著者
久水 俊和
出版者
明治大学大学院
雑誌
文学研究論集 (ISSN:13409174)
巻号頁・発行日
no.30, pp.383-400, 2008

中世から近世における天皇の即位礼費用の多くは、幕府(戦国期は戦国大名の献金)が請け負う事例が多い。しかし、公家方へ進納された即位用途の「消化」状況は、時代により様々である。特に、室町期においては、各参仕者へ個別に下行する複雑な支出構造が構築されていた。ところが、江戸期になると、徐々に整理されていき、費用を一括に下行するすっきりとした支出構造へと転化する。そこで、本稿では、中世の煩瑣な「室町期型」支出構造から整理された「江戸期型」支出構造への転換過程の考察と、近世の下行方式の実態の解明を試みた。まず、戦国期から織豊期にかけては、出納平田家が蔵人方の窓口的役割として台頭し、官方においては官務家が窓口として機能するようになる。
著者
堂野前 彰子
出版者
明治大学大学院
雑誌
文学研究論集 (ISSN:13409174)
巻号頁・発行日
no.31, pp.241-251, 2009
著者
田中 信一郎
出版者
明治大学大学院
雑誌
政治学研究論集 (ISSN:13409158)
巻号頁・発行日
no.28, pp.39-58, 2008
著者
中畑 充弘
出版者
明治大学大学院
雑誌
政治学研究論集 (ISSN:13409158)
巻号頁・発行日
no.19, pp.43-64, 2003

本稿は、企業内における部門間のコンフリクトの分析・考察である。この対立・衝突は組織内部システムの問題であると同時に、企業の全社的な戦略の方向性を左右する決定的な要因を含んでいる。しかしながら筆老の目的は、利潤追求・合理効率化のプログラム遂行のため、もしくは、企業の健全性の回復やその再始動・再稼動のために、この闘争を回避する方法・施策を提示することに非ず、一見マイナス・イメージに解され易い、この"対立"や"衝突"が全社的な目的を達成していくうえで有意味な"価値"を創出していることに関心をいだき、それら対立構造と価値体系を分析することにある。なぜなら、これらの"対立・衝突・闘争"の連続こそが、企業の「経営文化」なるものを生成しているのではないか?という自らの問いに何らかの回答を提示してくれるものと信じているからである。