著者
西村 春夫 松本 良夫
出版者
科学警察研究所
雑誌
科学警察研究所報告 防犯少年編 (ISSN:04511999)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.53-61, 1969-03
被引用文献数
2
著者
科学警察研究所 編
出版者
科学警察研究所
巻号頁・発行日
vol.36(1), no.69, 1995-07
著者
太田 彦人 櫻田 宏一 山室 匡史
出版者
科学警察研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

地下鉄サリン事件にて,救命時解毒剤2-PAMが投与されたにも関わらず亡くなられた被害者の解剖では,末梢AChE活性は回復したが脳内AChE活性は回復しなかった.これは2-PAMのBBB通過能が乏しいたためと考えられ,よりBBB通過能の高い解毒剤の開発を検討した.脂溶性オキシム4-PAOが十分なラットBBB通過能とAChE回復能を示すことがわかり,ラットを用いたin vivo解毒実験を行った.脳内AChE活性を12.5%まで阻害したラットに4-PAOを継続静注したところ,脳内AChE活性が定量的に回復,8mg/kg投与時で79.3%まで回復し,4-PAOが新たな解毒剤となり得る可能性が示された.
著者
科学警察研究所 編
出版者
科学警察研究所
巻号頁・発行日
vol.41(3), no.163, 1988-08
著者
岩本 良二
出版者
科学警察研究所
雑誌
科学警察研究所報告 法科学編 (ISSN:02857960)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.p165-170, 1980-08
被引用文献数
1
著者
大森 毅 川原 一芳
出版者
科学警察研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

化学テロ現場において、原因物質のみを特異的に除染できる方法の開発を目指して、有機リン系化合物分解酵素であるorganophosphorus hydrolase(OPH) の遺伝子に変異を導入し、サリンやVX等を効率的に分解する酵素の開発に取り組んだ。136Leu、254Tyrおよび257Hisの3箇所のアミノ酸を置換した5種類の変異酵素を作成し、有機リン系化合物分解反応を調べた結果、Tyr254Hisの変異を導入した酵素が最も高い分解能力を示した。さらにこの酵素を担体に固定して作成したバイオリアクターは活性を維持し化学剤を分解したことから、酵素によるテロ現場除染技術への発展が可能と考えられた。
著者
太田 彦人 大津留 修
出版者
科学警察研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

1.トリカブト毒国産トリカブトから、トリカブトの既知猛毒成分アルカロイドアコニチン類6種を全て得た。これらの代謝物(8-ヒドロキシ体)6種及び最終代謝物(8,14-ヒドロキシ体)4種を全て合成した。さらに定量用内部標準物質として、8-アルコキシアコニチン類数種、及び現在最も定量精度が高いとされる重水素化アコニチン類も併せて合成した。以上の化合物を用いて、市販のOasis HLBカートリッジを用いた、血液や尿等の生体試料からの迅速固相抽出法を開発した。さらに、安価に普及しているODSカラムを用いたLC-ESI-MS/MS高感度一斉微量分析法も開発し、生体試料より迅速かつ容易にトリカブト毒及びその代謝物を検出・同定・定量することが可能となった。各成分の検出下限はng/mLオーダー以下であった。2.バイケイソウ毒国産バイケイソウより、幼若アルカロイド、催奇形性有毒アルカロイド、エステル型猛毒アルカロイド計11種を得た。これらを用い、トリカブト毒同様の固相抽出-ODS-LC-ESI-MSIMS分析法を用いて、血液や尿等の生体試料から全成分を迅速に分離検出・定量できる分析法を開発した。内部標準物質はメチルリカコニチンが最も適切であった。各成分の検出下限はng/mLオーダーであった。3.アセビ毒古来より有毒植物として知られるアセビの毒もまた、分析の困難なテルペノイド系神経毒である。アセビ毒を経口服毒した事例において、服毒したアセビについて、植物粉砕粉末化装置を応用してアセビ毒を検出定量することができ、また世界で初めてヒト胃内容からアセビ毒を検出・定量し、さらにヒト胃液中におけるアセビ毒の変化及び強毒化の様子を明らかにした。
著者
市川 俊和
出版者
科学警察研究所
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2019-04-01

たばこは死者発生住宅火災の主要原因であり、火災の原因究明や予防の観点から大きな関心を持たれている。紙巻たばこの燃焼形態はくん焼(無炎燃焼)であり、可燃物との接触から出火に至ることが知られている。近年、着火に裸火を使用せず電気ヒーターで加熱する加熱式たばこが急速に普及し始めたが、加熱器の連続使用時における加熱器内たばこ残渣物の火災危険性や、様々な可燃物に対する延焼・引火危険性は十分には明らかにされていない。本研究では、加熱式たばこの温度特性、熱特性、燃焼形態、周囲可燃物への延焼危険性、可燃性ガスへの引火危険性を実験により明らかにし、実大規模の出火実験を行うことで、予想される火災危険性を抽出する。
著者
科学警察研究所 編
出版者
科学警察研究所
巻号頁・発行日
vol.47(1), no.185, 1994-02
著者
阿久津 智子 櫻田 宏一 横田 勲
出版者
科学警察研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2018-04-01

まず、前年度までの成果である血液・唾液・精液multiplex RT-PCR系に、膣液multiplex RT-PCR系を統合し、さらに鼻汁マーカー1種を加えた、5種の体液に対する16-plex RT-PCR系を構築した。標準的な体液試料を用いて16マーカーの増幅バランスを確認したところ、血液マーカー1種および膣液マーカー1種の増幅が著しく低下していた。両プライマーの配列から、プライマーダイマーが形成されることが判明したため、血液マーカーのプライマーを再設計したところ、増幅バランスが改善した。つづいて、新たに整備されたジェネティックアナライザーSeqStudioを用いたフラグメント解析による、16-plex RT-PCR法の増幅産物の検出を試みた。検出条件の最適化のため、PCR産物の希釈、プライマーの希釈、PCRサイクルの調整等を行ったところ、PCR増幅産物を適宜希釈することで、PCR条件を改変することなく、SeqStudioによるフラグメント解析にも対応可能であることが確認できた。併せて、フラグメント解析・ジェノタイピング用ソフトウェアGenemapperによる解析条件も決定した。決定した分析・解析条件により、標準的な各種体液試料における16-plex RT-PCR法の増幅産物をSeqStudioで解析し、各マーカーの特異性を確認した。その結果、各マーカーは、概ね想定される体液に対して特異的であったが、一部のマーカーで他の体液との交差性が認められた。
著者
科学警察研究所 編
出版者
科学警察研究所
巻号頁・発行日
vol.28(1), no.109, 1975-02