜在的権威主義尺度(IAT)とHGSHSの関連について実験を行った。その結果、HGSHSとIATの相関係数が有意であり、IATを用いた新しい催眠尺度を作成できる可能性が示された。
著者
菊池 直樹
出版者
日本体育大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2014-08-29

本研究の目的は、大規模アスリートコホートにおける競技パフォーマンス、トレーニング効果およびスポーツ傷害に関連する遺伝要因について検討することであった。初年度である26年度は運動パフォーマンス、トレーニング効果やスポーツ傷害などに関連する遺伝子多型に関するシステマティックレビューを行い、日本人において検出頻度が高い多型(マイナーアレル頻度が5%以上)を抽出した。その結果、ACTN3 R577X, ACE I/D, MCT1 A1470Tなど計20個ほどの遺伝子を選定した。現在、1,089名のアスリート(陸上、レスリング、体操、アメリカンフットボール、バスケットボールなど)のDNAを抽出を行い、多型を分析中である。今後、ターゲットとなる遺伝子多型を解析しまた、上記の本研究の対象者から199名のレスリング選手を対象としてMCT1遺伝子A1470T多型と競技実績との関連性を検討した。ケースコントロール研究を行った結果、MCT1遺伝子のAA型を有するレスリング選手の割合は、コントロールと比較して有意に高いことが明らかとなった(OR; 1.40, 95%CI;1.02-1.93, p=0.037)。さらに46名のレスリング選手を対象に無酸素性テスト時の血中乳酸濃度の測定を行ったところ、AA型を有する選手は血中乳酸濃度が低く推移することが示された。このことから、MCT1遺伝子多型はレスリング選手の競技パフォーマンスに関連する可能性が示唆された。今後は、その他の競技種目における競技実績、競技種目、体力要素および既往歴等の調査を行い、遺伝子多型との関連性を検討する。
著者
伊藤 孝 鈴川 一宏 木村 直人 熊江 隆
出版者
日本体育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1997

競技能力の向上を図る目的として、運動選手は一週間から一ヶ月にわたる強化合宿を実施している。本研究では、選手の健康管理および傷害発症の予防から、強化合宿時およびその後の回復時における生体の免疫機能の変化、特に好中球の活性酸素種産生能(ROM産生能)について、調査(1);男子長距離選手(n=11)を対象とし、夏季における4回の強化合宿期間中(約40日間)の変化、調査(2);女子長距離選手(n=7)を用い夏季強化合宿中および合宿後の回復時における変化について、それぞれ調査・検討を行った。採血は、早朝空腹時、安静状態にて正中皮静脈より11ml採取した。好中球のROM産生能は、ルシゲニンおよびルミノール依存性化学発光法におけるpeak height(PT;photon/sec)を用いて評価した。調査期間中における血清CPKはいずれも経日的に増加を示し、合宿後には両調査において有意な上昇が見られた。一方、調査(1)における好中球のROM産生能は、経日的に僅かに減少を示したものの、合宿後には逆にルミノール依存性化学発光によるPHは約2.3倍の上昇を示していた。したがって、調査(1)では、合宿中の運動ストレスに対して生体は適応を示していたと考えられる。それに対して調査(2)における好中球のROM産生能は合宿直後においていずれも有意に低下した。この結果から、調査(2)では、運動ストレスによる生体負担が高まり、免疫機能を抑制したと思われる。しかしながら、終了3日後には反対に著しく上昇し、さらに終了20日目においてもこれらの上昇は継続していた。この原因の一つとして生体内における恒常性の保持に、その後の代償的反応が相加的に加わったことがよりいっそう免疫機能を亢進させたものと推察した。
著者
伊藤 孝 熊江 隆
出版者
日本体育大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1995

本実験は、某大学の陸上競技部に所属し、平成7年度の箱根駅伝メンバーとして選抜された選手を対象とした。夏期合宿は、北海道を中心として平成7年7月23日〜8月26日の約1ケ月間行われた。また、合宿期間中の走行距離は、通常の練習の約2倍程度であった。採血は、合宿前、合宿中、合宿後の計3回、早朝空腹時に肘正静脈より行った。好中球の分離は、合宿中に行った採血に関しても実験室まで運搬してから行った。したがって、この際の移動時間による好中球機能の変化を考慮し、事前に採血直後、6時間後さらに12時間後における好中球機能の変化を比較検討した。その結果から、採血後6時間経過してから分離を始めても、被験者間における好中球活性の相互比較が可能なことが確かめられたため、3測定とも6時間後に好中球分離を行うこととした。測定に関しては、好中球機能の指標として活性酸素産生を微弱光画像解析システム(ルミボックスH-1000、マイクロテック・ニチオン社)を用い、オプソニン化ザイモザンを刺激物質としてルシゲニンおよびルミノール依存性化学発光法にて行った。活性酸素産生能の評価方法は、活性酸素の最大産生量を示す最大発光量(Peak Height)、および異物認識から活性酸素の最大産生量に至るまでの平均時間とされる最大発光時間(Peak Time)を指標として行った。今回の結果から合宿中においてはPeak Heightが高く、またPeak Timeも早くなり、活性酸素産生能が活性化する傾向が認められた。しかしながら、合宿後においてはPeak Heightは合宿前の値より若干低値であったことから、更に合宿中の活性酸産生能の活性化の原因を検討する必要があると思われる。本研究において得られた他の数値については現在検討中であり、今後さらに分析を進め検討を行う予定である。