著者
濱田 貴宏 徳田 いずみ
出版者
金沢大学
雑誌
研究紀要
巻号頁・発行日
vol.51, pp.67-83, 2005-10-14

S児は2年保育として昨年4月に入園した当初、着替えを嫌がったり、牛乳タイムの時に自分の座席に座っていられず教師の側にいたりした幼児である。秋の遠足では年長児と手をつなぐのを嫌がってずっと泣いて歩いたり、仲良しランチの際には、グループのシートの中に入るのを頑なに拒んで泣き通したりした。ただ、教師が一緒に手をつなぐと安心するのか、もう片方の手を年長児とつなぎながら、園外保育に出かけられたこともあった。2月、クラス活動として「しっぽとり(鬼ごっこ)」をした時は、自分が鬼になって追いかけることはするものの、追いかけられる場面では、一切動こうとしなかった。そこで、自分をもっと解放するような経験を積んでいくことがS児にとって重要なのではないかと思い、援助してきた。
著者
荒木 重治
出版者
金沢大学
雑誌
高校教育研究 (ISSN:02875233)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.87-115, 1998-10

歴史教科書をめぐる論争は,子供からの視点が抜け落ちている。子供に何を教えるかよりも,どんな子供になってほしいかの方が重要なのに,そのことが話題にされていない。歴史というのは,過去に学んで将来に活かすものであるはずなのに,歴史教科書をめぐる論争は,将来を見据えていない。最初に結論ありきの,当時の日本を正しく知ってこそ,新しい日本を作っていくことができるはずだ。しかし,最初に結論ありきの姿勢は,今にいたるも変わっていないのではないか。現在の教育改革が抱える問題点も,最初に結論ありきではないのか。歴史教科書問題や教育改革を,あえて現在の流れに逆行し,子供の視点から再点検してみた。

1 0 0 0 IR 疑似科学

著者
久野 滋
出版者
金沢大学
雑誌
金沢大学十全医学会雑誌 (ISSN:00227226)
巻号頁・発行日
vol.106, no.3, 1997-06